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2014年2月24日 (月)

秋刀魚の味

 若い頃、小津安二郎の作品を見ても、静止画の連続のような画面であり、全く面白いとは思いませんでした。圧倒的に、黒澤明監督のダイナミックな映像が好みでした。
 しかし、世評は、特に海外での評価は、小津人気は絶大なものがあります。歳を重ねれば、少しはその良さの理解が深まるかなあと、以前見た時に割と気に入っていた「秋刀魚の味」をDVDで見てみました。

 まず、DVDの冒頭のタイトルに驚きました。生誕100周年を記念したDVDのためか、「OZU」という英語表記が現れます。まるで、極東のオズの魔法使いの世界に誘うような仕掛けです。外国人向けでしょうかねえ。
 あのゴジラも、「GODDIRA」と神のスペル(GOD)が入っているのが、欧米に受けている原因とも言われていますが、本当かねえ(笑)。

 余談はともかく、改めて、小津作品の画面のモダンさに驚きます。工場にしろ、飲み屋街にしろ、一部を切り取ったような大胆なデザインや鮮やかな色彩には感心します。飲み屋の窓から見える赤ちょうちんを一方方向から静止画で撮っています。外国人には、多分、画面の赤い物体が、実は、軒にかかったちょうちんとは想像できないのではないでしょうか。
 しかも、小津監督お決まりのローアングルですから、見慣れたはずの日本間などの情景が奇妙に写ります。まさに、魔法使いのオズ監督による異国の景色なのです。

 くわえて、登場人物達の台詞の日本語としての奇妙さは何なのでしょう。結構早口で平たんな抑揚です。テンポはまるで外国語のようです。字幕で見る外国人には、案外ぴったりなのかもしれません。
 それにしても、長男役の佐田啓二に対する岡田茉莉子扮する妻の言葉や態度のそっけないこと、キツイこと。一方、夫のあきらめたような態度や無口なこと、いやあ、身につまされます(笑)。このあたりは、古今東西、万国共通かもしれません。

 話は、たわいも無い内容で、笠智衆扮する父親が、無くなった妻の代わりに身の回りの世話をする長女の岩下志麻を嫁に出すまでのスケッチです。そこには、結婚や家庭、職場のありようなど古い良き日本が残っているのですが、案外、今見ても心情はよく理解できます。もっとも、多分、お話としては一部の恵まれた人達なのでしょう。つつましい暮らしのような笠智衆も、実は、元海軍の駆逐艦の艦長という設定ですから、庶民とは違うようです。その辺を加東大介扮する一兵卒との関係でさらりと描き出します。

 そんな中、とりわけ笠智衆の同級生の3人組の飲むシーンが気に入りました。運転手付きの車を待たせている会社の重役や若い女房をもらった医者とのやりとりが心地良いのです。気のおけない雰囲気をつくり出せるあの小料理屋は、まさに男の願望でしょう。本当に、ああいう暮らしがしてみたいものです。うらやましい。

 最後に、どうしてタイトルが「秋刀魚の味」なのでしょう。サンマがどっかに出てきたのかな?どなたか、お教えください。

2014年2月21日 (金)

モノリスの怪物

Img  50年代のB級SF映画には、掘り出し物があります。今回、この度、傑作SF映画選から発売された「モノリスの怪物 宇宙からの脅威」をご紹介します。
 ストーリーは、宇宙から落下した隕石が、水を吸って巨大な結晶となり、人を殺し、家を破壊し、町を飲み込んでいくというものです。

 ともかく、モノクロの映像の中で、砂漠で拾った1個の黒い石が、一晩たてば、無数の塊がころがり、家が破壊され、人が石になっているのです。かろうじて助かった少女も、記憶を失い、徐々に石化していくのです。
 なんてことない、黒い石を置くだけで、結構、サスペンスが盛り上がります。そして、砂漠に雨が降った夜、砂漠の平和な街は、巨大な黒い結晶に襲われるのです。
 地面からニョキニョキ生える巨大な岩の柱が、ミニチュアの家に迫ります。そして、峡谷を埋め尽くして町に迫ります。 
 どうやったら、阻止できるのか、なかなか盛り上げます。こうして見ると、チープな特撮はあまり気になりません。要はアイディアですよね。
 しかも、最後、解決策であるダムの破壊作戦については、知事の許可が要るのですが、モノリスが防衛線を超える時に、肝心な知事の到着が間に合いません。主人公は、やむなく破壊するのですが、へたをすれば、無断で作戦を実行した主人公は、賠償金を払わされるかもしれません。・・・こんなサスペンスは初めてでした(笑)。

