リスト・ブレイド
映画「プレデター」に登場する宇宙のハンター、プレデターの姿は、その蟹のようなユニークな容貌と、半裸のくせにハイテクの武器を装備しているせいか、あのエイリアンと匹敵する人気があります。そのため、後年、エイリアンと対決する映画まで製作されますし、第1作の公開前後から現在まで、かなりの数のフィギュアやスタチューが発売されています。
もう随分前に、米国のトイ・メーカーのマクファーレンから、12インチ(約30cm)のフィギュアが発売されていました。現在のような精巧なつくりのフィギュアが発売され始めた初期の頃のものです。
先日、自宅の机の向こう側に鎮座していたのを発見しましたが、残念なことに、リスト・ブレイドの刃が根元から欠けていたのです。といっても、たぶん、何のことだか、わからないと思います(笑)。
このプレデター・シリーズの特徴は、登場する様々な姿をしたプレデター全員に呼び名が付いているようで、第1作をウォリアー、第2作目の奴はハンターと呼ぶそうです。なお、2作目のラストに出現する複数の脇役的プレデターにもそれぞれ名があるようです。驚きですナ。
そして、プレデターが身に装着している装備にも名称があるのです。最も有名な体を透明に見せるためのステルス装置は、光学迷彩装置(クロージング・デバイス)というそうで、肩にある光線銃(古い?)がショルダー・プラズマキャノンといいます。その右腕に装着し、2本のかぎ爪状の刃物を突き出す武器が「リスト・ブレイド」なのです。
今回、一念発起して、その失われたかぎ爪を復活させることにしましたが、室内のどこを探しても、折れた刃の先が見つかりませんので、自作することにしました。このブログは、その手順を忘れないための備忘録ですので、興味のない方は、決して読まないようにお願いします(笑)。
まず、同じ12インチの模型、今回は、写真のステルス・タイプの模型のカギ爪を紙に複写します。(コピーでも、なぞり書きでも可。) そして固めの紙を複数枚重ねて、カッターで切り抜きます。
さらに、その切り抜きの強度を保つため、瞬間接着剤で張り合わせ、乾いた後に、「黒い接着剤」を丹念に盛り付けます。片側ごとに乾くたびに、2~3度塗り重ね、厚みを付けます。そしてルーターで刃のくびれ部分に凹凸を付けます。
最後にサーフェイ-サーで下塗りをし、ラッカー塗料のシルバーをエアブラシで吹きます。必要に応じて、その上からエナメル塗料で整えます。
こうして自作した刃を折れた箇所にくっつけます。この際、テープで下から支え、等間隔にするため、楊枝で2本の刃を固定します。・・・これで、遠目でみれば、リスト・ブレイドが完成です。いやあ、こんな小物は疲れます(笑)。
では、写真で、完成した右手首の部分をご覧ください。あくまで遠目からです(笑)。
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