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2014年10月26日 (日)

イコライザー

 デンゼル・ワシントン主演「イコライザー」については、そのあらすじを聞いた途端、もう俄然、期待してしまいました。
 元CIAの凄腕エージェントが、その素姓を隠し、一般市民の暮らしをしている中、いたいけな少女の娼婦を助けるために、街のギャングを叩き潰すというお話は、もう現代のヒーロー映画の定番です。「タクシードライバー」、「レオン」など、傑作を挙げればきりがありません。
Img_new_0001 そんな西洋版の必殺仕置人を、「マイ・ボディガード」や「ザ・ウォーカー」で、見事なアクションと存在感を見せつけたワシントンが演じるのですから、もう堪りません。既に、企画の段階で、男性のアクション映画ファンをがっちり押さえていると言って過言ではありません。

 しかも、銃をガンガン使うのではなく、身の周りにある様々なものを即興的に武器にするという離れ業を見せます。ワインのコルク抜き、金鎚、鋲打ちなどなど、結構、痛そうです。初見では、そのアクションの先が予想できず、結構リアルでドキドキします。加えて、緊張感があるカメラワークから、過剰なグロテスクさを心配しましたが、杞憂に終わります。本当に、スカッと爽やかな(?)な殺しです(笑)。アクション映画は、いや、活劇は、こうでなければなりません。

 それに、最初は、敵は街のチンピラかと思っていたら、実は、ロシアマフィアの末端組織であって、ロシアから元KGBの暗殺者がその始末に来たりして、どんどんスケールがアップします。強敵の登場は、ドラマを一層盛り上げます。といっても、きちんと市井の生活を描きながらですので、なかなかリアルに展開します。
 ただ、さすがアメリカと思うのが、殺しの現場には、指紋など様々な証拠が残されているのに、捜査の手が全く伸びません。いくら汚職警官の巣とはいえ、杜撰なものです。この辺は、一寸違和感を覚えます。・・・まあ、いいか。最後は、期待通り、ロシアの大ボスまでたどり着くのですから。

 いや、今回の現代の必殺仕置き人という、男のお伽話は、誠に結構なものでした。それにしても、アカデミー賞俳優のワシントンは、意外にこういう荒唐無稽のアクション映画が好きなのですねえ。しかも、それをしっかりリアルに見せてくれますから凄い。結局は、やはり、演技力の問題なのでしょうかねえ。なんか、廃品部隊とはえらい違いです(笑)。

2014年10月23日 (木)

宇宙戦争’53 プラモデル ウォーマシン

 先週末、長らく死蔵していた「宇宙戦争’53」のウォーマシンのプラモデルの製作に取り掛かりました。気ぜわしい仕事の合間の気分転換という軽い気持ちでした。プラスチックの部品は、単純で品数も少なく、簡単に完成できると思っていました。

Img_00661 左の写真が、仮組み立ての状態です。下のビニール袋にあるのが、前面、側部、腹部のライトの部品です。

 まずは、サーフェイサーを塗布し、ラッカー塗料のシルバーをエアで吹き付けます。

 この辺までは、誠に順調でした。

 ところが、その銀盤のうえに、クリアオレンジを噴き、映画の黄金に輝く色合いを表現したかったのですが、これがなんとも、上手くいきません。エアブラシの調子も今一つだったのですが、吹き付けの濃淡、そのうえ、ホコリが付いたり、思わず触った指紋の跡など、次々とアクシデントが襲い掛かります。

 もう、気分転換どころではありません。なんど、下塗りと銀色を繰り返したことでしょう。

 それでも、翌日の夜中には、やっとオレンジに輝く表面が完成して、最後の工程である、腹部のライトを取り付けたところ、3つあるうちの部品の一つを間違えたのです。間違った穴にすっぽりはまった部品は、どうしても外すことができず、ドリルによる掘り出しも失敗し、ついに本体を分割して部品を取り出したのです。
 おかげで、再度なめらかな表面に向けてやすり掛けです。加えて、透明なグリーンライトの表面もひっかき傷だらけですので、コンパウンドの磨き上げです。まったく、気分は最悪、いやあ、何かの祟りのようでした。

Img_00821 その後、気を取り直して、クリアオレンジの塗装も、調子の悪いエアブラシに代えて、スプレー缶を使用しました。こうした幅広い面積の表面には、エアブラシより向いているようです。
 おかげで、結果は、これまで以上に滑らかさが表現できました。その効果は抜群です。
 また、鬼門の腹部のグリーンライトもなんとか嵌め込みに成功しました。思えば、土曜日から水曜日の夜中まで、長い間のスランプもやっと解消です。

 では、ご覧ください。

Img_00831_2 最後の写真にある、腹部の丸いグリーンライトが、つまずきの始まりでした。
 いやあ、今回の教訓です。人生は何が起こるか、わかりませんが、ともかく、めげずに頑張りましょう。必ずより善き結果が出ます(笑)。

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2014年10月18日 (土)

猿の惑星 新世紀 ライジング

 友人の映画愛好家のお薦めがあって、「猿の惑星 新世紀ライジング」を観て来ました。

Img_0001 感想としては、いやあ、恐れ入りました。猿の惑星、恐るべし。既に、SF映画という範疇を超えている、まさに21世紀の寓話と言ってよいほどの出来です。

