マイティ・ソー ダーク・ワールド
アメリカン・コミックの実写化シリーズの一つ「マイティ・ソー」の続編「マイティ・ソー ダーク・ワールド」を、封切初日に、月初めの割引料金を活用してナイトショーで観てきました。
正直、現在上映中の作品でほかに観たい適当な映画が見当たらなかった中で、ともかくCG映像のてんこ盛りでしょうから、まあ無難だろうと踏んだのですが、予想以上の誠に平凡な出来映えの作品でした。
このブログ(2011.7.24)でさんざん文句を垂れた第1作の「マイティ・ソー」においては、敵の巨大モンスター「デストロイヤー」のデザインとその戦闘シーンがなかなかの迫力だったという見所もあったのですが、どうも、この映画には思いつきません。
アンソニー・ホプキンス、ナタリー・ポートマンという豪華な出演陣も、なんの意味もありません。背景の緑のシートが透けて見えるような気さえします。
ストーリーも、悪いエルフの闇の軍団が最終兵器のエレクトラを使って、宇宙を滅ぼすという、もう手垢どころか汚物にまみれたような古臭いお話なのです。
もっとも、北欧の神話の世界ですから、仕方が無いかもしれませんが、良い意味でのコミック風のセンスが全く感じられません。
さらに、肝心なCG技術も全くのコケオドシであり、これもセンス・オブ・ワンダーが少しも感じられません。
超人同士の戦いについては、スーパーマンをリボーンした「マン・オブ・スティール」で、圧倒的な映像を観客は既に目にしているのですから、やはり、それを超えるアプローチに挑戦しないと駄目なのでしょう。スピードも破壊の規模も遠く及ばず、垂直な楔状の宇宙船などはデザインまで二番煎じで、退屈そのものの映像となってしまいました。それにしても、「マン・オブ・スティール」は家庭のDVDを観てもその凄さに感動します。
ということで、この映画は、パンフレットも購入しませんでした。本当に残念な時間でした。
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