エリジウム ビジュアルガイド
映画「エリジウム」のビジュアルガイドが翻訳、発売されています。26cm×55cm×2.5cmの大型本であり、中身は、メイキングで、映画に使われた各種小道具のデザインや写真が170ページにわたり満載されています。
先日、映画を鑑賞した後、早速注文し、本日午後一杯、堪能いたしました。どのデザインも素晴らしく、完成した小道具や模型も見事な出来です。加えて本の印刷も見やすく、美しい。
このように、様々なカラーデザイン画などを眺めているときが、私にとって、一番至福のときです。現実には存在しないもの、それを人間の創造力と技術が生み出していくのです。その創造の過程で、初期コンセプトから何度修正が加わって、完成するのだろうか、また、映像では一瞬も見えない、ロゴまで何種類もデザインされています。さらに、写真と見まがう絵コンテ画も凄い。毎度ながら、ハリウッドの映画作りに圧倒されます。
ところで、この映画のスペース・コロニーのエリジウムは、シド・ミードがデザインしているのです。さすが第一人者です。しかも、検討の段階で、屋根をつけるかどうか、屋根がなくて重力で大気が留まるかどうかまで検証したといいます。もっとも、その答はやっぱり分からずじまいで、最終的には監督が映画だからと決断したらしい(笑)。
加えて、私がぞっこんの企業会長専用のシャトルは、なんと、スーパーカー・メーカーの「プガッティ」にデザインを打診した上で、部分的な修正をふまえ、最終的なデザインが出来たらしい。さすがです。ともかく美しいデザインです。もう一目惚れです。
最後に、監督ニール・プロムカンプ監督による序文が私の心を代弁していますので、少し長いですが、引用します。
「映画はよく、あらゆる種類のアートの結合体だと言われる。音楽、演劇、ビジュアルアート、脚本をミキサーに放り込んで、これらすべての混成物を作り上げるものだ。・・中略・・ 僕は何よりもビジュアルにぞくぞくするし、映画制作では、セットデザインから衣装、小道具、撮影に至るまで、ビジュアルデザインが必要とされる。・・以下略。」
いやあ、やはり立派なSF映画は面白い。
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映画「エリジウム」★★★☆マット・デイモン、ジョディ・フォスター、
シャールト・コプリー出演
ニール・ブロムカンプ監督、
109分、2013年9月20日より全国公開
2013,アメリカ,ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(原題/原作:エリジウム )
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