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2013年9月22日 (日)

小説 脳男

Img_0001  小説「脳男」を読みました。さすがに、江戸川乱歩賞を受賞しただけのことはあります。なかなか面白く読ませていただきました。映画ではいまいち分からなかった脳男という意味も良く理解できました。
 この小説を原作にして、あの程度の映画しか製作できなかったのは、なんとも残念です。前回、映画を観て面白かったと思ったのは、原作のファンに申し訳もないことでした。この場を借りてお詫びします。
 というか、あまりに脚本がひどい。原作にない映画の設定は、ことごとくマイナスになっています。何故、原作どおり映画化しなかったのでしょう。脚本と監督の意図がわかりません。

 まず、映画の疑問点やあきれる設定をいくつか挙げますと、何故、鈴木一郎は、むざむざ警察に捕まったのか? 原作の小説では、爆発から刑事を助けようとしたことや病院に爆弾魔を誘い出そうとしたことなど、明確な理由がきちんと書かれています。
 また、原作の爆弾魔は、映画のような変態の小娘ではなく、きちんとした爆弾が製造できるようないかれた男であり、連続爆破事件の理由もしっかり明らかにされます。そのまっとうなお話を、何故、あんな変態娘に変更したのでしょう。単なる監督の趣味ですかな。
 しかも、脳男の正体を追う女精神科医について、映画のように、自分の弟を殺した犯人を治療して治そうとするという、神様のような人物設定はあきれますし、良く考えると、実際、そんな間柄で担当医になる筈もありません。映画では、どうも、最後の驚愕のどんでん返しだけを狙ったのでしょうナ。しかし、そのオチもそんなに面白いとは思えませんし、よくありそうな話です。
 さらに、女医のうつ病の肥満の母親の姿など、よけいな悪趣味にしか思えません。

 こんな映画の余分な話より、何故、原作の見せ場を実写化しなかったのでしょう。脳男が、そのずば抜けた肉体能力を使って、美少女に仕掛けた時限爆弾とその周囲に張り巡らせた罠をはずしていくシーンは面白いと思うのですが、どうでしょうか。
 爆弾魔の最後も、原作のほうが素晴らしいです。映画のアクションは、スタントの格闘ではありませんゾ、多分。
 原作を読めば読むほど、映画について、配役は良かったのに、本当に残念に思います。

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