生物写真集
最近、本屋さんの棚を眺めると、様々な生物の写真集が相次いで出版されています。以前ブームだった深海生物はもちろん、近頃はやりなのが、世界で一番美しい○○シリーズとか、色物シリーズも注目されています。出だしは、透明な生物でしたが、いまや、赤い生きもの、青い生きもの、黄色い生きものと色とりどりです。なんか、これだけ、生物が出版界にクローズアップされているのは、かつてなかったことではないでしょうか。
クローズアップといえば、「夢に出そうなミクロ生物」という電子顕微鏡でとらえた微小な生物の本が出版されました。人間の想像力を超えるグロテスクかつ珍妙な姿に魅せられ、思わず買ってしまいました。
表紙の写真をご覧ください。ご存知、不死の生物のクマムシです。アップにすると、なんとも紙製の頭陀袋を縫い合わせたような誠に変な姿です。糸くずのような可愛い爪も笑います。
こうした見たこともないミクロの怪獣たちの精緻な写真が悪夢のように80頁ちかくも並んでいます。この摩訶不思議な姿を見ると、人間の想像力など及びもつかない、神の、いや悪魔のような自然の底知れない創造力を感じます。
この本のインパクトは、これまでの顕微鏡写真にはなかった凄さ、技術の進歩を思ったのですが、実は、この図鑑には、大きな作為がありました。
購入する際、本の注釈に気が付かなかったのが、悪いのかもしれませんが、実は、色は、すべて人工着色なのです。しかも、実物風の色もあるようですが、ほとんどが見栄えのするような、著者の好みの色を着色しているらしい。
これは興ざめです。とても図鑑とは呼べません。まがいものの写真集です。色ものです。デザインが飛んでるだけに、ホントに残念でした。もっとも、これが白黒写真でしたら、多分、私は買わなかったと思います。色彩の持つインパクトに騙されました。まさしく作者の狙いにマンマとはまってしまったのです。
皆さんも、人工着色料には、十分気を付けましょう(笑)。
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