暗殺教室
日本の漫画はつくづく面白いと思います。映画「暗殺教室」は、現在も少年ジャンプに連載中の人気漫画ということですが、いやはやその奇抜な設定には驚愕します。
月を破壊し、地球の破壊を予告している、たこ型の宇宙人が落ちこぼれの中学生の担任をしており、しかも、政府は、その中学生らに宇宙人暗殺を成功報酬100億円で依頼している、などというむちゃくちゃな設定をどうやって思いつくのでしょう。あきれるより、感心します。
映画のお話は、見終わったあとで、客席の子供たちが「原作と全然違う。」とつぶやいていたのを聞きましたので、多分、長い原作をうまく映画として料理しているのでしょうが、なかなか映画としてのストーリーも楽しめました。
しかも、ニコニコマークの満月顔のたこ型宇宙人の姿は、ナンセンス調の漫画の絵そのものなのですが、冒頭の戦闘シーンをはじめ全編通じて予想以上にリアルに映像化されていますので、大人の鑑賞眼にも十分耐えます。
半分以上期待せずに劇場に行ったせいかもしれませんが、本当に2時間楽しめました。
しかし、やっぱり、褒めるべきは、原作の設定のユニークさと、それをうまく学園ドラマとして映像化した演出です。
それにくわえて、あのふざけたエイリアンの吹き替えでしょう。エンドロールの高速巻き戻しの配役の名前を見ても、どうも信じられません。ここは、ひとつ、お見事と言うべきでしょう。「殺せるといいですね・・、卒業までに」の声色は耳に残ります。彼を見直しました。
また、インターネットの一枚の写真から人気になった、天使のような美少女という橋本環奈ちゃんが自立思考固定砲台という人工知能の役というのは、上手い使い方とは思いますが、やっぱり立体的に顔立ちがわかる生の映像で見たかった、・・それが残念です。
続編への布石がいくつか散りばめられていますので、スタッフの希望通り第2作が作られれば、また見に行きましょう。「楽しみですねえ・・・。」
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