無料ブログはココログ

« こども科学館 | トップページ | ナイトミュージアム エジプト王の秘密 »

2015年4月 5日 (日)

太郎のぼうけん旅行

 前回のお約束どおり、児童向け科学図鑑「こども科学館」に掲載されていました絵物語のお話です。
Img_new れんさい科学小説「太郎のぼうけん旅行」の題名で、戸川幸夫・文、山川惣治・えのコンビが作者です。
 戸川幸夫氏は、動物文学のパイオニアであり、児童文学の著名な作家であり、絵の山川惣治氏は、ご存知「少年ケニア」で一世を風靡した絵物語の第一人者です。それだけで、この科学小説が一流の作品であることは申すまでもありません。当時の小学生の男の子などは、私も含めて、多分いちころだったのでしょう。

 ストーリーは、主人公の小学3年生の太郎が、科学者のお父さんとお姉さんらと、父親自身が発明した新型潜水艦で、海底を探検するところから始まります。
Img_0001_new
 まずは、めずらしい深海魚が紹介され、ついには、地上より科学の進んだ海底国があらわれます。
 そして、海底国の人たちとドリル付き探検艇に乗って地底探検に出かけて、恐竜らに遭遇します。さらに、そのあと、宇宙探検に出発し、月でアダムスキー型円盤に乗ってきた友好的な宇宙人と出会うのです。
 こうした探検が終わった後、突如、宇宙人の侵略がはじまり、東京をはじめ世界は大空襲に見舞われるのです。さて地球の運命はいかに・・・というサービス満点のSF小説の初心者向けのお上りさんコースとでもいえそうな内容です。

 しかも、山川惣治の絵が素晴らしい。まず、小学6年生のおねえさんの姿が妙に艶めかしいのはご愛嬌ですが、潜水艦「さくら」号の鋼鉄の縦型円盤のようなユニークなデザインも見事です。そして、深海魚もきちんと描いています。サービス精神が誠に心地よい。

Img_0007_new そして、極めつけは、地底にある恐竜の国です。アロサウルスとトリケラトプスの戦い、そして蛇形竜の巨大な頭部や翼竜の姿。今思えば、ズデェニック・ブリアンの恐竜復元画の完全な流用ですが、いかにも生物感に満ちた力強い描写です。いやあ、魅せられますわねえ。おっと、地底探検用のドリルのデザインも忘れ難い。

 
Img_0003_newImg_0004_new 最後は、映画「宇宙戦争」のエイ型宇宙船の来襲です。これも完全なデザインの流用ですが、映画のように磁場で浮くのではなく、宇宙や大空を自由自在に飛行するのですから、細かなことは言わないでおきましょう。第一、あのころ、そんなSF映画(1954年)があるなどとは知る由もありませんでした。

Img_0008_new 絵に関しては、拙文で説明するより、実際に見ていただいた方が山川先生の凄さをお分かりいただけると思いますので、少し、その挿絵をご紹介しましょう。
 ・・・実は、昨日から、書棚を手あたり次第に捜索し、ついに1冊にまとめた自家製の冊子を発見しました。・・・で、この文章を書いているのですが、全20話の連載のうち、何故か、19話目が欠落しています。
 これはまずい、こうしてはおれません、なんとかしなければなりません。早速、古書探しを開始です。では、さようなら。Img_0005_new_2


Img_0002_new




Img_0006_new

« こども科学館 | トップページ | ナイトミュージアム エジプト王の秘密 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 太郎のぼうけん旅行:

« こども科学館 | トップページ | ナイトミュージアム エジプト王の秘密 »

2026年1月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31