 ともかく、猿をリアルに描くことで、人間社会の矛盾を浮き彫りにする脚本の見事さ、CGとは思えない撮影技術の素晴らしさ、そして、緊迫した演出の凄さ、完璧な映画でした。

 監督は、あの「クローバーフィールド」を撮った、マット・リーブス監督だったとは気が付きませんでした。やはり、只者ではなかったのですねえ。誠に、あちらには、様々な才能があるものです。

 それにしても、戦争に至る経緯や人間の愚かさなどをリアルに描きっています。いやあ、感動しました。感動しすぎて、このブログもぐだぐだ書く気がしません。

 一言、傑作です。以上。

2014年10月13日 (月)

ギレルモ・デル・トロ創作ノート 驚異の部屋

 「ギレルモ・デル・トロ創作ノート 驚異の部屋」という大型本が発売されました。もちろん、映画「パシフィック・リム」の監督である、ギレルモ・デル・トロの創作ノートを一冊の本にまとめたものです。当然ながら翻訳本です。
 この映画監督は、SFや怪奇もののオタクで有名な人であり、その創作の秘密、あるいはメイキングの楽しいエピソードや解説を期待して予約し、購入しました。
 そのメモの内容は、彼の作品の年ごとに並べられ、古びたつくりの皮表紙のノートに、奇抜な図形とびっしりとインクで書かれたスペイン語や英語交じりの文字、まるで古文書のような趣で掲載されています。まさに、人に見せるために創作されたような意匠とデザインです。ただ、ダビンチとまで持ち上げる書評は、いささか褒め殺しでしょう?

Photo_2 ところが、実は、この本の中身について、そのメモ以外の部分を見て仰天したのです。
 このオタク監督は、自宅とは別に、自分の趣味ための広大な館を作っており、その中に、様々な造形物を陳列してあるそうです。そのまるで怪奇博物館のような内部写真を多数掲載しているのです。
 昔、モンスター雑誌の名物編集長フォレスト・アッカーマンが、映画人たちから提供された様々な撮影に使った映画の小道具や模型などを自宅に保管し、まるで博物館のようになっていたのを思い出しましたが、デル・トロの場合、自分の映画の小道具はもとより、様々な珍奇な一品物を多数飾っています。しかも、博物館というより、もはや美術館、いや怪奇宮殿ともいえる豪華な建物なのです。

 ただ、夜は一人でいられないほどの薄気味悪いオカルト趣味の館です。玄関ホールにやたら巨大なフランケンシュタインの怪物の顔が飾られているのは、映画ファンなら一応納得しますが、数多くある部屋のあちこちに、エドガー・アラン・ポーやラヴクラフトなどの怪奇小説家の実物大の人形がまるでタッソーの蝋人形館のように置かれているのは、悪趣味ですよねえ。
 ほかにも、数々の気味の悪い品物がいたるところに飾られ、その中にウルトラ怪獣が混じっているのは笑えますが、怪奇趣味のその頭の中の巨大な世界に圧倒されます。
 さすがに、世界一流の人間は桁が外れていますなあ。本当に感心しました、というより絶句しました。彼に比べると、ある意味、前述のアッカーマンは、常識人であり、知的な趣味人でした(笑)。

 もし、興味のある人は、是非、ご覧ください。驚きますよ。いや、あきれるのかなあ?

アバウト・タイム 愛おしい時間について

 「アバウト・タイム 愛おしい時間について」は、人生を語る大人のドラマですが、いわゆるタイムトラベルを狂言回しの小道具に使っているのが、新味かもしれません。
 といっても、SF映画という範疇には決して分類されないでしょうねえ。ハートフル映画という分類にしましょう。 

 ストーリーは、極めて私的な小規模(?)のタイムトラベルの能力をもつ一族の父子の人生のお話なのです。タイムトラベル自体、暗いところで、ただ念じるだけという誠に簡単なものです。CGも必要ありません(笑)。
 いつも、日常的な失敗をやり直すために過去に戻るのです。
 そう、皆さんが、日常生活の中で、いつも思い、感じている妄想を映画にして、目に見える形にしたのです。見事なアイディアです。

 しかも、劇的なことは何も起こりません。あくまで、日々の暮らしの中の失敗を繕っていくのです。真にうらやましい能力です。
 主人公は、見た目も本当に冴えない、野暮な青年ですので、よくぞ、知的で可愛い彼女(レイチェル・マクアダムス)ができたものですよね。まさしく、タイムトラベルの能力のおかげです。もちろん、実際の人生は、こうはいきません。後悔だけが残るのです。
 そのリセットをなかなか味わい深く、人生のなにかをユーモアを交えてじっくり描いています。
 近頃のアメコミ映画とは一味違います。本当に映画でしか描けない物語です。

 それにしても、この監督さんは、もとは「ノッティング・ヒルの恋人」の脚本家ということですが、登場する友達や家族に奇妙な人が多い。これが、上流階級ではない、イギリスの普通の階層の人々の現実なのでしょうか(笑)。

