ホビット 決戦のゆくえ
全三部作の最後編である「ホビット 決戦のゆくえ」は、ピーター・ジャクソン監督による「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚であることが、よくわかります。どうやら、原作には登場しないエルフ族の弓の名手レゴラス(オーランド・ブルーム)をはじめ、本編ともいうべき「ロード・オブ・ザ・リング」で人気を博した登場人物がわんさか出て来ます。そして、ラストには、その本篇につながるよう、だめ押しのエピローグを追加しています。
思えば、この3作を俯瞰すれば、いかにストーリーを水増ししたかが、よくわかります。あの第1作目の旅立ち前のドタバタ劇、2作目の渓流での漫画アクションなどは、まったく無用です。
竜のスマウグの話だけで十分です。第一、今回、冒頭だけで、スマウグは退治されてしまうのですから、あきれます。2作目のラストに続ければ、1作で終わりです(笑)。
それにしても、この竜のデザインは、やっぱり感心しません。地を這っている姿もそうですが、空を飛んでも、うちわ状の翼があんまり感心しません。全く恰好よくないのです。
ちなみに、先日10万円超える値段の模型が発売されていますが、誰が買うのでしょうか(笑)。ところで、最近、洋物の模型価格が高騰しています。円安のせいでしょうか。困ります。
今回、無理に復活させたサウロン(諸悪の根源)の軍勢も大したことはありません。かつて本編で感動した万分の一も心が動きません。どこかで観たような、しかも、デザインが改悪されてます。巨大なトロールも、オオコウモリも、どれもこれも醜く汚く感じます。これは、解像度が格段に上がったCGの進歩のせいかもしれません。全く、いけません。
ついでに言えば、エルフとドワーフの恋愛も、黄金に狂った王の目覚めも、どうも、作為が過ぎて、素直に感情移入できないのです。ついていけません。
しかし、腐っても鯛です。ニュージーランドの美しい風景の中、悠揚迫らぬ演出はさすがです。映画自体は十分楽しめました。相変わらず、戦闘シーンを無駄に引っ張る癖が直っておらず、見る方は疲れましたが(笑)、今回は退屈はしませんでした。
それにしても、やっぱり、どう考えても3部作は長すぎます。脚本は、ギレルモ・デル・トロ監督も参加しているようですが、この分では、スター・ウォーズに対抗して本篇の後日談3部作も作りそうです(笑)。
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