無料ブログはココログ

« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »

2013年9月29日 (日)

アメリカ万才

 「アメリカ万才」は、ゴールディ・ホーン主演の映画です。これも、お薦め第3弾に基づき、いまさらながらのDVDでの初見です。
 もちろん、ホーン主演ですから、典型的なコメディですが、フランク・キャプラ映画さながらに、楽天的なアメリカ民主主義を恥ずかしげもなく、掲げています。まだ、人々が表面的にはアメリカの理想を信じていた時代だったのでしょう、多分。

 ストーリーは、場末のホステスが、偶然、中東の王子暗殺を防止し、その率直なインタビューがマスコミに受けて、あれよあれよと言う間に時の人となって、さらには、アメリカ政府の思惑もあって、アラブの王子に差し出すために儀礼局に採用されて・・・というお話です。いわば、アメリカン・ドリームを描いた喜劇ですし、ハリウッド映画の笑いの定石である、酒場での騒動や法廷シーンもきちんと出てきます(笑)。あのお茶目なアラブの師が楽しいゾ。

 まあ、ゴールディ・ホーンの持ち味を生かした演技をご覧ください。共演が、若きクリス・サランドンです。まだ、吸血鬼の片鱗は見えません(笑)。
 それにしても、アメリカという国は、なによりプレゼン力というのが大事だと言うことが、良く分かります。とにかく、人種や信条の異なる人々が率直に交流しようと言うメッセージを掲げた、ハリウッドの伝統的な楽しい喜劇映画でした。こうした能天気な映画は、もう決して作られることはないでしょう。
 しかし、私は、この古き良き時代の香りを持つ喜劇が大いに気に入りましたので、今回DVDを購入することとしました。

・・・・ほら、DVDが到着しました。Img .

サイクロプス 概成

 下塗りして放置していたキットの中で、最後に残ったのは、大物サイクロプスのレジンキットです。手製の台座を入れると、高さ38cmもあり、なかなか手がつきません。
 とはいうものの、今回、夏休みの宿題の仕上げとして、塗装作業に入りました。

 サイクロプスは、これまで何度も塗装した経験があるのですが、いまいち体表の色がしっくりきません。映画「シンドバット7回目の航海」の映像が色あせていることにくわえ、場面場面で色が微妙に異なっているのです。
 そのため、これまで、体表は、上半身はオレンジ色系で、下半身は焦げ茶色(ダークブラウン)に塗っていました。しかし、どうも上半身は、もっと黄土色(イエロー系)に近く、下半身はもう少し明るい茶色系(ブラウン)ではないか、と見定めましたので、その方針で今回はチャレンジしました。

 塗装経過は、初日に、上半身は、ラッカー塗料のダークイエローをベースに、同じくラッカーのクリアオレンジをエアブラシで吹いて、濃淡を付けました。2日目の午前中は、下半身をラッカーのブラウン塗料を吹きました。驚くほど明るい色です。さらに、ブラックを混ぜたブラウンで濃淡をつけます。
 午後は、その基礎塗装の次に、エナメル塗料のオレンジを使って、上半身は、体表の皺に沿って、筆塗りです。今回は、細筆での部分的な塗りにとどめました。下半身は、毛の波にそって、エナメルのクリアのオレンジ、ブルーの混合塗料を大筆による筆塗りです。

 最後は、目の玉ですが、ラッカー塗料の白地部分に、エナメル塗料のスモークでの瞳の円、その中につや消しブラックの核と外周を描きます。なかなか順調でしたが、締めに、クリアをのせたところが、やや下地が滲んでしまいました。嗚呼・・・と、天を仰ぎましたが、まあ、いいか。
 夜中に概成です。どうせ、右手にぶら下げるシンドバットのキットは作りませんから・・・(多分)。では、ご紹介します、赤パンツの一角獣です(笑)。どうも、予想以上に下半身が赤くなりました。(やっぱり、こげ茶色が正解でしたか?)

