ブロントザウルス ダウン
昨日、押入れを整理していたら、海洋堂製の恐竜のキットが出てきました。その名も「ブロントザウルス」です。かつては、恐竜の中でも、最も有名なもののひとつであり、勇壮な「雷竜」の和名でも知られていましたが、その後、命名されていた化石が、実はそれ以前に発見されていた恐竜だったことが判明し、学名が命名の早いもの順という方式に則って、由緒ある名前を奪われ、いまや「アパトサウルス」という名で呼ばれています。ブロントザウルスは、学問上も完全に絶滅してしまいました。
さて、今回のキットは、旧来の復元図に基づく、尻尾をだらりと地面に垂らしている姿なのですが、実は、復元した頭も別の恐竜のものだったため、そのまま間違ったままの丸顔が付いています。現在の復元図では、長い頭と尻尾をつり橋のように水平に吊っており、しかも顔の長い頭なのです。
ただ、私にとっては、この姿がこども時代から焼きついたままであり、科学的に間違いだろうとなかろうと、断じて、これが雷竜なのだ(笑)。
折角、押入れから発掘したので、思い立ったが吉日とばかり、組み立ててみました。ソフビなので手順は簡単なのですが、ともかく、キットが長い(65cm)のです。作業台一杯の状態のため、予想以上に作業が困難を極めました。少し角度を変えると、尻尾や頭が周りにぶつかりますし、台からはみ出ますので、塗装の換気の範囲を超えるのです。
さて、グレイのサーフェイサーを吹き、下塗りの準備ができたのが、次の写真です。
そして、いつのもとおり、ラッカー塗料で、ダークイエローで下塗りです。明暗もつけました。3枚目の写真です。ここまでは至極順調でした。
さあ、次からが、エナメル塗装を用いた仕上げの塗装です。しかし、ここからが悪夢の始まりでした。
定番のクリア3色手法が、どうも、うまくいきません。なんとも、グリーン系の色合いが似合いませんし、サイズが格段に大きい(横に長い)せいか、液タレが目立ち、生物感がまったく出ません。
一旦、シンナーでエナメル塗料を剥ぎ取りましたが、なんとも無残です。起死回生の一手も打ちましたが、仕上げの塗料作業で泥沼化です。
ともかく、2日目は、ここで一旦断念です。今回は、一旦、撤退して、作戦の練り直しです。まさしく、ダウンしました。
しかし、思いつき行動の結果は、こんなものです。反省しています。
たかが模型作りですが、ものづくりをなめてはいけませんナ。参った・・・。
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