 B級映画とは、上映時間が短いことと定義されるといいますが、約77分、十分楽しめました。居間で見るのに丁度でした。

2014年2月20日 (木)

胸に輝く星

Img  かつて故淀川長治が、ヘンリー・フォンダは保安官役を演じたら右に出る者がいないと褒めており、曰く、名作「荒野の決闘」の素朴なワイアットアープ、「ワーロック」の町を牛耳る伊達な保安官、そして、三番目の作品として挙げたのが、「胸に輝く星」の老練な元保安官でした。

 この「胸に輝く星」は、多分VHSはあるものの、まだ市販のDVDは無かったと思います。少なくても、私は録画ビデオしか持っていません(笑)。今回、TSUTAYAのオンデマンドにより発売されました商品を購入し、久しぶりに観ることが出来ました。

 記憶では、正義感あふれるフォンダの保安官と思い込んでいましたが、実際に再見すると、監督がアンソニー・マンだけになかなか一筋縄ではいかない西部劇でした。
 まず、主人公のフォンダは、元保安官の賞金稼ぎです。冒頭の登場シーンでは馬に積んで死体を運んで来ます。毛布の下から手首が出ており、それを街中の町民が胡散臭く眺めています。モノクロの画面だけに、何故か、黒澤明の「用心棒」を想起しました。

 そして、「サイコ」出演前でまだ初々しい好青年アンソニー・パーキンスが臨時の保安官を勤めています。町の暴れ者に嬲られている新米保安官を見るに見かねて指導していくことになるのです。撃ち方、喧嘩沙汰の見極め方など教えていきます。この辺は、なかなか見せます。
 しかし、それだけではありません。フォンダがホテルのオーナーに宿泊を断られ、子どもに案内され寄宿するのが美しい母が住む一軒家です。世間体もあるのに、少し変だなと思っていると、実は、その子どもは先住民との間に出来た子で、この母子の一家は町の白人住民から嫌がらせを受けていたのです。
 母の台詞にある「いいインディアンは死体だけ。」と言うのは、この映画が初出かな?さらに、その母の「差別するのか。」との問いかけにフォンダは答えます。「そういうように育てられてきた。」と。しかし、そう言うフォンダはその子を全く差別せず、当たり前に接します。なんだかクッと感動します。

 お話に硬派ぶりが出るのは、町一番の人徳者の医者がならず者の二人組みに殺されるという設定です。予想できて一番恐れた展開でした。その悪役の一人を演じるのが若きリー・バン・クリーフです。
 そして、フォンダの手助けで二人を捕まえた保安官に、前述の暴れん坊に唆された町の住民達が暴徒化し、事務所に詰め掛けるのです。ついに、新米保安官の試練の場となります。その結果は、映画をご覧ください(笑)。

 なお、この映画のラストは、流れ者の映画「シェーン」のような、一人去っていく定石をあっさり、ひっくり返し、主人公は、ちゃっかり、母子と一緒に去っていくのです。驚きのハッピーエンドでした。まあ、女好きのフォンダらしいといえば、らしいか(笑)。 

2014年2月16日 (日)

エージェント:ライアン

Img  映画「エージェント:ライアン」は、トム・クランシー原作の有名な小説の主人公ジャック・ライアンを主役にした新シリーズということです。
 しかし、いきなり、9.11のテロを契機に、若き主人公が入隊し、戦闘に参加し・・という導入部分には、かなり抵抗感があります。全然、旧作とはつながらない。嗚呼、同姓同名ということなんだあ。納得しました(笑)。
 ただ、主役の男優クリス・パインは、スタートレックの船長役でも似合わないと思いましたが、とても博士号を持つ頭脳明晰なアナリストとは思えません。どちらかといえば、肉体派の若造ではないでしょうか。背骨が折れても二人救助するという冒頭の逸話は分かりますが、終盤、データを瞬時に解析しながら、周囲が驚くような手立てを次々と立案していくシーンは、頭を使っているようには見えないので、全くしらけます。
 しかも、たまたま同席していた婚約者の女医、キーラ・ナイトレイが言います、「ギャアギャア啼くからギャオスだよ。」と。いや間違えました、テロの目的地を見事に指摘するのです。たまたま知っているライアンの職場のビルの写真があったから(笑)。もう絶句です。

