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2014年10月13日 (月)

ギレルモ・デル・トロ創作ノート 驚異の部屋

 「ギレルモ・デル・トロ創作ノート 驚異の部屋」という大型本が発売されました。もちろん、映画「パシフィック・リム」の監督である、ギレルモ・デル・トロの創作ノートを一冊の本にまとめたものです。当然ながら翻訳本です。
 この映画監督は、SFや怪奇もののオタクで有名な人であり、その創作の秘密、あるいはメイキングの楽しいエピソードや解説を期待して予約し、購入しました。
 そのメモの内容は、彼の作品の年ごとに並べられ、古びたつくりの皮表紙のノートに、奇抜な図形とびっしりとインクで書かれたスペイン語や英語交じりの文字、まるで古文書のような趣で掲載されています。まさに、人に見せるために創作されたような意匠とデザインです。ただ、ダビンチとまで持ち上げる書評は、いささか褒め殺しでしょう?

Photo_2 ところが、実は、この本の中身について、そのメモ以外の部分を見て仰天したのです。
 このオタク監督は、自宅とは別に、自分の趣味ための広大な館を作っており、その中に、様々な造形物を陳列してあるそうです。そのまるで怪奇博物館のような内部写真を多数掲載しているのです。
 昔、モンスター雑誌の名物編集長フォレスト・アッカーマンが、映画人たちから提供された様々な撮影に使った映画の小道具や模型などを自宅に保管し、まるで博物館のようになっていたのを思い出しましたが、デル・トロの場合、自分の映画の小道具はもとより、様々な珍奇な一品物を多数飾っています。しかも、博物館というより、もはや美術館、いや怪奇宮殿ともいえる豪華な建物なのです。

 ただ、夜は一人でいられないほどの薄気味悪いオカルト趣味の館です。玄関ホールにやたら巨大なフランケンシュタインの怪物の顔が飾られているのは、映画ファンなら一応納得しますが、数多くある部屋のあちこちに、エドガー・アラン・ポーやラヴクラフトなどの怪奇小説家の実物大の人形がまるでタッソーの蝋人形館のように置かれているのは、悪趣味ですよねえ。
 ほかにも、数々の気味の悪い品物がいたるところに飾られ、その中にウルトラ怪獣が混じっているのは笑えますが、怪奇趣味のその頭の中の巨大な世界に圧倒されます。
 さすがに、世界一流の人間は桁が外れていますなあ。本当に感心しました、というより絶句しました。彼に比べると、ある意味、前述のアッカーマンは、常識人であり、知的な趣味人でした(笑)。

 もし、興味のある人は、是非、ご覧ください。驚きますよ。いや、あきれるのかなあ?

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