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2013年12月28日 (土)

春の珍事

Img_0005  これまで、多分、VHSもLD化もなかったのではないかと思う、1949年製作の映画「春の珍事」がDVD化されました。私は、幸いにも、TV放送の録画版を持っておりますが、この映画のことを知ったのは、はるか昔、週刊少年マガジンに連載中の漫画「巨人の星」で、星飛雄馬が大リーグボール3号を編み出したとき、その球を空振りしたバッターが、その手ごたえの無さを説明するのに、この映画を引用したのです。そうです、この映画は大リーグボール3号の元ネタなのです。
 ストーリーは、木のバットを避ける液体を発明した大学教授が、贔屓のチームの不振を救うため、偽名で大リーグのピッチャーに一時転向し、その液体を使い、チームを優勝に導くという物語なのです。しかし、優勝目前で、相棒のキャッチャーがその液体をヘアトニックと間違って使い、結局無くなってしまうのですが、喜劇ですから、最後はハッピーエンドになります。

 しかし、今回、改めて見直すと、大リーグのピッチャーが帽子などに隠し塗った油などをつけて、球の回転を変えたりする裏技以上の、まさしく本当のインチキで勝っていくのですから、どうも気分が良くありません。
 ’49年当時は、こういう不正行為も容認されていたのでしょうかねえ。勝つためには手段を選ばない、勝負の世界、これは今も変わりは無いとは思いますが、最近、ドーピング問題も深刻であり、世間の見方も厳しくなっています。まあ、これが時代が変わると言うことなのでしょうか。
 わが国のプロ野球の中継を見ても、ビデオ映像での再生もあるので、審判を完全にごまかす演技をするような選手については、あんまり好きにはなりません。
 この映画は、結局、真実は隠されたままハッピーエンドになるだけに、やっぱり後味が悪いのです。

Img_0006  そういえば、同じような科学者の偶然の大発明によるディズニー喜劇「フラバー」にも、同じようなスポーツ試合の逆転劇がありました。大学対抗のバスケットボールで、運動靴の底に秘密の液体を塗りつけ、天井近くまで飛び跳ねるという抱腹絶倒の戦いを展開します。笑い過ぎて、実はこれがインチキだったことを忘れます。
 また、陸上の試合で幽霊が助太刀する「黒ひげ大旋風」でも同じシチュエーションがありますが、ディズニーの巧いところは、いずれも相手チームが強豪で、驕慢な態度が、観客の顰蹙をかっているので、インチキで負けても、あまり気になりません(笑)。まあ、判官びいきで大目に見ているのでしょう。逆に、そういう演出、環境づくりが一枚上手なのでしょう。

 この映画については、当時の製作陣のコンプライアンスの低さに基づく後味の悪さのせいで、DVD化が遅れていたわけでもないでしょうから、今回は、DVD化されたことを素直に評価しましょう。

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