大昔の生きもの
夏休みには、子供向けの様々な図鑑が書店に並びます。本日、立ち寄った書店の店頭で、先日ブログで紹介した「アノマロカリス」の復元図が描かれた「大昔の生きもの」という図鑑を手に取りました。ちなみに、左の表紙の右上にいる、触手を伸ばしているのが、オパビニアです。
ポプラ社の初版本で、最新版の図鑑なのですが、日本の図鑑の水準もここまでセンスが良くなったのかと驚きました。
まず、なにより絵が精密で美しい。何人もの書き手が競い合うように描いています。CGによる写真的なものや細密画のような絵柄があります。しかも、復元図の配置がうまい。見開きのページに、きれいにデザインされています。一つ一つが見やすく、バランス良く並べられているので、眺めるに誠に心地よい。これまでの伝統的な大手出版社のモノに比較しても、格段にセンスがよくなってます。
しかし、一番すごいのが、取り上げた古生物の種類です。最新の研究を生かしてか、これまで見たこともない、奇想天外なタイプもふんだんに掲載しています。アノマロカリスにしても、様々な形の種を取り上げています。説明によると、体長が2mにもなる種もあるそうです。とても、子供向けの図鑑ではなく、まるでマニア向けの専門書のようです。全く手を抜いていません。素晴らしい。
是非、一度、ご覧ください。・・・私は、つい購入してしまいました。もっとも、この「大昔の生きもの」以外の他の図鑑は、あんまり変わりばえはしていませんので、ご注意を(笑)。
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