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2014年6月22日 (日)

世界名作映画絵コンテ図鑑

 「世界名作映画絵コンテ図鑑」とは、何と私の心をくすぐるタイトルなのでしょう。まず、「世界の名作映画」の映画製作の過程で作られる絵コンテの本とは、撮影裏話の大好きな私のために出版されたようなものであり、しかも、「図鑑」と銘打っています。図鑑趣味もある私としては、是が非でも入手せざるを得ません。その上、限定3000部とは、もうダメ押しです。結構、値段もそれなりに高いのですが、速攻でアマゾンに予約注文していました。 

Photo その待望の本が、昨日届きました。結構、サイズは大きく、いかにも外見は図鑑らしく重厚です。
しかぁし、なんとも大味な内容です。確かに、風と共に去りぬから、サイコ、インディ・ジョーンズなど、様々な作品の絵コンテが並べられています。ただ、どれもこれも、数が少ないのです。解説によると、絵コンテは、1930年代に、ウォルト・ディズニーがはじめ、その映画の内容がよくわかる効果に目を付けたハリウッドのプロディーサーが、「風と共に去りぬ」などの莫大な資金のかかる映画などに使い始めて広まったということですが、あくまで、映画製作の過程での消え物扱いで、ほとんどが消失してしまったそうです。
 この本は、そんな状況の中で、ソール・バスとか、有名なデザイナーの作品などで、奇跡的に残っているものをかき集めて、一冊の本にしたというのが、実態のようです。

 そのため、絵コンテではなく、コンセプトアートのようなものも混じっていますし、黒澤明が、「乱」の製作資金不足の中、描いていた絵なども含まれています。

 ということで、撮影の裏話の絵コンテではなく、アートとしての絵コンテとなっており、正直、私の思いとは異なる本だったのです。絵コンテは、あくまで映画製作のためのツールとして使われるべきであり、保存の問題はあるにしても、あまりアートとしての価値を強調することは本末転倒になるような気がします。
 今後、DVDのメイキングとともに、絵コンテ集やコンセプトアート集が発売されることには、なんの異論もありません。ただ、一言いえば、映画製作後、絵コンテ集を売るために、彩色や丁寧に書き上げることに傾注しすぎて、撮影の動きやアイディアを練るための絵コンテが手薄にならないことをお祈りするだけです(笑)。 

Photo_2
 まあ、中身を見ずに、注文すると、こんなこともあります。そういえば、先日も、米国の有名な模型メーカーのサイドショウ・トイの作品を集めたという本が出版されました。アマゾンのカタログにあったエイリンの見事な表紙写真につられて、思わず予約注文しました。
 が、開けてびっくり。ほとんどのページが、見開きに私の嫌いなアメコミのキャラクターの顔とか体の一部だけをアップで掲載するという、誠に斬新で馬鹿げた内容でした。・・・さすがに、金返せと思いましたネ。この本は、絶対、邦訳はないでしょう。

しかし、地方に居ながら、図鑑などが入手できることは、大変ありがたいことだと思っています。昔なら、こんな本が出版されることも知らなかったでしょう。こういう面では、本当に良い時代になったものです。・・・いや、負け惜しみでなく、ホントに。 
 
 

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