ティラノサウルス(タイプⅠ)
以前作った(2015.04.29)海洋堂製のティラノサウルス(タイプⅡ)のソフビキットの出来の良さに感心したので、同じシリーズのタイプⅠ(多分?)のティラノサウルス(1/35)を購入し、連休を利用して組み立て、塗装しました。
しかしながら、このキットは、松村しのぶ原型の割には、造りが杜撰です。歯などは、単純なのこぎり模様で、本来の肉食恐竜の歯の形状をなしていませんし、体長に対して口や頭が大きすぎて、すこぶる恰好が悪いのです。
しかも、両脚の長さが微妙に違っており、足の指が地面にぴったり着きません。つまり、両足で自立できないのです。
どうやら、安物買いの銭失いの典型の品物だったようです。どうしても、大ブームで多忙になるとこういう手抜きの製品も出回るものですが、本当に残念です。
とはいっても、買った以上は、なんとか楽しみましょう。
まずは、両足に、重石代りのレジン液を注入です。レジン液は、A液とB液の混合で、数分後には固まり、強度も増します。
しかし、キット自体の形状が悪いので、当然、そのままでは自立しませんので、腹部の下部に目分量でレジンを追加しました。さらに、頭部にレジンを満杯入れて、組み立ててみました。
すると、どうでしょう、勘に任せた、行き当たりばったりでしたが、頭と尾のバランスが計ったようにつり合い、右一本足で自立したのです。これは、もう奇跡といっても良いでしょう、こんなこともあるのですねえ、自分でも驚きました。ひょっとすると、天才原型師は、これを見越して、キットの右足の指を曲げていたのかな?・・そうであれば、前言は撤回します(笑)。
次は、塗装です。結果としては、案外うまく塗れたと思うのですが、いつも、完成すると、その時の塗装方法を忘れてしまいますので、ここからは備忘録です。
ほとんどいないと思いますが、興味のある方のみ、ご覧ください。
なお、接合面は、今回は、黒い接着剤で盛り上げるように付けるだけ(ここも手抜きでした。)です。
まず、ラッカー塗装の手順は、ホワイトと僅かのダークイエローの混色を腹部に、背中など体の上部には、ダークイエローをエアブラシで吹き、さらにブラックで暗くしたダークイエローを吹いて影を作ります。これで第一段階は終了です。なお、口の中は、ピンク色です。
次に、第二段階のエナメル塗料は、クリアオレンジで腹部の皺を筆塗りし、上部の筋はスモークで塗ります。その上で、スモーク塗料を上部中心に筆塗りでぼかしながら影を描きます。そして、最後に、ブラックを混ぜたスモーク+僅かなクリアオレンジで、背中を中心に、小さな斑点模様をエアブラシで吹きました。
あとは、エナメル塗料で歯や目を描いて仕上げます。もちろん、締めは、つや消しスプレーです。歯も濃淡である程度誤魔化しました。
以上、秘伝(笑)、簡単早や塗りの全容ですが、その完成品の状況はいかがでしょうか。恥ずかしながら、ご覧ください。
なお、全身像で、左足がわずかに浮いているのに注目ください。ここが唯一の見所です(笑)。
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