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2014年8月14日 (木)

上意討ち パンフレット

 ヤフーのオークションで懐かしい映画のパンブレットを見つけました。小林正樹監督の時代劇「上意討ち」です。このパンフレットの表紙を観た時、若い頃に、名画座で観た時の感覚が蘇ります。DVDで再見した時の映画自体の記憶ではなく、かつて劇場で観た際の気分や生活状況までもがそのまま蘇るような、少し違う感覚なのです。思わずポチッと入札ボタンをクリックしてしまいました。 

Photo この映画については、既にこのブログ(2007.10.21)で、同じ小林監督作品の「切腹」とともに、取り上げていますので、そちらもご覧ください。
 今回は、撮影裏話を述べてみたいと思います。パンフレットの「かいせつ」を読むと、「怪談」以来、2年間の沈黙を守ってきた小林監督が、三船敏郎とコンビを組んだと書かれています。

 「怪談」は、豪華なセットを組み、仲代達矢や岸恵子など大スター達が多数出演して、小泉八雲の有名な同名の原作を映画化した大作なのですが、予算が大きすぎて、資金が回収できず、ついに製作会社「にんじんくらぶ」が倒産したそうです。実は、この小林正樹監督という人は、映画原理主義者ともいうべき完全主義者であって、この映画でも、粘りに粘る演出で撮影日数を大幅に超え、製作を担っていた三船をかなり困らせたそうです。劇中の三船敏郎の怒りは、どうやら演技だけではなかったようです。こんな記事が行間から感じられ、思わずにんまりです。

 「撮影余話」では、三船と仲代の立ち回りにおいて「ご両人とも、『真剣を使っているので、神経が張り詰めて疲れます。』とがっくりきた様子」とあります。宣伝コメントにしても、あの立ち回りの迫力は、いかにも真剣勝負という感じです。凡百の殺陣とは段違いです。最近の時代劇も少し見習ってほしいなあ。まあ、無理ですよねえ、日本映画界の四騎の会の一人である小林監督の力や執念、加えて演じる俳優の力量も随分違うのですから・・。

 また、仲代と三船の扮装姿のなごやかなスナップ写真などが掲載されており、楽しくなります。
 なお、この映画の見所は、決闘前に、三船が孫に向かって「わしに何かあったら、このおじさんが面倒見てくれるから・・」という言葉に対して、仲代が見せた、あの嫌そうな困った顔です。断言します。

 なお、この映画は、モノクロですので、今回、パンフレットの表紙で、やっと衣装の色がわかりました。それがどうしたといわれそうですが、なんか新鮮です。
 それにしても、先般、製作されたテレビのドラマ化とは雲泥の差です。どうやら、ロケ地は同じ場所のようですが、テレビの方は、もう見るも無残な出来でした。名作を再映画化などする度胸だけは褒めておきましょう。

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コメント

「ついで」紹介とのここ(http://takatonbinosu.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_3f01.html)のほかにも、この作品について取り上げている頁があるのですか? 見落としたかもしれないないので、教えていただけると嬉しいです。

以前のブログは、2007・10・7の「切腹」の添え物でした。しかも、詳細もなくて、やっぱり、仲代の表情のお話でした。(すいません、確認もせず、うろ覚えで書いて) 場所は、カテゴリーの「テレビ・映画」の初期のころです。いくつか、時代劇を取り上げた時期でした。それにしても、「いのちぼうにぶろう」もDVDが発売されないかなあ。録画は画質が悪いので・・。

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