トゥモローランド
久しぶりに映画二本立て鑑賞を強行しました。観たのは、初めに「ハンガーゲーム」、二本目が「トゥモローランド」でした。これまでの経験で、二本目は体力的に限界だろうなとはあきらめつつ、消化ゲームのつもりで席につきました。
しかし、これが思いのほか、面白かったのです。まず、ストーリーが予想と全く違います。宣伝文句の「ウィルト・ディズニー最大の謎にして、最高のプロジェクト」というから、ディズニーランドの秘密の話かと思ったら、ストーリーと全然関係ない話ではないですか。
まったく、予想外の展開に、驚くと同時に、すっかり魅了されました。
まず、主人公たちを「トゥモローランド」に誘う謎の少女アテナの子役ラフィー・キャシディが抜群に良い。お気に入りの女優オードリー・ヘップバーンの少女時代を彷彿させる美少女です。そして私たちが雑誌の挿絵で憧れた、1960年代初めの古き良きアメリカ白人家庭の生活ぶりや服装、その象徴ともいえる、腰高のスカート、ポニーテール風の髪形にした、幸せそうな娘の再現です。そういえば、ソバカスがこれほど魅力的に見えたのは随分昔のことでした(笑)。後年ジョージ・クルーニーとなる少年が初恋をしたのも当然のことですねえ。
もっとも、ラストで、偏屈なオトナになったクルーニーが少女を抱き抱えた姿は、未成年者保護育成条例違反になるのではないか、と成り行きを少し心配しました(笑)。
それにしても、パンフレットの表紙から、このアテナの姿を削除したセンスはあきれます。ただのチラシには、しっかりその可憐な姿が描かれています。今回の表紙のイメージは映画を全く表現しておらず最低な出来ですし、クルーニーの少年時代の子役は、大事な役なのに、たった1行の紹介記事です、可哀想に。どうも、最近のパンフレットの編集は変です。問題のパンフが次の写真です。
そして、アテナに最後に選ばれる女性を演じたブリット・ロバートソンも頑張りました。ともかく、好奇心が旺盛で、活発で、行動的で、質問好きの主人公を熱演です。決して凄い美人ではないですが、役柄的にうっとおしくなるところをうまく魅力的に魅せています。いやあ、感心しました。
ストーリーは、とにかく奇想天外で、1964年のニューヨーク万国博覧会から始まり、パリのエッフェル塔、エジソン、ベルヌなどの発明家、あるいは、襲い来るAA(オーディオ・アニマトロニクス=ロボットらしい)との意外なほど過激なアクション、禁断の発明モニター、そして地球の滅亡の日など、いやあ、懐かしいSF小道具の満載に驚き、感心しました。もっとも、最後のハッピーエンドの理屈が今一つわかりませんでしたが・・(笑)。
ともかくも、気持ちよく予想を裏切られ、上等な映画でした。二本目をこれだけ楽しく見ることができたのは、快挙です。
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