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2014年6月 1日 (日)

アナと雪の女王

 今や、10週連続トップの興行成績を収め、主題歌「ありのままで」を若い女性や子供たちが口ずさむという社会現象化している、ディズニー映画「アナと雪の女王」を、昨夜やっと観て来ました。Photo_3

気持ち的には、曲りなりにも映画ファンの端くれとして、ここまでブームや話題になった映画に参加しないわけにはいかぬであろう、という他愛無い義務感と、これほど受ける理由も知りたいというミーハー心なのでしょう・・・多分。
 逆に、こんなに見るのが遅くなった理由は、ヒロインたちの造形が好みでなかったためです。顔が丸顔なのです。横に広がった形に、大きな目、しかも、鼻筋が低いのです。もう、一昔前の日本の少女漫画のようで、アジア向けのようなデザインなのです。そのほかの登場する男達の顔は、西洋人らしい面長です。
 私が愛してやまないディズニーの姫君たちの系統ではありません。中国市場に気を使ったのか、どうかは知りませんが、妙に違和感がありました。そういえば、ソニー資本が入ってからのあの女神像もなんか東洋系ですねえ。もっとも、うちの娘なんかは、「可愛らしいし、案外、CG処理のためじゃないの」と意にも介していません。これは、多分におじさんの妄想なのでしょう。

 さて、映画の方は、真に楽しく楽しませてもらいました。CG技術も素晴らしい。個人的には、手書きの絵が好きなのですが、ここまで美しくリアルな人形劇のような舞台を表現されると言葉を失います。多分、氷の描き方などは比類ないものなのでしょう。感服します。
 手書き芸術の粋を集めた宮崎駿の「風立ちぬ」を差しおいて、アカデミー賞を獲るわけです。あれは、思想的な問題ではなかったのですねえ、純粋にアニメとして面白いか、どうかということなのでしょう。職人芸も、やはり、お金と人と知恵をかけたものには敵いません。

 しかも、今回は、なかなか話が深い。これまでのディズニー映画の枠を超えました。エルザの悩みも深いし、ヒーローであるはずの王子の設定も憎い。最近の映画「魔法にかけられて」もそうだが、王子様はもう流行らないねえ。さらに、「真実の愛」の姿にも驚きました。さらに、映画は時代を受けて進化しています。それだけ女性が自立した時代なのでしょう。こうした点でもこの映画は大いに評価すべきです。

 一方、ディズニー伝統の脇役も活躍します。魂を持った雪だるまのオラフ。雪だるまのくせに、真夏にあこがれる変な奴です。彼の夢の南の島で日に当たる姿はシュールすぎて涙が出ました。座布団一枚を差し上げます。

 そして、山男クリストフの友達のトロールたちの造形が抜群です。いつもはまん丸の石の姿なのですが、これが可愛らしい。こんなすべすべの丸い石で描いたトロールはなかったのではないでしょうか。これも東洋のテイストを感じます。うまいとしか言いようがない。余談ですが、トナカイと暮らすクリストフに対してたびたび「清潔だが少し臭い」というセリフがあるは何ですかね。体臭のことが映画で説明されるのはあまり記憶がないが…。

 最後は、やっぱり歌ですねえ。凄いですねえ。もう聞き惚れます。日本語版ですが、吹き替えの松たか子、アナ役の神田沙也加、素晴らしい。それに、オラフ役は、ピエール瀧、あの「あまちゃん」の鮨屋の大将ですよ。まことに驚きました。皆さん、お見事でした。

 余談ですが、歌詞の翻訳者の功績は絶大なものがあると思います。「Let It Go」=すべてを解き放っての訳を「ありのままで」と作詞したのは、高い評価をすべきです。あのカサブランカの「君の目に乾杯」のセリフに匹敵する快挙です。 

 そういえば、映画と一緒に歌える上映会で、帰りの女性たちが「中年のおっさんが、妙にリキを入れて歌っていた」と揶揄していたという友人の知人の話を聞いたときは、思わず笑いましたが、いまは「いいじゃないか、おっさんが歌ったって」という弁護の気持ちに変化しました。気分は最高、だったんでしょう。よくわかりますぞ。
 食わず嫌いは行けませんね。もっと早く見るべき作品でした。

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コメント

“他愛無い義務感”、うん、上手いですね~(笑)。

オラフ、トロールへの言及、いかにもたかとんびさんらしいなぁとニンマリ。

「君の目に乾杯」は、瞳じゃありませんでしたっけ?

「弁護の気持ちに変化」、嬉しく読ませていただきました(笑)。

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