無料ブログはココログ

« ウォルト・ディズニーの約束 | トップページ | レイ・ハリーハウゼンの子ども達 »

2014年3月24日 (月)

映画術 その演出はなぜ心をつかむのか

Img_0001_2  この「映画術 その演出はなぜ心をつかむのか」という書籍は、映画監督の塩田明彦氏が、映画美学校アクターズ・コース在校生のために、7回行われた講義を採録したものということです。

 正直、この監督の作品は、観たことがありませんが、この本の映画の見方には、感動しました。映画を作る側から、実際の映画のシーンを取り上げて、まさに、副題の視点で、詳しく説明してくれます。
 また、動線、顔、視線と表情、動きなど、映画ならではの論点でのアプローチも素晴らしい。しかし、なにより凄いのは、取り上げる作品や監督です。もう、私のツボをしっかり抑えてくれます。

  ヒッチコックの「サイコ」のアンソニー・パーキンスの顔の演出、小津安二郎の「秋刀魚の味」の俳優の機械的な動きや無表情さの秘密、クリント・イーストウッドの「許されざる者」のモーガン・フリーマンの演技の凄さ、さらに、三隅研次の「座頭市物語」の対決シーンなど、細かなカットを丁寧に解説しています。まさに、観客の感動をいかに作り出しているかをじっくり浮き彫りにしてくれます。もう、目から鱗の連続です。

 わが国の感覚だけで、筋書きだけで、駄文をつむぐ映画評論家達は、せめて爪を煎じて飲んで欲しいものです。「映画とは動きの創造である。」との監督の言葉がいい。「映画は生れ落ちたときから映画」という認識もいいな。

  実は、この本は、まだ、半分しか読んでいません。が、あまりに感動したので、このブログを書いています。どんな映画美学校がどんな所か知りませんが、行ってみたい。
 さあ、後半、お楽しみはこれからだ。

 なお、唯一、気に入らないのが、表紙のダサさですが、この本のタイトルは、あの名著「ヒッチコック/トリフォー 映画術」から取っているとか、これは良い。まあ、これは、別の話です。ともかくも、是非、映画が好きな人は、この本をお勧めします。

« ウォルト・ディズニーの約束 | トップページ | レイ・ハリーハウゼンの子ども達 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画術 その演出はなぜ心をつかむのか:

« ウォルト・ディズニーの約束 | トップページ | レイ・ハリーハウゼンの子ども達 »

2026年3月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31