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2014年5月29日 (木)

プラモデルの半魚人

 久しぶりに、プラスティックの模型、すなわちプラモデルのキットを組み立て、塗装しました。といっても、やっぱり、お馴染み、大アマゾンの半魚人の模型(米国製)です。サイズは、26.5cmぐらいの小ぶりの大きさです。しかも、お気に入りの女優ジュリー・アダムスを抱きかかえた、黄金のポーズなのです。 Imageswgx2kgtd

 このキットは、この道の凄腕モデラー達にものすごく評価が高く、ブログ等では、模型の出来として、映画に登場する半魚人の姿を極めて正確に再現していると絶賛しています。鱗の付きかたとか、頭部のえらの配置をはじめ後足首の棘とか、背中のヒレとか、もうとてもマニアックな細かな点を褒めているのです。

 しかし、私には、どう見ても、チープに見えるプラモデルなのです。商品に付いている完成写真を見ても、映画の再現になっているとはどうしても思えませんでした。そのため、実は、このキットは一度購入したものの、そのまま手離していました。が、どうも気になりましたので、再び、同じキットを購入し、実際作ってみることにしました。

 最近は、こういう生物系のキットでは、軟質のソフトビニールが主流で、硬質なプラスティックのモデルは珍しいので、かなり作業が難航しました。どうしても、胴体の横などに部品を張り合わせた隙間ができるのです。とりわけ、女体の線は致命的です。紙やすりで地道な作業を繰り返します。加えて、水着と肌の塗り分けには、もう細心のマスキングテープ張リが必要です。そして案の定、胸元が失敗しました。あんまり、見つめないでください。Img_18481

 色合いは、半魚人は、いつものラッカー塗料の銀色へのクリーングリーン(青と黄)で、色の濃淡も付けましたが、イメージより相当明るくなってしまいました。加えて、女性は、ガイアノートの塗料の肌色を使い、薄い白い水着とのコントラストに注意しました。いわば、美女と野獣の光り輝くイメージなのですが、正直、我ながら、あんまりいい出来ではありません。ただ、台座をつけると、なんとなくチープな中にもある種の味わいが出たような気がするので、当面そのまま陳列することとしました。 

 まあ、ご照覧ください。Img_18521


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2014年5月28日 (水)

ウルトラマン完全復刻BOX

 最近、本屋の店頭で、やたら初代ウルトラマンを特集した雑誌を見ることが多くなりました。「大人のためのウルトラマン」や「ウルトラマン白書」などなど。変わったところでは、「ウルトラマンの背中」という着ぐるみの背中ばかりを集めた書籍もあります。
 どうやら、一種のブームともいえる現象です。何故かな?。
 今の景気回復や内需の伸びを支えているのは、シニアの世代と言われています。丁度、子供のころ、ウルトラマンに熱中した世代が懐かしさで購入するのでしょうかねえ。Img_1868

 そうした中で、最近、「ウルトラマンの絵本」がボックス仕様で完全復刻されました。なんとも、漫画チックな絵柄の絵本です。テレビ放映時に、幼児でなければ絶対手に取らないようなものです。一体、誰が買うのか、と冷笑していたのですが、驚くなかれ、そのボックスに付属するオマケが恐るべき秘密兵器でした。

  皆さんは、当時の週刊少年マガジンの古書が一冊どのくらいすると思いますか?1冊数千円ぐらいかなあ。特に、ウルトラマンの特集記事がある巻は結構値が張るようです。
 私も、名物編集者大伴昌司氏の特集本で掲載される昔の雑誌の表紙などを見るにつけ、懐かしく思い出していました。

 その「週刊少年マガジン」と「月刊ぼくら」の表紙と特集記事を原寸大で、ほぼ完全にコピーした冊子がオマケとして付いているのです。
 まったく、なんということをしてくれるのでしょう。
 しかも、既にウルトラQのボックスまで発売されていたのです。そのうえ、人の足許を見るかのように、結構な値札を付けています。卑怯だぞ、講談社。出版するなら、オマケだけにしろ(笑)。・・・かなり悩みましたが、予約販売のみなどというデマも出て、ついに購入しました。 

