原色 前世紀の生物
チェコの画家のズデニェック・ブリアンの恐竜復元図が一世を風靡している頃、つまり、私が「人類以前」という彼の手になる図鑑に熱中していた頃、もう一冊「原色 前世紀の生物」という書籍が出版されていました。同じ画家の復元図ですが、ネットの恐竜愛好家たちの話を勘案すると、どうやら、それが、当時の書物では一番のお薦めの本だったようです。もちろん、私は実物を見たこともなく、その本の表紙の写真をネットで眺めるだけでした。まあ、大げさに言えば、もはや伝説の書、幻の図鑑と化していたのです。
ところが、神様は居るものです。先日、この憧れの本がオークションに出品され、奇跡的にゲットすることが出来ました。その証拠が次の写真です。
手にとって驚きました。本がでかいのです。電池と比べてください。写真ではあまり大きく感じないかもしれませんが、なにしろ、外箱のサイズが縦37cm、横27cmもあります。
そうです、なんと、この本には外箱が付いていたのです。しかも、和風のフック付きです。贅沢なことです(笑)。
そして、表紙を開いてさらに感動です。ブリアンの復元図が、1頁のサイズ一杯に1枚ずつ印刷され、その見開きの前頁に解説がつけられています。
そこで、はたと気がつきました。
この本は、図鑑ではないのです。恐竜の復元図版を集めた画集だったのです。そのための豪華な装丁なのです。
これは儲け物でした。画集であるなら、いかに恐竜の復元図が科学的に変遷していこうが、一向に、この本の価値は下がらないのですから(笑)。
ただ、掲載の絵自体は、すべて図鑑「人類以前」に載っていたものと同じなのですが、本のサイズが違いますから。迫力が違います。ブリアンの画力が堪能できます。誠に素晴らしい造りです。
ちなみに、次の写真が外箱です。もう、こんな装丁、内容とも贅沢な本は出版されないでしょうねえ。残念です。
ところで、予想以上に、大型の本だったため、ただでさえ満杯状態の書棚に入りません。どこに保管すべきか、悩んでおりますが、とりあえず、手近のブックスタンドに立てて、しかも、何分長い年月を経過した古い貴重な本ですから、あまり表紙を開けることはせず、外箱の外見だけを日々眺めて暮らしています(笑)。
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