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2015年8月15日 (土)

ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション

 トム・クルーズの「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」は、掛け値なしに面白い活劇でした。
Img_new 予告編で話題となっている輸送機のドアにトムが演じる主人公イーサン・ハントが張り付いて空を飛ぶシーンは、なんとプロローグのエピソードであり、007映画と同じく、これから始まる更なるアクションへの期待をいやがおうにも高めます。

 この映画は、全体を通してアクションの仕掛け自体は、さして奇をてらった、こけおどしのようなものはなく、どちらかといえば、オーソドックスなものですが、スタントやCGを使わないという本物が持つ迫力を随所に感じました。
 後から思えばなんてことない普通のオートバイやカーチェイスが、そのスピード感やクラッシュに思わず、椅子に座った体が動きます。見せ方、撮影が上手いのでしょうねえ。大いに感心しました。

 そして、一番の見せ場は、何といっても水中の金庫破りでしょう。3分間息を止めての潜水は予想以上の過酷さを伴って、劇中、ハントが気を失って、あわやという・・・いや、この続きは、是非劇場でご覧ください。
 このシェーンクスには、いかにも体を張っているぞ、本当に体験しているぞという演技を通しての意気込みを感じます。

 しかし、この映画が、シリーズの最高傑作、いや、超一流の活劇作品と評価できるのは、まず、敏腕エージェントの主人公ハント以上の能力を持つ強敵を登場させたことでしょう。
 それは、冒頭から登場し、その非情さと狡猾さを強烈に印象付けた謎のシンジケートのボスであるレーンと呼ばれる男です。
 主人公ハントは、いきなり初見で不覚を取って捕られの身となるのです。
 演じたのは、ショーン・ハリスで、金髪の冷酷な殺し屋の姿です。「007ロシアより愛をこめて」でロバート・ショウが演じた殺し屋の進化型、21世紀版です。ハントも観客もこの登場シーンから圧倒されます。
 やはり、主人公が負けるかもしれないほどの強敵の登場がお話を面白くするのは、ドラマの黄金の鉄則です。黒澤明の「用心棒」や「椿三十郎」の三船と仲代の例を見れば、よくわかります。

 次に、謎の美女イルサの設定がうまい。女ながらも腕利きのエージェントであり、敵か、味方か、わからないのがますます好ましい。レべッカ・ファーガソンというスウェーデンの女優さんですが、抜擢によく頑張っています。その行動は、裏切り、罠、献身というか、なかなか一筋縄ではいけません。まあ、ご覧ください。

 ストーリー自体も、なかなか良く考えてあって、謎のボス、レーンの性格設定を踏まえ、諜報機関の思惑とも絡めながら、先の読めない展開が様々なアクションを伴て続きます。
 話がよくできているので、無理筋でもなんとなく納得してしまいます。
 とりわけ、主人公ハントとレーンの対決は、お互いの知恵比べと駆け引きが見事です。本当に知的?に面白いのです。

 そして、とどめは、ラストです。冒頭のトムの失態をきっちり倍返しに落し前を付けるラストがあるからこそ、観客は溜飲を下げるのです。いやあ、誠に堪能しました。面白く、頭も良く、後味の良い、今季最高の大活劇でした。トムさんに敬礼、ありがとうございました。

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