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2013年12月23日 (月)

民王

Img_0001  「民王」という小説を友人に勧められました。聞けば、今年大ブレイクしたTVドラマ「半沢直樹」の原作本「オレたちバブル入行組」などの著者の池井戸潤の作品といいます。
 この銀行員のTVドラマは、現代劇に水戸黄門のような勧善懲悪の時代劇の要素を取り入れた作品だそうで、悪人達が悪事を働くものの、最後は主人公が痛快な決め台詞を発して、完膚なきまでに懲らしめるという筋立てになっているそうです。
 不正な融資で私腹を肥やした社長達が集まって会食するシーンをたまたま見たのですが、水戸黄門なら、悪代官が「越後屋、お主も悪(ワル)よのう。」と菓子折りを持って笑っても、あまり気にはならないのですが、計画倒産で多額の金額を騙取った連中が、焼肉食いながら笑っているのは、見ているだけで、どうにも気分が悪くなります。
 あまりにも、現実と距離が近すぎて、フィクションになりません。全然笑えません。第一、ラストの決め台詞「倍返し」などの言葉を、現実社会で発したら、まず首ですよね、良くて左遷ですよ。主演の堺雅人は、その辺をきちんと良くわかった発言をしていたので、見直しました。同じ主演でも「リーガル・ハイ」の方が私は好きです。なんか、あの主演の二人の弁護士コンビのポスターはイヤラシ感があって、・・・良いです。http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html

 さて、随分、前置きが長くなりましたが、友人の「シリアスな物語ではない。笑えます。」との言に従い、手に取りました。その結果は、まさしく、今のわが国の政治の現状を皮肉った、まことに滑稽かつ奇想天外なお話でした。面白すぎて、涙がでます。

 ストーリーは、総理大臣と出来の悪い息子のお話です。ある日突然、二人の人格が入れ替わるのです。嗚呼、最近食傷気味の、理由もわからない設定かと思うと、さにあらず、きちんとした科学根拠を示して、それなりに説明をつけているのですから、感心しました。
 しかも、出来の悪い子供らのせいで、漢字が読めない総理大臣、昼間から酒に飲まれている経済産業大臣が出現するのです。思わず、笑ってしまいました。現実の政治の醜態を絶妙に皮肉っています。もっとも、この小説の設定の方が日本のためには良いと思われることが辛いところです。
 一方で、政治家の愛人問題を追及する野党やマスコミに向けては、「愛人問題がどうした。政治はきちんとやっている。予算委員会では予算を議論せよ。」などなど、フランスの大統領のような発言をかまし、最近のマスコミなどのあり方に警鐘を鳴らしています。本当(笑)?。

 ともあれ、なかなか突拍子もない設定で、軽妙なユーモアにもって、現在の政治を皮肉った楽しい作品でした。シリアスではないので、未読の方は気楽にお読みください。

 最後に、民王は「たみおう」と読みます。

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