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2015年4月26日 (日)

寄生獣 完結編

 久々に山崎貴監督らしい映画を堪能しました。やはり、この監督さんは、SF・ファンタジーの実写映画だと、昭和や戦前物とは違って、その持ち味をいかんなく発揮します。
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 最新作である映画「寄生獣 完結編」は、邦画らしからぬ風格を持った大傑作です。
 二部作のうちの前編は、まさしく導入編という造りで、寄生獣というものの全体的な説明に終始したため、感情移入ができにくい面があり、とりわけ、ミギーのCGが、観る方に一種の戸惑いを与えていましたが、続編ともなると、さすがに慣れたのか、あまり気になりません。それとも、CG技術が改善されたのかなあ。そういえば、ラストの焼却場のシーンなど美術などは、ハリウッド並の迫力を感じました。

 しかし、この映画は、なによりも深津絵里が圧倒的に良い。
 まず、役柄の設定が素晴らしい。寄生獣の中で最も優れた頭脳であり、人間を観察し、実験を通して、人間の復讐心の怖さ、人間の集団には別の頭脳があるという恐ろしさ等を示唆しながら、人間との共存を模索する合理的なリーダーである一方、浅野忠信扮する五人力のスーパー寄生獣を作り出すなど科学者でもあります。
 しかも、刺客の三人の寄生獣を一瞬にして殺してしまう圧倒的な強さを誇るパワーも持っています。
 その冷酷非情な寄生獣の彼女が人間の子供を育てる過程で、人間の感情というものを理解し、わが子のために命を投げ出すシーンには、思わず涙腺が緩むほど感動しました。邦画のSF映画では、こんなことは正直余りありません。(見た直後なので、多分にハロー効果による誇張が入っていますか?)
 いや、やっぱり、この映画は、まごうことなく彼女の映画でした。

 思えば、この映画は、他の出演者の熱演も評価できます。第一作で、つっころばしの二枚目の東出昌大が触手をもった正体を現し、校内で大活躍しますが、人間の皮をかぶった時の非人間的な笑いが良く似合ってます。この人、二枚目よりこんな役の方が向いている(笑)。また、母親役の余貴美子も寄生されてからの演技が見事でした。
 完結編では、主人公の染谷将太も頑張りますが、ピエール瀧が相変わらず笑わせますし、ハリウッドスターの浅野は、さすがの貫録で、無敵の寄生獣を堂々と演じます。
 本当に皆さん、よく頑張りました。お疲れ様でした。

 おかげで、久しぶりに和製SF映画で、母親の有難さ、人間社会のあり方など、一寸考えさせられることもあり、そして何故か、感動しています。間違いなく、CG製のドラえもん映画より、ずっといい。・・・と、地球上の誰か(私)が思った(笑)。

 最後に余談をひとつ。最近、邦画界では、前・後篇という映画が多い。興行成績の倍増が目当てなのでしょうが、できたら一本化してほしいものです。続編を待つ身の辛さと、前編を見逃したら、後篇を見に行けないぞ。ソロモンの偽証の前篇を見逃したので、後篇をどうしようか、と悩んでいます。寄生獣のようにテレビ放映をやってほしいものです。

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