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2015年10月10日 (土)

新ファンタスティック・フォー

 「ファンタスティック・フォー」とは、今を時めくマーベル社のコミックでの第1号のヒーローだそうです。ここから快進撃が始まったそうですが、ゴム人間、岩人間、透明人間、炎人間の4人のヒーロー物語という、なんともマンガらしい設定です。
 実際、前シリーズでは、ゴム人間の手足が伸びたり、結ばれたりという映像は、ギャグ以外の何物でもありませんでした。いやあ、これは、映像化は難しいと実感しました。

Img_new ある意味、映像化できないと思われるコミックの映画化に挑戦するのが、映画「クロニクル」で一躍有名になった監督、ジョシュ・トランクです。
 クロニクルは、日本では不幸な配給(2013.10.22ブログ参照)になったため、パンフレットが発売されなかったので、今回、この映画のパンフレットを買ったのですが、それによると、この人は、ユーチューブのような「ドゥ・イット・ユアセルフ(自分でできる)」の短編ビデオ出身らしく、2007年に、85秒のスター・ウォーズテーマの短編を製作し、インターネットのセンセーションを巻き起こし、数週間で何百万ものビューを集めたらしい。これに、20世紀フォックスの重役が注目し、2012年にクロニクルを任せたらしい。監督自身の脚本だそうです。結局、世界中で大ヒットし、27歳で北米興行ランキング第一位という最年少記録を樹立したということです。
 アメリカという国は、こうした才能を見出すのが、うまいなあ。そうした点では、彼我の差をまざまざと感じます。

 ということで、この映画は、このトランク監督の才能を楽しみましょう。
 まず、物語の中心人物であるゴム人間の不遇な子供時代から始まり、事故により手足が伸びるシーンなどは、リアルで禍々しい手足の肉体をホラー映画のように描いています。パンフによると、事故を起こす物質転送装置のデザインは、映画「フライ」の装置を真似ているとか、いやあ、やはり、才能ある人は視点が違いますねえ。
 しかも、手足の伸び方は、瞬間的な動きを取り入れ、映像的にも隙きがありません。この辺も、上手いねえ。漫画的な動きをいかにリアルに見せるかを、徹底して工夫しており、感心します。

 もっとも、映画的には、超能力を得てから今一盛り上がりません。最後の見せ場であるブラックホールの脅威もありきたりで、「アベンジャーズ」のような良い意味でのハッタリが感じられませんし、悪と戦う4人の姿も少しおざなりです。子供時代の濃厚さに比べて、クライマックスが萎みました。もう少し、上映時間を伸ばして、P・J監督とは言いませんが、くどい位の粘っこさのアクションを畳みかけ、観客を喜ばせましょう。
 若さゆえの経験不足か、それとも、「フライ」や「ハルク」のような被災ホラー映画志向の違いかもしれませんが、アクションSF映画を期待した私には少し不満でした。
 しかし、全体としては、上等なホラーSF映画といえます。興味のある方はご覧ください。 

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