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2014年11月23日 (日)

ソロモンの偽証

 最近、宮部みゆきの「ソロモンの偽証」が文庫本で発売されました。もともと、この小説は、2002年10月から2011年11月まで、小説新潮に定期的に連載されてきたものであり、単行本化された後、「このミステリーがすごい」などで第2位の高い評価を得ています。

1 私のミステリーと模型と雑学の師匠ともいえる大先輩のお墨付きもあって、文庫化と同時に読んだのですが、なにしろ、「事件」、「決意」、「法廷」と3部構成のうえ、各部が上巻下巻に分かれ、総ページ数2190頁という大作なのです。
 第1部の上巻ぐらいまではすこし抵抗がありました。なにしろ、登場人物が多く、最初、誰が主人公なのかよくわからなかったのです。

 ストーリーは、ある中学校で、一人の少年の死を巡って、その真相を探るべく同級生たちが模擬裁判を行うという、一風変わった、というか、少し現実味のない設定なのですが、さすがに、ストーリーテラーの宮部みゆきです。
 前述の第2位になった投票雑誌の選者が本当に読破したのか、それが疑問だ(本来なら1位)と大先輩がのたまうほどの傑作となっています。

 連続猟奇殺人が当たり前の時代に、たった一人の少年の死を巡る、誠に地味なストーリーです。真相も当初の予想とほぼ同じなのですが、そんなことは全く気にもならなくなる、読者をすっかりその世界に引き込むうまさです。中学校の裁判に、マスコミ、警察、弁護士など、現実の大人の世界を無理なく登場させ、意表をつく展開となります。小膝を何度叩いたことか。もう、第2部あたりからは、完全にはまってしまい、久々にミステリーに夢中になってしまいました。

 主人公は、藤野涼子という女子生徒で「検事」役を務めます。この子の造型が良い。面白い小説には、映画もそうですが、必ずいい女が登場です。これは鉄則です(笑)。

Photo 実は、2015年に映画化が予定されており、1万人オーデションが行われ、既に主役が決まっています。この役名でのデビューだそうです。大映の藤村志保以来でしょうか。ただ、私の好みの顔とは一寸違いますが、仕方がありません。
 しかし、彼女の好敵手の「弁護士」役で、謎の他校生、神原和彦は、イメージと全く違います。写真で観る限りミスキャストですなア。
 まあ、映画の出来を期待したいのですが、子役達の演技次第ですねえ、これは。まあ「お楽しみは、これからだ」ということでしょうか。

 未読の方は、その分量にひるまず、是非お読みください。大傑作です。宮部みゆきの力量に改めて感心します。

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