無料ブログはココログ

« イン・ザ・ヒーロー | トップページ | Godzilla ブルーレイ »

2014年9月20日 (土)

るろうに剣心 伝説の最後編

 いやあ、驚きました。「るろうに剣心 伝説の最後編」、これは傑作です。前編についてあれだけ辛口の批評(2014.8.9ブロク)をしていましたが、後編はもうまったく違う映画です。大化けしていました。何が良かったのか、少し冷静に考えなければなりません。

Photo_2 まず、予告編を全く見なかったこと、前作の時のような過度な期待がなかったこと。さらに、今回は、ナイトショーで入場者が少なく、見るための環境が快適だったことが良かった、何しろ、前回の時は、レディス・デイに当たっており、女性客がほとんどを占めるという異様な雰囲気の中で観た記憶がありますので(笑)。

 いや、本当は、そんな些細なことではありません。
 思えば、前編は、反逆の復讐者である志々雄真実(藤原竜也)が起こす様々な悪辣な事件、出来事を中心にした物語でしたが、今回は、登場人物に焦点を当てて、何故、生きるのかというテーマで描いています。映像も、人物のアップの多用が効果を上げています。点描だった人間がクローズアップされているのです。観客が自然に引き込まれます。
 特に、前編ラストに登場した謎の男 福山雅治については、ブログで散々あくたれをつきましたが、実は、緋村剣心(佐藤健)の師匠の比古清十郎であり、身も心も疲れ果てた剣心を鍛えなおすという役どころでした。
 自らの命を顧みなくなっていた剣心に「生きたい」という心を悟し、極意を授けます。演じる福山も、服装など相変わらずのかっこつけですが、殺陣も演技もなかなか頑張りました。少し見直しました。
 人間の成長譚というものは、黄金のストーリーですから、剣心が前回より強くなったということで、一段と面白さが増したのでしょう。なにしろ、伝説の人斬りという割には、前編は、ほとんど負け試合でしたから・・・(笑)。

 第二の見せ場である本筋とは無関係な幕府の隠密頭四乃森蒼紫(伊勢谷友介)との死闘も、これまでにないほどスピード感と迫力のある殺陣でした。まあ、手持ちのカメラワークと変幻自在のコマ数のマジックですが、なかなかの出来です。確かに、これまでの殺陣とは一線を画しています。思えば、「イン・ザ・ヒーロー」のラストの大立ち回りが、伝統芸を100人という物量作戦で見せたのに対して、日本刀を持った格闘技という新たな殺陣ジャンルを切り開いた気がします。
 ここでも、剣心に負けた四乃森も、生きる意味を考えざるを得ません。

 第三の見せ場が、いつもへらへら笑っている神速の剣士瀬田宗次郎(神木隆之介)との戦いです。前編のリベンジなのですが、瀬田は虐待の中、笑うことでしか生きられなかったという悲惨な生い立ちが説明(唐突なセリフのよる人物解説に驚きますが・・)され、その殺陣の凄味が一段とパワーアップしました。前回以上に、アクロバットな刀さばき、足さばきを見せます。いやあ、今回はその凄さにまいりました。予告編で観ていない分、新鮮です。若い俳優が良く頑張っています。そして、ここでも瀬田が負けで初めて号泣するのです。

 最後は、オオトリ、全身やけどの志々雄との決戦です。ここもアップの多用で、志々雄の包帯の中の表情を描きます。政治の身勝手さを呪い、復讐するは我にありという大義を藤原が文字通り熱演します。
 なにしろ、志々雄は火傷のため体の熱交換機能が損傷しており、決闘は15分しかできないというハンディの中、なんと4人を相手の大立ち回りを演じるのです。いつのまにか、元新撰組隊長斎藤一(江口洋介)もその一人になっています。(可哀想!)
 ただ、その発熱のため、振り回す刀身が炎をまとうのですが、この辺は、原作漫画の設定でしょうし、狂人ならではの強さということで、大目に見たいのですが、あまりに強すぎますので、すこしやりすぎでしょう。

 ということで、少しばかり、生きる意味などを頭の片隅に置きながら、宣伝文句の革新的な大立ち回りを十分楽しみました。ラストの敬礼などは蛇足です。まあ、観たばかりで、ちょっと酔っていますので、ハロー効果になっているかもしれませんが、ご容赦ください。
 それにしても、日本の漫画の原作の実写化は、アメコミの映画化よりは、クールで面白いというのは、やっぱり身びいきでしょうか(笑)。

 なお、この映画の「生きる」というテーマは、最近どっかで聞いたようなと思っていたら、NHKの朝ドラの「花子とアン」の今週のお話とかぶっていました。憲兵だった花子の兄が、敗戦の中で生きる意味を失っているというエピソードでした(笑)。これも黄金のテーマでした(笑)。

« イン・ザ・ヒーロー | トップページ | Godzilla ブルーレイ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/6559/57435284

この記事へのトラックバック一覧です: るろうに剣心 伝説の最後編:

« イン・ザ・ヒーロー | トップページ | Godzilla ブルーレイ »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30