 Img_1866
 しかし、実物を手にしてみると、原寸大の効果を思い知ります。懐かしさ度が半端ではありません。写真の色合い、構図、文字のデザインなど、もう感涙です。幸せだった、あのころが、さまざまな記憶とともに蘇ります。ちなみに、写真の箱の真ん中にあるのがオマケの冊子です。
 

 この復刻本は、本の形をしたタイムマシンです。買って悔いはありません。きっぱり、本当です。まあ、嘘だと思うなら、ぜひ、皆さんも買ってください。それなりに面白いと思います。

 なお、絵本は決して開いてはいけません。何故、今頃、こんなものを復刻しようと思い立ったのか、皆目見当もつきません。

2014年5月25日 (日)

モンスターズ 地球外生命体 メイキング

 先日、まだ見ぬGODZILLAゴジラに敬意を表し、節を曲げて注文しましたDVD「モンスターズ 地球外生命体」が届きました。以前のブログ(2011.10.28)では、登場するモンスターのデザインが好みに合わず、「まあ、レンタル視聴で十分・・」と斬って捨てています。   今回改めて再見しましても、既に筋書きの展開を承知している中では、「まあ、こういう映画でした・・」と、さほどの感慨はありませんでした。

Photo  ところが、DVDの特典として「秘蔵映像:モンスターズの作り方」というメイキング映像がありまして、このメイキングがなんとも超傑作なのです。
 映画製作に興味がある人はぜひご覧下さい。本当に面白い、それだけの見どころ、価値のあるメイキング作品になっています。本編より数倍面白い。
 ともかく、結果としても総額1万5千ドルで上等のハリウッド映画が作ることができることを証明したのですから、真に驚きです。監督のギャレス・エドワーズの底知れぬ才能と何とも大らかでタフな精神に脱帽です。ともかく、最大級の賛辞をささげたいと思います。

 少し内容を紹介します。というか、こんな映画の作り方があったんだという驚きなのです。

 まず、2人のハリウッド製作者が登場します。彼らがギャレス・エドワードを発掘したのです。あちらには、48時間映画コンテストというのがあって、与えられたテーマで、実質2日間の製作日数で映画を作って競うという催しだそうです。むこうは面白いねえ、こんな新しい才能を見出すさまざまな機会があるのですから、羨ましい。
 その出品作品の出来に魅せられたようです。特にCGを安く作る能力に感心したといいます。その最初の出会いの場で、ギャレス監督が提案した今回のアイディアが採用され、とんとん拍子に製作が開始されたのです。ギャレス本人が一番信じられなかったと述懐します。

 さて、その映画の作り方の中身ですが、まず、男女二人がとんでもない体験をして歩いてうちに帰るというのがテーマだそうで、そのため、舞台はアメリカの地続きのカナダか、中南米か、ということでメキシコに決まったそうです。
 さらに、男女の俳優は、私生活でもパートナーが良いという理由から、婚約中だった主演の二人に決まったそうです。この二人も、撮影に際しては、彼らの自宅で1週間ソファの泊まり込みを通じて監督の人となりを見たということですから、なかなか念が入っています。応じる監督も腹が太い。

 そして、メキシコ各地を巡る6週間のロケに出発です。終始、ギャレス監督自身の解説と撮影で進みますが、なんとも監督のユーモアある話しぶりが面白い。例えば、「映画は、メイキングを作るために製作するんだ。」と笑い、コッポラの黙示録やドン・キホーテ映画を例に出します。

