フルCGのオードリー・ヘップバーン
このCG技術の進歩の中で、何をグズグズしているのか、と不満に思っていたことの一つに、若き頃のオードリー・ヘップバーンの再現があります。
「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」の頃の、若いオードリー・ヘップバーンをカラーで見たい、映画ファンの隠れた願いではないでしょうか。かつて、フィルムのカラー化を試みてはいますが、まだまだ自然な色合いは出ません。とりわけ、肌の色合いは無残なものです。何度も言いますが、カラー化した「カサブランカ」のイングリット・バーグマンは、粘土細工に堕ちているのです。まあ、一度、LDをご覧ください。最近の例でも、「ウルトラQ」のカラー化は、幕末の染色写真と同じレベルですぞ。
今回、ヨーロッパのチョコレートのCM用に、フルCGで再現したそうです。そのため、大画面で見ることはできませんが、インターネットで見る限り、なかなか良くできています。おかげさまで、ささやかで小さな夢が実現できました。ありがとうございました。この場を借りて、チョコメーカーさんにお礼を申し上げます。未見の方は、是非、一度ご覧ください。
これを機会に、日本でもどんどん製作してくれないかな。過去に、古い映画の映像を使ったCMがありましたが、やっぱり、CGで総天然色でお願いします。
http://gigazine.net/news/20130301-audrey-hepburn-vfx/
ちなみに、CG技術の活用のもう一つの夢は、本格的な時代劇の美しい殺陣なのですが、これは、黒澤明が蘇るしか、期待できないのが現状でしょう。グロテスクで汚いのは見たくない(笑)。
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