 それにしても、キーラ・ナイトレイ、何があったのでしょう、姿が一変しているのが痛々しい。もう、痩せてスリム過ぎる体に大きな頭、顎がとがって歪んで見えます。撮影の角度もあるのでしょうが、最後の大団円のキスシーンなどはもう悲しくなりました。「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「キング・アーサー」の光り輝いていた女優さんは一体何処に行ったのでしょう。あれでは、敵のボスのケネス・プラナーを垂らし込むという場面は説得力に欠けますナア。本当に残念です。

 この映画は、ストーリー的には、結構地味で、見せ場はたったの2箇所。まずは、キーラがボスをたらす間に敵ビルに侵入してデータを盗むという無理筋なシーンと、キーラがあてずっぽうしたテロ現場で、爆弾を乗せた車をめぐるアクションなのです。途中、どうなることかと一瞬ハラハラした自分が情けない。無駄ハラでした。私のカタルシスはどうしてくれるのか、私怒っています。

 もともといえば、旧ジャック・ライアン映画も影が薄かった存在のような気がします。第一作「レッドオクトーバーを追え」は、敵の原潜艦長ショーン・コネリーのカツラばかりが気になりましたし、その次の「パトリオット・ゲーム」や「今そこにある危機」なんて、見たはずなのに全く記憶にありません。いや?題名だけ知ってるのかなあ? 予告編だけ見たのかなあ、それも自信がなくなりました(笑)。

 

2014年2月13日 (木)

吸血鬼ドラキュラ 再リペイント

H26291_0011  丁度、ほぼ1年前にリペイントした、クリストファー・リーの「吸血鬼ドラキュラ」を再びリペイントしました。このブログ(2013.2.19)を参照してください。
 というのは、もともと首と手首の周りの塗装がどうにも気に入らなかったことに加え、本体を転倒させた弾みに首が取れてしまったため、首と両手首を一旦取り外して、それぞれツナギ目を筆塗しました。
 さらに、皮膚感を出すため、通常のメーカーのラッカー塗料ではなく、別のメーカーのフレッシュ色を使ってみました。
 出来ばえは、結局あまり変わりませんでしたか。まあ、実力見合いの物でしょう(笑)。本当に、人物は難しいと再認識しています。

H26291_0041 H26291_0051_2
 

2014年2月11日 (火)

ジェットモグラ

 以前、このブログ(2013.12.19)で、ロボットを除くSF架空マシンの優れものトップテンを行いました。そこでは、マーシャン・ウォ-マシンや轟天号など次点も含め12の奇想天外な機械を掲げていたのですが、ひとつ大変魅力あるマシンが抜けていました。
 それは、今回、海洋堂から新たな製品として発売された、サンダーバードに登場するジェットモグラです。このマシンは、2号などの主役とは違い、たまに出演する脇役マシンにもかかわらず、TV放映当時から人気が高く、これまでにも数々の模型が発売されています。それに加えて、今回、海洋堂が新しい製品で参入です。いかに、人気が高いかが分かります。
 その人気の理由といえば、もちろん先端にドリルを持つデザインの力強さです。ドリルを回転しながら、地中を掘り進んでいく、その圧倒的な機能と迫力、まさに、「ドリルは男の憧れ」という名文句にふさわしい勇姿です(笑)。 H2628_046_2                   

 では、手元にあるいくつかの模型を紹介します。なお、サイズは写真の右下にある単4電池をご参照ください。
 ちなみに、左の商品が、今回、海洋堂が開発した新製品です。やっぱり、原型製作者の模型魂に火をつけるデザインというものなのでしょうネ。
 ついでにいえば、世代を超えて人気のあるTV映画の「サンダーバード」には、巨大ゴキブリのようなゴング、ジャングルを切り開く巨大伐採車など、結構ユニークなマシンもありますので、その辺も順次模型化して欲しいものです。

