ドレイコ(その2)
久しぶりに長い連続休日となったシルバーウィークです。かねてからの計画通り、下塗りしていた映画「ドラゴンハート」のドラゴン、ドレイコの模型の塗装作業に入りました。
このドラゴンの彩色は、模型キットの外箱には、商品完成品の写真がありますが、今いち感心しません。
一方、私の前編ブログに頂戴したコメントの中で、この道で有名な名人の手になる見事な完成品が紹介されております。素晴らしいの一言です。・・まあ、この人の作品は、別格、別次元のものですから、真似のしようがありません。
塗装着手にあたって、まずは、映画のDVDを見なおしたところ、基本的には、黄土色ですが、背中の甲羅や頭部、体表の斑点が、黒いのです。しかし、前にお話したように、前回は色目を濃くし過ぎて、墨入れの結果、黒いドラゴンになってしまった苦い経験から、今回は、白いドラゴンしようと決意していました。
ということで、今回、ラッカー塗装の第一段は、まず、腹部等をつや消しホワイト多めのダークイエロー、その他をつや消しブラック少々のエアブラシで、明暗をつけます。その上に、さらに甲羅や斑点などはクリアオレンジなどで濃淡をつけます。
第二段階は、エナメル塗料のクリアオレンジでしわの溝部分を一本一本手書き、また、甲羅部分の鱗を一枚一枚クリアオレンジとスモークの混色で手塗りします。いやあ、このドラゴンは、結構、手塗する部分が多く予想以上に手間がかかります。
映画では黒く見える頭部や首部分を極小クリアブルーで薄塗りです。
結構、濃淡の明暗が付いたので、最終の段階として、つや消しスプレーを噴霧したとたん、一挙に濃淡が消えてしまいました。どうやら艶がポイントだったのです。結局、真っ白(茫然自失?)になったドラゴンになりました。
しからばと、気を取りなおして、エナメル塗料のスモークをエアブラシで、さらに甲羅部分に吹き付けます。これで、淡いながらも、なんとか濃淡が戻ります。
しかし、今回は、体表全体へのエナメルブラックの墨流し手法は行いません。白い腹部などもそのまま生かします。ついでに、手足の爪の黒いマニュキュアは致しません。頭部や背中の角などと爪の色目を合わせました。さらに、鱗の縁へのゴールド塗料のハケ塗布も止めました。
この辺は、動く映像として見せる映画とは違う模型ならではの解釈です。と、いうか、本音を言えば、これ以上、手を入れると、失敗しそうで・・(笑)。
結果、水彩画、水墨画のようなのドラゴンになりました(笑)。
ちなみに、台座は、インディブルーとホワイト、ブラックのエアブラシ塗りに、エナメルの薄めのブラックで流し塗りの上、表面塗装をこすり落とししました。
私の技術と根気では、この程度が限界です。まあ、木製の台座を取り付けて、こんな仕上がりですが、今回は、なかなか楽しみながら作ることが出きました。おおむね、満足な出来です。
ただ、残念なことが一つ、台座の城壁の所定の位置に、ドラゴンがうまく取り付きません。 このため、写真のように、やむなく、三点で一番安定する場所へ鎮座させました。
なお、キットに備え付けのメタル製の騎士は、あんまり映画の人物と似ていないので、塗装はしませんでした。
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