プレデター製作日記
日頃の仕事の憂さを晴らすには、映画鑑賞と読書と図鑑眺めと模型づくりが一番です。このうち、映画と本は、丁度見頃、読み頃なモノがあるかで左右されます。さすがに、コレクションのDVDも本も図鑑も、毎回とはいきません。そんなときこそ、模型作りです。
幸い、まだ手つかずで放置してあるキットは、押し入れの中に多数の在庫を抱えています。今回白羽の矢を立てた模型は、ビリケン商会の初代プレデターのソフビキットでした。
このキットは、発売当時としては、かなりの名作キットなのですが、細かな塗装がめんどくさいのと、最近では、塗装済みの完成品モデルが、しかも、かなり精巧な出来のものがいくつかのトイ・メーカーから発売されておりますので、そちらに人気が移ったのか、オークションで処分検討するもなかなか買い手が付きません。
そこで、憂さ晴らしの対象模型となりました。
さて、その模型作りですが、手抜きと早撮りの私にしても、さすがに網目の塗装に手間がかかり、7月5日から8月9日までという、歴代最高レベルの製作日数がかかりましたが、集中する工程は、結構なストレス解消につながりましたので、作品の出来はともかく、製作自体にはまあ満足しました。
7月5日 キットの部品の確認です。(最初の写真です。)
7月25日、部品の切り離しと組み立て、サーフェイサーで下塗り完成です。
また、この前段に、足首と又下までの両足にキャストを投入し、安定性を確保します。今回は、比較的うまく成功しました。
7月26日 露出した地肌の部分の塗装です。市販のものは、地色も黒く、老人斑点模様が必要以上に多くあるような感じで汚い印象が強いので、私は、色白で斑点も少ない男前のプレデターを目指します。ラッカー塗料の肌色、白、茶などのエア吹きです。
なお、この間、岩場を模した台座の補強を行っています。 材料がソフトビニールだけに柔らかく歪みやすいため、、本体を載せる強度が足りません。そこで、まず、軽さを確保し、しかもキャストレジンの使用量を抑えるため、発泡スチロールを台座の中に敷き詰めて、レジンを流し込みました。いやあ、驚ききです。発泡スチロールが溶解し、泡を噴きます。
それも、なんとかおさまり、余分なものをやすりで削り取りました。結果、硬度といい、軽さといい、なかなか良い出来となりました(安堵)。
8月1日、次に、塗装した部分をマスキングテープで覆い、金属の鎧をシルバー+ブルーで塗ります。ここも、黒鉄色ではなく、銀色に輝く明るい色調を意識しました。もっとも、何度も濃淡を付けています。(あんまり効果が感じられません。)
それにしても、最近知ったのですが、模型用のマスキングテープは、曲線にも対応できる柔軟さがあります。これには驚きです。苦手なマスキングも案外楽にできたのですから、もっと早く使うべきだったと本当に反省です。
また、あの2本の腕の爪も、ソフビではまず経年の変化には耐えられないようでしたので、型どりをして、レジンキャストで新たに造型しました。これも、型どり用マテリアルの進化で、誠に快調に完了しました。
いやあ、日本メーカーの技術力の進歩は素晴らしい。
8月2日 ここからが、最後の段階であり、エナメル塗料で体を覆っている網目を筆塗りする工程です。最大の難関です。集中の度合いを高めないと、網の目が見えない上に、筆の行き先がゆがみます。毎晩、何度やり直したことでしょう。
もうプレデターの製作は、二度と絶対いたしませんと心に誓いました(笑)。
8月8日 そのほか、エナメル塗料のスモークで鎧の凹凸に陰影を入れ、台座を適当に塗って完成です。いつものとおり、塗り残しなど、細かなことは気にしません。全体のイメージで完成です。
というのも、今以上に手を加えると、どうも台無しになる可能性が大と判断したからです。ホントにいい加減なものです(笑)。
これでとりあえず完成です。
以下、完成写真をどうぞご覧ください。
明るく二枚目のプレデターの雄姿です。
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