 さらに驚くのが、撮影スタッフは俳優2名と監督を除いて、進行役の何でも屋1名、録音の1名、編集の1名、計3名なのです。しかも、カメラマンは、監督が兼務なのです。カメラも、ビデオカメラを改造した肩のせタイプです。
 現場での撮影は、監督の気入ったところは、なんでも撮っておこう、そして次々と筋書きも変わります。簡単な監督の説明で、二人の主演の即興的な演技、さらに驚くのが、現地人の出演者は、すべて10分前に出会った素人さんということです。消防士も警察も本物です。現地警察の警備をそのまま撮っています。あの切符売り場の因業おやじの名演は、なんと向かいの食堂のおっさんだそうです。もう、とんでもありません。風景も、普通の立て看板などの映像を手あたり次第撮っておいて、それが、CGで、汚染区域の危険標識にスゲ変わります。誰かが言いました「即興にこそ、真実がある」と・・勝新だっけ?

 このように、ストーリーと映像は、監督の頭の中だけでくるくる変化し、現地の風土と化学反応して窯変します。さらに、毎日撮った映像は、そのまま、ホテルの一室で、ありあわせの机や引き出しを利用した台の編集マシンで、ベッドを椅子代わりにした編集マンがどんどん編集します。

 6週間という過酷でハードなロケです。主演の女優さんも、どんどん汚れていきます。化粧水は虫が寄って来るそうです。ご苦労様です。スタッフも疲れが見える様子ですが、そんな中でも、監督さんは元気いっぱいです。本当にタフですねえ。もっとも、こうでなければ成功は掴めないのでしょう。立派です。今後とも、この監督さんは、敬意をこめて、ひいきにしましょう。

 やっぱり、メイキングは面白いなあ。これだから、特典付きのDVDの購入は止められません。
 

2014年5月24日 (土)

キャプテン・アメリカ ウィンタ-・ソルジャー

Img  もうアメコミ映画は卒業とばかり、昨日まで全く見る気はなかった「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」を上映最終日の今日(23日)、ナイトショーで観て来ました。
 というのも、全米で公開された「GODZILLA」のオープニング興行成績を今年唯一上回ったのがこの作品だったとのことで、どうも気になったのです。これも、ゴジラ効果でしょうか(笑)。まあ、他にコレといった作品もなかったし・・・。 

 ところが、これが存外拾いモノでした。前作の演出とは雲泥の差で、まず、格闘や車のアクションシーンが結構な迫力です。いろいろと工夫が感じられ、合格です。
 また、なにより、脚本がいい。正義というものの恐ろしさをはっきり描いてます。それは、エンドロールで、正義の機関シールドと悪の組織ヒドラを上下の白黒の絵(逆さ富士のイメージ)でコインの裏表のように象徴させています。
 加えて、この映画では、サミエル・L・ジャクソン演じる片目のシールド長官が、結構悲惨な顛末を演じさせられ、最後は、あの笑いモノでしかない黒い眼帯を捨て去るのが、気に入りました(笑)。 

 そして、悪の組織のトップを、往年の大スター、ロバート・レッドフォードが演じています。まさか、政治的な発言もし、気骨ある映画に正義の人で出演してきたレッドフォードともあろう俳優が、こんなアメコミに敵役で出演するとは夢にも思っていませんでしたので、恥ずかしながら、よく似た俳優がいるなあ、と本人であることにしばらく気が付きませんでした。  ただ、信念やら正義やらの禍々しさを演じるという意味では、彼にとっては魅力ある役柄だったかもしれませんが、本当に驚きました。軽いショックと言ってよいかもしれません。  

 しかし、それ以上に驚いたのが、映画を観終わったあとに購入したパンフレットです。ロバート・レッドフォードの俳優紹介がひっそりと数行あるだけで、メインは、その敵役の設定説明で終始し、あまつさえ、写真が1枚も掲載されていないのです。「ホビット2」にドラゴンの写真が全く掲載されてなかったことを思い出しました。やっぱり、契約なのでしょうねえ。宣伝の手法というより、この場合は、本人が嫌がったのがその理由のような気がします。それとも、もうレッドフォードでは売れなくなったのでしょうかねエ。すっかり過去の人?老けているのはわかりますが、せめて、メインの登場人物の写真はきちんと掲載してほしいものです。720円もするのですから(笑)。

