松村しのぶ作ティラノサウルス
松村しのぶという人をご存知でしょうか。かつて海洋堂のチョコエッグ「日本の動物」シリーズの幾多のオマケを造り上げた天才造型師です。その作品の余りの出来の良さで一部のマニアだけの世界だった海洋堂フィギュアを一躍世間一般に知らしめた立役者です。
その名人の手になるティラノサウルスのソフビキット1/35をオークションで入手しました。サイズは、高さ16cm、横幅40cmぐらいのデスク上における手頃な大きさです。まだ、海洋堂の名声が上がる前の頃の作品でしょう(多分)。ちなみに余談ですが、最近の海洋堂の模型は少し大きすぎるような気がします。
早速、キットを組み上げました。継ぎ目をパテで埋め、両足だけにレジンを注入し安定性を高めます。そして、サーフェイサーで下塗りです。驚くことに、この模型は、2本の足で自力で立つのです。さすがに、天才松村しのぶ作です。バランスも抜群です。
これで下準備は完了です。
そして、待ちに待ったお休みの日、朝から午後まで塗装です。今回は、まず、ラッカー塗料で、上背部をダーク・イエロー、腹部をつや消しホワイトでエアブラシで塗装し、さらに、つや消しブラック+ダークイエローの混色で影を作っていきます。
そのうえで、つや消しクリアーでスプレーした後、エナメル塗料のつや消しブラックとレッドブラウンの薄めの混色で上塗りです。体表の皺を目立たせます。
そのほか、歯や舌、爪などの色を整え、エナメル塗料のクリアーで光沢を付けました。
では、完成したものをご覧ください。ついでに、作者不明のツクダのティラノサウルスの模型もご紹介します。両者の違いは一目瞭然です。
今、しのぶ作のティラノサウルスは、まさに今動き出すような体や尻尾の捻りなど、その躍動感は素晴らしい。松村流ともいうべき造型美に感動します。
これで、私の塗装の腕が良ければ言うことはないのですが、いかんせん、白いはずの腹部がなんとも目立ちません(残念)。
左の写真が、作者不詳のティラノサウスです。これはこれで好きなのですが、比べるとどうしても、動かない作り物めいて見えます。(当たり前ですが・・)
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