 また、私の贔屓の性格俳優のビル・ナイ演じる父親がいい。とても、デイビィ・ジョーンズや吸血鬼を演じた役者とは思えません。それに、あんな館の隠居生活を楽しみたいものです。

 しかし、なんといっても、この映画の見所は、彼女のメアリー(母親のメアリーも味があるが・・笑)です。レイチェル・マクアダムスという女優さんは、過去どんな映画に出演していたのかなあ。プチ・ファンになりましたゾ

 映画のパンフレットが売り切れていたのは残念でした。ほんとうに、商売気のない劇場だこと(笑)。

<追記>

Img 翌週になって、売り切れだったパンフレットが補充されていました。早速購入です。やっぱり、紙の印刷物がないと駄目ですなあ。インターネットの記事だけでは、どうにも頭に入りません。レイチェル・マクアダムスが、「変幻自在の演技力で巨匠たちにも愛され、恋愛映画の女王という呼び声も高い」などという提灯記事にも納得します。なにせ、笑顔がチャーミングですから(笑)。

2014年10月 9日 (木)

大アマゾンの半魚人 スチール仕様ブルーレイ2D/3D

 今月、あのモンスター映画の古典「大アマゾンの半魚人」のブルーレイが発売されました。それも、アマゾンの限定、スチールブック仕様とのこと。
 何故かなと思っていたら、副題が60周年アニバーサリーとなっています。1954年公開ですから、ゴジラと同じでした。うっかり忘れていました(笑)。
 しかし、それにしても、販売同時に品切れです。人気はあいかわらず続いているようです。

Photo 左の写真が、そのディスクのスチール製のケースなのです。タイトルも何も書かれていない、なんともおしゃれなデザインです。素晴らしい。

 しかも、さすがにブルーレイです。公開当時と同じ3Dも同じ盤で観ることができます。
 もっとも、私は、3Dのレコーダーを持っていませんので、
2Dで我慢です。
 画像は極めて鮮明です。しかし、あまりに解像度が高すぎると、着ぐるみや美女の美貌に意外な粗も感じます。
 とは言っても、水中の美女と野獣の遊泳シーンはやはり素晴らしい。60年前の映像とは思えないほどの撮影技術です。やはり、名作というものは年月による衰えはありません。

 ただ、残念ながら、アニバーサリーと称しながら、メイキングは、以前に発売されていたDVDと同じ内容です。・・・一寸、サギっぽいなあ。これは、誠に残念です。

 思えば、この映画に関しては、これまで、さまざまな映像媒体を購入してきました。
 一番最初に買ったのが、英語版の輸入VHSでした。紙のケースに入ったビデオで、立体映画でした。しかも、赤と青の紙製のメガネで観るようになっていたのですが、まったく、視聴するに値しなかった覚えがあります。そういえば、あれは何処かに仕舞いこんだままです。

Img_0002_2 次に買ったのが、レンタル落ちのVHSです。当時は、市販のビデオが高価すぎて手に入りませんでした。中古ビデオの販売イベント(当時はこんな販売会がよく催されていました。)で見つけた時は、うれしかったなあ。 

 結局、この傑作SF映画は、安価なビデオとして販売されることはなかったので、通常のビデオよりは安価だったレーザーディスク(LD)を買いました。Img_0004

 LDの表紙の一部をご紹介します。手書きの絵が気に入っています。というわけで、なかなか捨てることができません。
 まだ、LDレコーダーも動きますゾ。しかも、LDを入れて楽しむための額も持っていますので、まだまだ頑張ります(笑)。

 ちなみに、英語版で、続編の2作品がセットになったLDもオークションでゲットしています。なんとしても、見たかった覚えがあります。もちろん、いまでは、2作目は国内のDVDで販売されています。

Photo_2 最後は、正規のDVDです。これも、ユニバーサルの怪奇映画セットと、単品のDVDと2種あります。中身は同じですから、少し情けないところはあります。 

 いやはや、この「大アマゾンの半魚人」の映像には、どれくらい投資してきたのか、我ながらあきれます。もっとも、そのほかの関係グッズも多数ありますから、尚更ですな。 

 

2014年10月 3日 (金)

アタッカーのリベンジ

 ID4のアタッカーの塗装の評判があまりに悪いので、リペイントしました。リベンジです(笑)。

 不評の原因、なんといっても塗装の色が白すぎて、未塗装のように感じられるのですから、まず、表面の溝や筋をエナメル塗料のクリアオレンジで塗装し、パイプや凹凸に立体感を付けました。もっとも、裏面は、この処理を省略です。手抜き・・・・。
 そして、そのままだと埃だらけに見えますので、さらに、シンナーで薄く溶かしたスモークで刷毛塗りです。最後の仕上げは、半光沢のクリアを吹き付け、金属ぽくしました。

Img_00581 なお、窓ガラスの白くなった部分も、上からスモークでお色直しをすればほとんどわからなくなりました。めでたし、めでたしです。

 少し、反省する点は、汚しが念入りになりすぎましたか。まあ、砂漠のうえを飛んでいましたから、いいでしょう。(笑)。

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