 いずれにしても、ハリウッド映画界の中でアメコミ映画の地位がしっかり確立されているような気がします。時代の流れを感じますなあ。

 最後に、この映画については、2時間強という長時間ながら、突っ込みもせず、退屈もせず、映画に没頭できたことを大いに評価したいと思います。

   
 

2014年5月17日 (土)

ゴジラ2014

 ゴジラのハリウッド映画がアメリカで5月16日に封切られました。前回のUSゴジラは映画としては面白かったものの、ゴジラ映画としては全く情けないものでした。当の監督が、ハリーハウゼンの「原子怪獣現わる」の映画化と公言していたといいますから、結局は大きなトカゲのお話になったのは、仕方のないことかもしれません。

 さて、今回の映画化の監督は、新鋭ギャレス・エドワーズとのことで、インターネットの記事などを見ていると、昔からのゴジラファンという触れ込みです。前作が「モンスターズ 地球外生命体」というのが少し不安でしたが、予告編や特報を見ると、これがなかなかの映像です。

 断片的に公開された映像では、ゴジラの全体の姿は、はっきりとは見えませんが、破壊されたビルやキリキリと舞い落ちる戦闘機の映像は、まさに夢で見たかった怪獣映画の醍醐味です。あの盛り上がった海面からせり上がる背びれの圧倒的な迫力はどうでしょう。ご本尊のゴジラは、図体が少しメタボ的で、足が象足なのが不安ですが、あの空飛ぶ怪獣は何だ?。地面に降り立つあの奇怪な脚は?? また、怪獣映画の永遠の命題である、怪獣がミサイルや弾丸を跳ね返す理屈付けはどう料理するのか? 
 想像と妄想が一挙に膨らみます。

 しかし、こういう期待感が高まると逆に不安になります。ふたを開けると裏切られることが多いのです。もう、こんなことを書いている時点でアウトかもしれません(笑)。

 それにしても、何故、本家の日本が世界で一番公開が遅いのでしょう。世界中で5月16日に公開されているのに、日本では7月25日が公開日です。なんとも遅すぎです。
 「パシフィック・リム」の惨敗など、ゴジラをはじめとする怪獣映画への自信のなさが、あの伝説のスターウォーズの公開先延ばしの例に倣っているのでしょうか。昔から、日本人は舶来ものに弱く、欧米でヒットすれば、日本でもヒットすると算盤をはじいたのでしょうね、きっと。ファンには、罪作りなことをしますよ、まったく。多分、ハワイに観に行くやつが出るぞ、きっと。

 さて、こうした中で、アメリカでは、「GODZILLA THE ART OF DESTRUCTION」とう本が出版されました。最近、公開に合わせて、こうした映画の製作過程のデザインやコンセプト画をまとめた画集が発売されます。「キングコング」、「ロードオブザリング」「エリジウム」「パシフィックリム」など数えればきりがありません。多分、もう少し経てば、日本公開に合わせて日本語版が発売されると思います。が、もちろん、それまで待つ気はありません。アマゾンで即購入しました。便利ですねえ。

2014 大型の本です。もちろん、洋書ですので、書いている内容はさっぱりわかりません。しかし、ゴジラと新怪獣のデザインなど、検討の初期のものから最終決定のものまで、カラーの絵や写真がふんだんに、折り畳みの見開きまで使って掲載されています。この辺が、あちらの出版物の良いところです。日本の出版物は、一般的にこじんまりしてなにかみみっちい感じがします。多分、住宅事情の違いなのでしょう。

