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2014年3月 1日 (土)

ホビット 竜に奪われた王国

2  「ホビット 竜に奪われた王国」を2月28日の封切日のナイトショーで観てきました。第1作目の「ホビット 思いがけない冒険」で、隠しに隠したドラゴン「スマウグ」がいよいよ登場するのです。我慢できるはずがありません。・・友人からは「本日なら料金が1000円なのに」と呆れられましたが、「男も、それを我慢できない。」の(笑)です。

 さて、あいかわらず、ロケ地であるニュージーランドの風景は美しく、絶景といって良いでしょう。ロケ地を観光客が来るのもうなずけます。その実景と架空のセットを巧妙に組み合わせた映像は、例えば断崖絶壁に刻み込まれた石の階段など、高所恐怖症ではないのですが、もう見ているだけで、目眩がするほど高く、リアルな恐ろしさを描き出しています。
 また、「闇の森」などは、徹底して奇怪に作りこんだ樹木のセットであり、多分、精密に作られた模型なども活用しながら撮影しているのでしょうが、その異様な姿や雰囲気は、ピーター・ジャクソンならではの世界を構築してます。他の凡百のファンタジー映画の追随を許しません。お見事ですとしか、言いようがない。

 しかし、残念な点もいくつか見られました。
 第1作の台所のシーンもそうですが、どうも、このシリーズの主人公であるドワーフ達のアクションシーンにおふざけ演出が過ぎるのです。例えば、森のエルフの城の排水溝から、樽に乗って脱出するのですが、その急流くだりのシーンは、樽の移動の絶妙なタイミングが功を奏し、襲い来るオークの群れを次々と撃退するのです。1~2回ならともかく、あまりに偶然が重なり合うので、呆れると同時に、そのしつこさが鼻に付きます。レゴラス(弓の名手)のスーパーアクションとは違うわけですから、ピージャック(ピーター・ジャクソン監督の略称)の悪乗りであり、やりすぎです。

 そして、この映画の本命のドラゴン「スマウグ」です。今回は、映画の後半から御開帳です。地下の宮殿の中で大暴れするのです。ドラゴンの種別で言えば、背中から羽の生えたタイプではなく、手が羽に成っている翼竜タイプです。そう、あの名作「ドラゴンスレイヤー」に登場するヴァーミラックスと同じタイプなのです。

 で、そのスマウグの姿についての感想なのですが、一言で言うなら、惚れませんでしたねえ(笑)。この造型はピージャックの渾身の作というふれ込みですが、なんとなく、顔が不細工なのです。人語(英語:笑)をしゃべるせいか、顔が人間的で丸顔なのです。やはり、ドラゴンは、爬虫類系の容姿で無ければなりません。しかも、スマウグは受け口なのです。ここが致命的です(笑)。
 やはり、ドラゴンも顔が命です。前述のヴァーミラックスやキングギドラ(初代)の顔のデザインの見事なこと、惚れ惚れします。
 さらに、その長い首の曲がり方の異様なこと。どうやら蛇の動きなのです。どうも、ドラゴンに似合いません。全体の姿も、蛇の首をもつトカゲのような印象です。実際、古生物の翼竜は、分類学的には爬虫類であり、恐竜ではありません。その意味では正しいのかもしれませんが、これはファンタジーの世界なのです。映画史上に名を残す前例の無いデザインの新たなドラゴンの創造を期待したのですが、残念でした。
 しかし、正直、安堵もしています。というのも、主役のドラゴン「スマウグ」に一目惚れをしませんでしたので、今後発売されるであろう数々の模型、特にサイドショウ製の高価なスタチューなどにも正常心を保つことが出来ます。財布もひと安心です(笑)。

 さて、映画自体は、3時間の長丁場も気にならないほどの出来栄えであり、3部作の途中という第2部らしく、「え、ここで終わるのか。」というお約束の幕引きも心地良いものでした。未見の方は安心してご覧ください。

 最後に、800円もするパンフレットを買いました。他と比べても大変高価です。しかし、ドラゴンの写真が1枚も掲載されていません。公開前ならわかりますが、公開後の市販の映画パンフレットで、一般雑誌にも既に発表している写真を掲載していないとは、「竜が奪った王国」という副題にもかかわらず、これを詐欺といわず、何というのでしょう、竜頭蛇尾とでも言えばいいのでしょうか。販売元のセンスを疑います。反省してほしいものです。本当、苦情のひとつも言いたくなりました。誰に文句を言ったらいいのか、誰か、教えてください。 

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「ホビット 竜に奪われた王国」★★★★ マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、 リチャード・アーミティッジ、ケン・スコット、 グラハム・マクタビッシュ、 ウィリアム・キルシャー出演 ピーター・ジャクソン監督、 161分 2014/2/28公開 2013,アメリカ,ワーナー (原題/原作:THE HOBBIT: THE DESOLATION OF SMAUG ) 人気ブログランキング... [続きを読む]

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