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2013年9月24日 (火)

プリンセス・ブライド・ストーリー

Img  ある本のコメントを見て、「プリンセス・ブライド・ストーリー」のDVDを購入しました。内容は、ある農家の娘とその下男の恋物語で、大人向けのおとぎ話というお勧めでした。

 しかし、どうにも、全般的に”変”な映画なのです。

 映画は、現代、ピーター・フォークの祖父が病気の孫に、このおとぎ話を読み聞かせる場面から始まります。
 ところが、この祖父と孫のやり取りが、本編の話の腰を折るかのように、節目節目でやたらに多く挿入されます。これも、なんらかの演出の意図があると思うのですが、流れを断絶する効果以外には思いつきません。なんか変です。 

 肝心なおとぎ話のストーリーも、ヒーローである筈の下男が旅に出て行方不明になり、残された農家の娘は失意のあまり、王子に見初められて婚約し、プリンセスになってしまいます。ところが、その娘を誘拐するデコボコ3人組が登場します。そして、それを追う謎の海賊、さらに王子様の追っ手も加わり、奇妙な冒険が始まります。舞台も、伝説の火の沼や人喰いネズミも登場する典型的なファンタジーです。

 このストーリーもちょっと”変”なのですが、それはさておき、なにより、登場人物の人物設定がもうなんとも”変”なのです。

 まず、ヒロインである農家の娘とヒーローとなる下男の恋も不可解です。「お仰せのまま」の意味が「愛している」というのはあまりに強引な演出です。
 娘を誘拐する3人組には、向こうでは有名なコメディアンやプロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントが巨人役で配役されていますが、あまりに下らない奪還劇に、全身が脱力します。いまどき、剣劇で、大車輪のため鉄棒のあるセットを組むのか、普通。
 が、それ以上に、クリス・サランドン演じる王子が一番”変”です。自分を愛さないという娘を婚約者にするのは、ある恐ろしい企みがあるのですが、途中までのあまりの物分りのよさがまったく似合いませんし、初代「フライトナイト」の吸血鬼だけに、何の欲望も感じないのかと思うほどです。もう少し、演出を工夫しないと観客が戸惑います。

 しかし、さらに、命を吸引する拷問器で一度死んだヒーローが、”変”な魔法使いの魔術で甦るのですが、そこからがさらに笑います。甦ったばかりで手足や首が動かないため、仲間が担いで城に攻め込むのです。演出が良ければ、「エル・ドラド」の半身不随のジョンウェインの設定を髣髴させますが、実際は、あまりのことにただ呆れかえっただけでした。

 また、全体的にチープな映像で、陰影もない、セットも合成もお粗末、まるで最近の日本のテレビドラマのような造りです。しかも、着ぐるみの人喰い鼠には驚きました。今時、円谷プロでも、あんな着ぐるみは出しませんぞ。

 というわけで、捻った人物設定による新感覚と、シャレた演出を試みたものの、結果は、まったく”変”な映画になったようです。
 ただ、思えば、数々の”変”な場面は、かなり脳裏に残っているので、これはこれで凄いことかもしれません。まあ、ドリフターズのギャグの類かもしれません。

 

 

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