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2013年11月12日 (火)

スペック 結 漸ノ篇

Img  テレビシリーズ「SPEC」の劇場版の完結編「結」の前編「漸ノ篇」が公開されています。
 内容は、ご承知のとおり、戸田恵梨香扮する、前代未聞のSPEC(超能力)を持つ当麻刑事と加瀬亮演じる不死身の瀬文刑事、そして、竜雷太が怪演した野々村係長の属する警視庁公安部第五課の未詳事件特別対策係の物語です。
 時間を止めることの出来るSPECを持つ神木隆之介演じる一 十一(にのまえ じゅういち)などの超能力者が次々と登場し、世界中の闇の権力者達との三つ巴の戦いを不条理に描いたものです。

 それにしても、私は、いつから、どうして、これほどくだらないお話にハマってしまったのでしょう(笑)。

 映画版になっても、テレビドラマと同じようなビデオ映像であり、安っぽいセットと照明、めまぐるしく可変する撮影速度と意味不明なカット割で、筋をつなげていきます。
 そして、出演者達は、親父ギャグの駄洒落や頓狂な仕草や会話で遊びます。また、餃子の模型をはじめオタク心をくすぐる小道具や仕掛けが散りばめられています。
 しかし、このドラマの肝は、なんと言っても、奇想天外な超能力者たちや登場人物の珍妙な設定です。もう、とんでもなく馬鹿馬鹿しく、笑えます。地面から死んだ超能力者を甦らせる超能力など、誰が思いつきますか?凍死した人間がお湯かけて生き返りますか?
 なにより、主演の女刑事当麻は、ゲテモノ風餃子をいつも食べているために口が臭いという女であり、相棒の瀬文刑事は、気合一番の軍事馬鹿、のらりくらりの野々村係長にも若い女警官の愛人が居るというふざけた設定です。
 さらに、「エヴァンゲリオン」の影響か、はったり名称の予言や計画がこれ見よがしに提示されます。これで、本当に最後に辻褄が合うのか、心配にもなります。

 でも、これが面白いのです。この大風呂敷とくだらなさの極地が心地よいのです。通常の映画文法などは無視するテレビ・ディレクターの堤(幸彦)マジックかもしれません。

 それに、今回の映画では、世界の闇の権力者たちの集まりの中、欧米や中国などの権力者達が、日本の権力者卑弥呼(男)に対して、「黄色いモンキー」、「敗戦国の分際で」などと侮辱するなど、まるで現在の日本を取り巻く世界情勢をカリカチュアしたような光景も描いています。もっとも、彼らは、その後、卑弥呼の手のひらで皆消去されてしまいますが・・・。

 もう、好きな人にはたまらないほど面白いものですが、そうでない人は全くそうでありません。妻などは全く興味を示しません。どこが面白いか、わからないそうです。しかし、その気持ちも良く分かります(笑)。

 最後に、前回の劇場版の最後から登場した、向井理演じる謎の超能力者セカイの正体は何なのでしょう。頭から足まで白ずくめの姿は、どっかで見たと思ったら、三谷幸喜の「ステキな金縛り」に登場する冥界の官吏にそっくりです。小指の力と手のひらですべてを消す方法も良く似ています。三谷作品からの引用なら、ひょっとしたら、元ネタは、ハリウッド映画、あるいは西洋の寓話なのかもしれません。どなたか、知っている方は教えて欲しいものです。

 

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