 余談ですが、このブログ(2012.1.2)では、ロボットについても「ロボット史上の名機」を6体選んでいます。しかし、その選択にも抜けていた贔屓のロボットがありました。
 「ターミネーター2」に登場するT-1000です。あまりな人間型の万能マシンでしたので、意識の外にあったものと思うのですが、考えてみれば、設定は液体金属でできたマシンですから、ロボットと呼んで何の不思議がありましょう。
H26281_0201_2  というようなことに気がついたのは、最近、本物そっくりな顔を持つ人形トイを発売し続けているメーカー「ホットトイズ」から、T-1000の液体状態の模型が発売されていたのです。いくらなんでも、こんなものまで作るのかと思いましたら、実は、T-800のシュワルツネッガータイプの1/6フィギュアの付属品として製作された模様です。今回、ルーズ部品として安価にゲットしたのでご覧ください。
 サイズは、30cm弱はありますゾ。まあ、プラステッィク製で軽いので、机の上の置物に丁度です。メッキが効いていて、一種のオブジェのように見えます(笑)。H26281_0221

2014年2月 9日 (日)

平成ガメラパーフェクション

Img  映画製作時から約20年経って、何故か今、あの平成ガメラの全容を特集した本が出版されました。ガメラ生誕50周年ということらしいのですが、どうやらその背景には、新たな作品の検討がされている節が伺えます。まあ、あんまり期待しないほうがよろしいでしょう(笑)。

 本の内容は、3部作+αの映画の制作秘話など、当時のメイキングの写真や担当者のインタビューで構成されています。写真も珍しく鮮明なものが多く好感が持てますが、いかんせん、文字が小さく詰め込め過ぎです。読めない(恕)。

 皆さんご承知のとおり、平成ガメラの1部と2部は日本SF映画の中では屈指の傑作であり、特に、第一作は、マンネリ化した怪獣映画に新風を吹き込み、一種の革命を起こした作品です。
 数々の証言によると、当時の特撮界は、円谷英二監督の亡き後、その伝統的な手法に甘んじており、新たな試みなどは一切出来なかったと言います。古手で頑固な技術屋たちが撮影現場で牛耳っている場面が目に浮かびます。
 当時はまだ実績も少なく、若き樋口特技監督はほとほと嫌気が差していたようですが、自らの売り込みを行う中で、金子監督らに見出され、一種の抜擢のような形で、この映画の特撮を担当することとなって、若き仲間と次々と新たな技術や方法を工夫したようです。
 例えば、平成ゴジラが大模型セットを組んだのに対して、画面に映る範囲の小さなセットを造り、組み合わせながら、下からのあおりも可能にし、さらには、屋外の青天井で撮影を行ったとか。そのために、これまでにない怪獣映画が生まれたのです。
 いわく、特撮のトリックスターと言っても良いとか。後々の活躍をみると、まさにその通りと納得です。ところで、面白いのは、金子監督は、インタビューの中で特撮シーンの演出は自分もやったと発言しています。意味が良く分かりません。

 また、第3作に関しては、脚本家の伊藤氏が、恋愛のテーマになったとたん、監督、特技、脚本の3者がばらばらになったと証言し、結局、伊藤氏の原案ではなく、金子監督の方針になったようです。その共同脚本の結果は、あの様となりました。映像自体は、さらに進化を遂げたのに、変な女やゲーム作家が登場し、どうにも訳の分からない独りよがりの映画になりました。伊藤氏には、怪演とかいうレベルではないと斬って捨てられています。こういう話を聞くと、伊藤脚本の映画を見たかったと思うのは私だけでしょうか。残念です。

 というような製作秘話がぎっしりと詰め込まれています。私、こういうのが大好きなのです。

 それにしても、あの日本SF大賞まで取った第2作目ガメラ2がヒットしなかった、というのを改めて聞きますと、今後の新作の実現にはなかなか厳しいものがありますなあ。
 起死回生のためには、伝統的な時代劇を基本にする大魔神の復活か、いや、ハリウッドに対抗するには、「ゴジラ対ガメラ」しかないのではないかと思います。いかがでしょうか(笑)。