いや、そんなことはともかく、本を開くと、やはりハリウッド映画の力を感じます。東宝では絶対こうはできません。
 映画自体を見ていない前提ですが、多分、私がCGで見たかった最後の分野、怪獣映画の最高峰になるのではないでしょうか。実は、以前書いたブログでは、この映画を念頭にし、CGに期待する映画としては怪獣映画をあえて除いていましたのです。
 
 ともかく、ゴジラは基本形を保ち、メタボながら、オオカミのような容姿は許容の範囲です。そして、新怪獣(名前はわかりません)は、巨大な体で空を飛ぶことをリアルに感じさせるユニークな姿です。例えるとすれば、平成ガメラのギャオスがイリスに進化する前に突然変異を起こしたようなデザインです。新世紀のゴジラのライバル怪獣として、なかなか説得力があります。デザインは見事です。
 それに、どうやら、平成ガメラの雰囲気を濃厚にトレースしているようなコンセプト図が多数あります。ますます、期待が高まります。

 こうなれば、毒を食らわば皿までの心境で、この際、監督の評価を一変させ、あの「モンスターズ 地球外生命体」のDVDを注文しましょう。 

2014年5月 5日 (月)

テルマエ・ロマエⅡ

Photo  「テルマエ・ロマエⅡ」は、前作のお笑いポイントをしっかり踏襲して、観客の期待通りの喜劇となりました。
 しかも、グラディエーターの格闘などのアクションシーンは、日本映画とは思えないほど、きっちり過激に迫力ある映像になっています。どうも、湿気の多くぼんやりした日本と違って、ロケ地のブルガリアの気候のせいなのでしょうか、映像の空気が違うのです。それが画面の色にまで影響しているような気がします。まあ、気のせいでしょう(笑)。

  また、現役の相撲取りから元横綱まで出演しているのは感心しますが、やっぱり、平たい顔族の珍妙な爺さんたちが圧巻です。浪越徳治郎は本物かと思ってしまいました。お見事。それにしても、白木みのるも松島ともこも元気そうで何よりでした。

 しかし、やっぱりタイムスリップの際のオペラの演出が秀逸です。おっさんの嫁と息子が家?をおん出ていくのも面白いですが、 相撲取りの人形が水洗トイレで流れていくちシーンは、チープの極みで可笑しくて涙が出ました。涙腺を使ったのは久しぶりです。

 ストーリーも第1作目よりうまく(お湯に)流れるようにできています。剣闘士に魔女狩りに、日本の温泉巡りと見せ場は盛りだくさん、そして、ラストは一体どうなることか、と思わせて、すんなり収めてしまいました。やっぱり喜劇はこうでなければなりません。

 ああ、面白かった、難しいことは一切考えることなく、現世を忘れるひと時の至福の125分でした。丁度です。ごちそうさまでした。

フルCGのオードリー・ヘップバーン

 このCG技術の進歩の中で、何をグズグズしているのか、と不満に思っていたことの一つに、若き頃のオードリー・ヘップバーンの再現があります。

 「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」の頃の、若いオードリー・ヘップバーンをカラーで見たい、映画ファンの隠れた願いではないでしょうか。かつて、フィルムのカラー化を試みてはいますが、まだまだ自然な色合いは出ません。とりわけ、肌の色合いは無残なものです。何度も言いますが、カラー化した「カサブランカ」のイングリット・バーグマンは、粘土細工に堕ちているのです。まあ、一度、LDをご覧ください。最近の例でも、「ウルトラQ」のカラー化は、幕末の染色写真と同じレベルですぞ。

 

 今回、ヨーロッパのチョコレートのCM用に、フルCGで再現したそうです。そのため、大画面で見ることはできませんが、インターネットで見る限り、なかなか良くできています。おかげさまで、ささやかで小さな夢が実現できました。ありがとうございました。この場を借りて、チョコメーカーさんにお礼を申し上げます。未見の方は、是非、一度ご覧ください。
 これを機会に、日本でもどんどん製作してくれないかな。過去に、古い映画の映像を使ったCMがありましたが、やっぱり、CGで総天然色でお願いします。

http://gigazine.net/news/20130301-audrey-hepburn-vfx/

 

