オデッセイ
今年初めて劇場で映画を見ました。これほど長く劇場に足を運ばなかったのは、何年振りでしょう、一寸、記憶にないなあ。
さて、その久しぶりの映画は、リドリー・スコットの「オデッセイ」です。
一言でいえば、SF映画の「アポロ13号」でした。ノンフィクションと見まがうばかりの臨場感とリアルさです。途中から、もう既に有人の火星探検が実際に行われているかのような錯覚まで起こしました。
スクリーン一杯に、あらゆる映像が完璧に本物っぽく映しだされます。火星の風景などは、赤い照明、ひどい場合はフィルムを赤く着色したかのようなB級映画とは一線を画し、美しく、かつ壮大で素晴らしい。パンフレットによると、様々な土を混ぜた広大な大地セットを作り、周りを360度、グルーンスクリーンで覆われたとか。まさしく映像のリドリー・スコット監督らしいスケールと撮影技術です。
宇宙空間は言うまでもなく、宇宙船やローバー(探査車)、火星の居住スペースのリアルさも半端ではありません。最近のハリウッド映画のCG映像の凄さは、ため息をつくばかりです。
物語は、マット・デイモン扮する植物学者の火星探査チームの隊員が、嵐に巻き込まれ火星に置き去りにされたため、知恵と工夫でたった一人で生き延びるお話です。いわば、宇宙のロビンソン・クルーソーなのです。
自分の排泄物と火星の土で食料のいもを栽培・自給しはじめたり、古い探査機を活用して通信方法を考え出す発想と行動力も凄いですが、様々なアクシデントに会っても、あきらめない、前向きの明るい精神は実に感動モノです。
この辺は、今の日本社会から見たら、アメリカ人の持つメンタリティの底力を改めて感じます。・・・もちろん、虚構のドラマですが、我が国のドラマでは、こんな話はまず出てこないなあ。
第一、たった一人を助けるのにどれほどの投資をするのか、我が国では残念ながらあり得ないでしょうねえ。そういえば、マッド・デイモンは、「プライベート・ライアン」でも助けられましたねえ。・・・やっぱり戦時の国であり、軍隊式思考なのでしょうか。
結構長い映画でしたが、スリリングで素直に感動しました。オバハンの艦長も立派です。
火星の重力が40%であることはまだ別の話にしましょう(笑)。
最後に、題名「オデッセイ」は、邦題だそうです。原題の「火星の人」より、「長い道のり」の方が、ふさわしいような気がします。2001年宇宙の旅の「スペース・オデッセイ」に掛けたようで、カタカナでもセンスが良い気がします。
やっぱり、映画は面白い。
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