ペガサス・ホビーズ

 アメリカに、ペガサス・ホビーズというトイ・メーカーがあります。以前、サイドショウという、レジンキャスト製のスタチューなどを中心にして製作しているメーカーをご紹介しましたが、このペガサス・ホビーズの方は、割合安価なプラモデルなどを販売しています。ただ、映画関係の商品が多く、しかも、意外にマイナーな作品も取り上げるので、結構目が離せません。さらに、キット商品だけでなく、突然、完成品を販売したりするので、なかなか油断なりません(笑)。

 さて、このメーカーの商品については、当ブログで、映画「ドラゴンスレイヤー」に登場するドラゴンの完成品を紹介したことがありますが、今回は、その後、いくつか入手した商品をご紹介します。

H2628_0371  まず、スピルバーグの「宇宙戦争」に登場する火星人です。3本足の変なデザインですが、これも、プラモデルのキット商品とは別に、写真のような完成品が発売されています。

 なお、トライポッドのプラモデルのキットも発売されていますが、これは細かな部品も多く、長い足の処置に自信がなく、そのまま手付かずで放置しています。

H2628_0411 H2628_0311                    さらに、旧作の「宇宙戦争」に登場する円盤状のウォーマシンも、プラモデルで発売されています。左の写真は、キットとあわせて発売された完成品の商品です。プラモデルですので、以前紹介したキャストのモデルとは異なり、軽いのが特徴です。ただし、少しメッキがキツイかな?

H2628_0301 H2628_0291                    

 次は、往年の特撮の名作?「地球最後の日」に登場する斜めに飛び立つロケットの完成品です。何故、今頃、こんな映画のプラモデルが発売されたのか、理由は良くわかりませんが、なんとなく、アメリカ人の映画の古典に対する愛着を感じます。

 ところで、この映画のDVDは、保有していたつもりでしたが、何処にも見当たりません。どうやら、VHSのみだったようです。機会を見て、DVDを入手し、もう一度、見ることにいたしましょう。制作当時、ラストに地球を脱出してたどり着いた別の惑星のパノラマ絵が評判でしたが、今の目ではどう見えることでしょう。空恐ろしい気がします(笑)。

タビエビの会

 以前、このブログで「タビエビ」をご紹介しましたが、久しぶりに「タビエビの会」が開催されました。ただ、最近、タビエビが不漁で、なかなか手に入りません。この昨年末も、やっとゲットできたのは小ぶりの物でした。その後、私の入手先では、今尚、ソールドアウトのままです。

H2627_0031  こうした状況の中で、かなり無理をして入手したのが、右の写真のタビエビです。めったに手に入らないような大物です。  湯でて食しましたが、誠に美味でした。
 特に、今回のタビエビの会が私の個人的な理由により開いていただいた経緯もあり、美味しさは倍増です。しかも、タビエビの会のOBからのメッセージも頂戴し、思わず涙するところでした。皆さん、そして幹事さん、ありがとうございます。この場を借りてお礼申しあげます。

さて、このタビエビの会は、あるプロジェクトに携わった人間が集まり、作った会でして、往時には、会員証も作っていました。ウチワエビのミニフィギュアにストラップをつけた物です。このフィギュアも入手困難です。あと在庫は3個です(笑)。H2629_0021

 ちなみに、そのほか、タコ好きにあわせて、こんなストラップも作っていました。試作品です。H2629_0051_2

 それにしても、今回のタビエビの会には、感激しました。このありがたさを忘れないために、このブログにこっそり記録しました。

 本当は、会食の写真があるのですが、プライバシー保護のために、手だけをご覧ください。詮索はご無用に(笑)。

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2014年2月 8日 (土)

エド・カウチャー 宇宙生物園

 アメリカのSF挿絵画家のエド・カウチャー(Edd Cartier)が描いた宇宙生物をご存知ですか?幼い頃、その奇怪で、しかし存在感のある姿に魅入られた記憶があります。もともとは、彼の画集「宇宙生物園(The Intersteller Zoo)」が、あの偉大なる編集者大伴昌司氏によって、キネマ旬報別冊「世界怪物怪獣大全集」に転載され、大伴流の解説付きで紹介されたため、我が国のSF映画愛好者、特に当時の少年たちに深く広まったのです。