 ちなみに、CG技術の活用のもう一つの夢は、本格的な時代劇の美しい殺陣なのですが、これは、黒澤明が蘇るしか、期待できないのが現状でしょう。グロテスクで汚いのは見たくない(笑)。

2014年5月 4日 (日)

アメイジング・スパイダーマン2

 4月に転職して以来、1か月ぶりに劇場で映画を見ました。いつもウザくてたまらなかった本編上映前の予告編などの宣伝がとても新鮮でした(笑)。予告編ではハリウッドゴジラに期待が高まります。
 ところで、今回、割引制度を活用した入場券を初めて使ったのですが、もぎり嬢(古い?)が免許証の提示も求めず、すんなり入れてくれたのは、やや複雑な気持ちです。

 

Img  さて、前段が長くなりましたが、このスパイダーマンの新たなシリーズの第2作目は、内容的にどうなんでしょうネ。漫画のアメコミを純文学作品に仕立てようとでもしているのでしょうか。なんか、深刻ぶって面白くありません。悪をやっつけるヒーローが常に恋人の身の危険を案じているという設定はもう飽き飽きです。 

 ここから、ネタばれになりますので、ご注意ください。
 第1作目で、恋人の父が死ぬのですが、その父親が死に際に放った「付き合うな」という一言で、主人公は常にその亡霊に悩まされており、映画のラストでは、悪漢にさらわれた恋人を助け損なって、結局ヒロインが死んでしまうという驚くべき結末が待っています。もう、スーパーヒーローのお話ではありませんな。
  確かに、恋人役のエマ・ストーンの容姿は、わずか2年前の第1作の初々しさをすっかり失っており、ヒロイン役交代のためという製作サイドの意図もわかる気がしますが、できたら違う方法で退場させてほしかったなあ。しかし、この女優さんを第1作で美人と感じた自分がとても信じられません(反省)。加えて、スパイダーマン役の俳優までもがすっかりおじさん臭くなっているのですから、このシリーズの行く末が案じられます。

 それにしても、何故、アカデミー賞俳優、ジェイミー・フォックスが出演しているのか、よくわかりません。実は、子供の時から電気人間エレクトロのファンだったとか?(笑)。やはり、巨額の出演料なのでしょうねえ。昔からのハリウッド大スターのお遊びかもしれません。一方、個人的にうれしいのが、「クロニクル」で売り出したデイン・デハーンです。ライバルのグリーン・ゴブリンとして、その持ち味(笑)をよく出しています。多分、こんな役ばかりオファーが来ているのでしょうねえ。

 総じて言えば、アメコミの映画化は、全体的にもっと明るい話にしてほしいなあ。「ダークナイト」の監督クリストファー・ノーランの悪しき影響なのでしょうか。サム・ライミ版の爽快さが懐かしいなあ。そういえば、やっぱり、前シリーズの第2作目が一番の傑作です。あの上半身裸の中年太りのおっさんのオクトパスが忘れられません。その意味では、本作の前采と食後のデザートのように登場する悪役ライノの調子を全編で繰り広げてほしいものです。

 見どころとして、CGの進歩ぶりに感嘆したことを報告します。冒頭の恒例スパイダーマンのジャンプシーンは、かつてサム・ライミで驚愕した場面ではありますが、もうすっかり見飽きたものの筈だったのに、よく見ると、今回、赤と青のスーツが風圧によれて、僅かにはためいている処まで表現しているのですから、その小技に座布団一枚差し上げます。

 最後に、エンドロールに差し込まれた「Xメン」のようなシーンは何ですか、アレ。またもや、「アベンジャー」のような合作なのでしょか。スーパーマン対バットマンの企画もあるそうですので、もう何が何やらわかりません。(怒っているのですゾ)アメコミブームも、そろそろ限界でしょうかなあ。

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