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2015年11月28日 (土)

謎の植物 衝撃ファイル

 植物の分野は、動物と比較してあんまり得意ではないのですが、「謎の植物」というタイトルと衝撃的な表紙の写真に心惹かれて、小型のカラー図鑑を買ってしまいました。

Img_new_3 表紙を開くと、まず、巨大生物の項の第1頁に「ウェルウィッチア」が登場します。アフリカのナミビア砂漠に自生する直径8m範囲まで成長する2枚葉(とてもそうは見えない外見です。)の奇怪な植物です。1000年から2000年以上も生きるという、奇想天外(和名)な、私のお気に入りの怪物です。

 次が同じくアフリカのキリマンジャロの5m級の「ジャイアントセネシオ」で、逆三角形の奇妙な生物です。そのほか、奴隷の幽霊が枝に宿るという伝説の巨大カシ「エンジェル・オーク」やおなじみ「バオバブ」の木、巨大な悪臭の花「ラフレシア」、幹から血が流れる「リュウケツジュ」、樽の形をした「ボトルツリー」、ハワイの宇宙生物のような「ギンケンソウ」など、有名どころが勢ぞろいです。いやあ、こうした異形の植物が勢ぞろいするのはやっぱり楽しいものです。

 今回の収穫は、「ヤレータ」という一見、コケ類のような植物です。アンデス山脈のの標高3200m級の高地に生息しており、3000年以上も生きているというから驚きです。縄文杉(この図鑑にも掲載済み)にも匹敵する長寿です。
 また、歩く木「ウォーキングパーム」も知りませんでした。そして、虹色の樹皮を持つ「レインボーユーカリ」も恥ずかしながら、初耳でした。改めて、地球には多様で不可思議な生物が生息していることを感じます。

 そのほかにも、食虫植物などの奇怪な姿も紹介されていますが、もはや常識的すぎて、感動はあまりありません。加えて、後半は、毒のある植物がやたら詳しく掲載されていますが、形のインパクトは薄く、私の興味は引きません。
 もっとも、触るだけで死ぬ殺人の木「マンチニール」には、やはり驚かされます。

 ちなみに、表紙の植物は、唇に見える奴が「ソアマウスブッシュ」の葉っぱであり、その横の目玉の奴は、「ホワイトベインベリー」という植物の実であり、こういう写真映えする類は、昆虫の文様もそうだが、結構多い。見る角度や比喩によって、意外に話題性になるのかもしれない。

 以上、全96種のうち、ほとんどが毒のある植物でしたが、結構楽しめました。ただ、残念だったのが、やはり本のサイズがコンパクトだったことと、紙質が悪く、植物のカラー写真の写りが悪いことです。
 出版元の宝島社さんは、目のつけどころは良いのですが、本のつくりがどうも雑誌並みです。せめて、カラー図鑑と称するなら、少しぐらい価格が上がっても、紙質や写真の画質などに、もう少し気を配ってほしいものです。
 次は、豪華版を出版してください。是非、お願い申し上げます。

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