 そして数十年経過し、私自身はすっかり忘れていたのですが、あのトイ・メーカーのビリケン商会がしっかり思い出させてくれました。
 なんと、2014年の1月12日に開催されたスーパー・フェスティバルで、マーク星人とジョブ星人なる2体のソフビ・トイが限定発売されたのです。会場のみの少数販売であり、結構な高額な値段にもかかわらず、即日完売したとのことです。地方の者にとっては、買うすべもありません。切歯扼腕していると、ヤオフクにさらなるプレミアを付けた価格で出品されました。
 ネットで調べてみると、ビリケン商会では、数年前から極少数の同じ商品を発売しており、その商品写真を見る限り、完全なトイなのですが、どう見ても、あのエド・カウチャーの木星人と水星人の図版の立体化です。しかも、あの伝説の造型マイスターのハマ・ハヤオ氏が原型師ということですから、もう買わないわけにはいけません。清水の舞台から飛び降りました。

 次の立体物の写真が、「ジョブ星人」と「マーク星人」です。そして、右隣の写真が、エド・カウチャーが描いた木星人と水星人の想像図です。まったく、そっくりな造型です。これで、彩色をリアルにすれば最高なのに、その点はつくづく残念です。 H2628_0091_2

Edmokuseijin_3  H2628_0141_2 Edsuiseijin

 それにしても、同じ販売するなら、キットを通販商品にして販売してほしいものです。オリジナルに忠実な塗装してみたいものです。

 ちなみに、エド・カウチャーの空想図をご覧になりたい方は、下記のサイトをご覧ください。圧倒的な存在感があります。右の写真は、ここからお借りしております。支障があればご連絡ください。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/5747/ed.html

 ついでながら、スーフェス(スーパー・フェスティバルの略称)の準備中のサイトを見てみたら、カウチャーのオリジナルの画集(洋書)を見ている写真を発見しました。・・・うーん、現物を手にとって見てみたいものです。外にどんな奇想天外な宇宙生物を描いているのでしょう。興味深々です。

2014年2月 2日 (日)

マイティ・ソー ダーク・ワールド

 アメリカン・コミックの実写化シリーズの一つ「マイティ・ソー」の続編「マイティ・ソー ダーク・ワールド」を、封切初日に、月初めの割引料金を活用してナイトショーで観てきました。
 正直、現在上映中の作品でほかに観たい適当な映画が見当たらなかった中で、ともかくCG映像のてんこ盛りでしょうから、まあ無難だろうと踏んだのですが、予想以上の誠に平凡な出来映えの作品でした。

 このブログ(2011.7.24)でさんざん文句を垂れた第1作の「マイティ・ソー」においては、敵の巨大モンスター「デストロイヤー」のデザインとその戦闘シーンがなかなかの迫力だったという見所もあったのですが、どうも、この映画には思いつきません。
 アンソニー・ホプキンス、ナタリー・ポートマンという豪華な出演陣も、なんの意味もありません。背景の緑のシートが透けて見えるような気さえします。
 ストーリーも、悪いエルフの闇の軍団が最終兵器のエレクトラを使って、宇宙を滅ぼすという、もう手垢どころか汚物にまみれたような古臭いお話なのです。
 もっとも、北欧の神話の世界ですから、仕方が無いかもしれませんが、良い意味でのコミック風のセンスが全く感じられません。
 さらに、肝心なCG技術も全くのコケオドシであり、これもセンス・オブ・ワンダーが少しも感じられません。
 超人同士の戦いについては、スーパーマンをリボーンした「マン・オブ・スティール」で、圧倒的な映像を観客は既に目にしているのですから、やはり、それを超えるアプローチに挑戦しないと駄目なのでしょう。スピードも破壊の規模も遠く及ばず、垂直な楔状の宇宙船などはデザインまで二番煎じで、退屈そのものの映像となってしまいました。それにしても、「マン・オブ・スティール」は家庭のDVDを観てもその凄さに感動します。

 ということで、この映画は、パンフレットも購入しませんでした。本当に残念な時間でした。  

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