 H250929_0351 H250929_0331 H250929_0361 ちなみに、右手に何かも持たそうとして、食玩のオマケ、人魚のミイラを持たしました。猿に鮭の尾ひれをもつモンスターですが、丁度尾ひれが曲がっていて持たせやすい(笑)のです。江戸時代の贋作(猿と鮭の合体)ですが、こんなものまで食玩で作っていたのですから、日本のフィギュア文化は底が深い(笑)。H250929_0041

2013年9月28日 (土)

ストリート・オブ・ファイア

 今頃になって、やっと映画「ストリート・オブ・ファイア」を見ました。ある本のお薦め第2弾です。この映画は、同じ監督の「ウォリアーズ」の続編のようなストリート・ギャングたちのお話であり、冒頭の説明にあるように、物語は、現実ではなく、いつか、何処かのロックンロールの寓話なのです。

 まず、タイトルバックからのダイアン・レイン演じるロック歌手の迫力に驚くと同時に、その歌手を誘拐する暴走族ギャング団のボス、ウィレム・デフォーの若き、禍々しいほどの凶悪な容貌に絶句します。それにしても、黒皮のツナギのような変な衣装を着たデフォーには、変態かとも思わせる異様な雰囲気がありましたゾ。思わず笑いましたが・・・。

 ストーリーは、いたってシンプルで、この誘拐された歌手を奪還すべく、旅先から呼び戻された元恋人の主人公が、軍隊帰りの女兵士や歌手の頼りないマネジャーと、敵の本拠地に潜入するお話です。この架空世界では、警察も、公衆の面前で堂々と女性を誘拐したにもかかわらず、その無法ぶりを恐れて、ギャング団には手を出せません、もう、まるで西部劇です。

 しかしながら、最後には、多数で襲撃する無法者たちに、町の住民らが銃で立ち向かい、ヒーローによる一対一の対決を経て、お話はめでたく幕を閉じます。そして、当然ながら、ヒーローは、定石どおり愛する女を置いて、ただ一人去って行くのです。

 その主人公を演じるのが、マイケル・パレです。といって、その俳優さんを知っていますか? 私はまるで知りません。しかし、多分、このヒーローのかっこよさが、この映画の推薦人の思いであり、公開当時大ヒットした所以なのでしょう。

 まあ、細かいことを言わず、大人のためのおとぎ話を素直に楽しみましょう。私も十分楽しみました。ありがとうございました。

2013年9月24日 (火)

ホムンクルス 完成

 レイ・ハリーハウゼンの映画「シンドバット黄金の航海」に登場するホムンクルスのレジンキットを塗装しました。

 随分前にサーフェイサーを吹いて下ごしらえしたまま、放置してあったものですが、トリケラトプスに続き、思い切って塗装いたしました。
 基礎塗りは、ダークイエローのラッカー塗料です。その上に、クリアのオレンジ、ブルーのエナメルを吹いた上で、イエロークリアを混ぜた3色で筆塗りしました。目もトリケラトプスと同じ方法です。

 完成イメージとは異なりますが、ともかく、早塗りの成果をご覧ください。H250924_0161 H250924_0201

映画の雰囲気にあわせて、やや暗がりを演出しています。というより、粗隠しです(笑)。

 ちなみに、通常の露出での写真は、次のとおりです。なお、モデルが右足を挙げているのは、台座に付いている仏頭に足を置いているためですが、その代わりに敷くものを探してみました(笑)。H250929_0631 H250929_0701 H250929_0681

エリジウム ビジュアルガイド

Img  映画「エリジウム」のビジュアルガイドが翻訳、発売されています。26cm×55cm×2.5cmの大型本であり、中身は、メイキングで、映画に使われた各種小道具のデザインや写真が170ページにわたり満載されています。

 先日、映画を鑑賞した後、早速注文し、本日午後一杯、堪能いたしました。どのデザインも素晴らしく、完成した小道具や模型も見事な出来です。加えて本の印刷も見やすく、美しい。

 このように、様々なカラーデザイン画などを眺めているときが、私にとって、一番至福のときです。現実には存在しないもの、それを人間の創造力と技術が生み出していくのです。その創造の過程で、初期コンセプトから何度修正が加わって、完成するのだろうか、また、映像では一瞬も見えない、ロゴまで何種類もデザインされています。さらに、写真と見まがう絵コンテ画も凄い。毎度ながら、ハリウッドの映画作りに圧倒されます。

 ところで、この映画のスペース・コロニーのエリジウムは、シド・ミードがデザインしているのです。さすが第一人者です。しかも、検討の段階で、屋根をつけるかどうか、屋根がなくて重力で大気が留まるかどうかまで検証したといいます。もっとも、その答はやっぱり分からずじまいで、最終的には監督が映画だからと決断したらしい(笑)。

 加えて、私がぞっこんの企業会長専用のシャトルは、なんと、スーパーカー・メーカーの「プガッティ」にデザインを打診した上で、部分的な修正をふまえ、最終的なデザインが出来たらしい。さすがです。ともかく美しいデザインです。もう一目惚れです。

 最後に、監督ニール・プロムカンプ監督による序文が私の心を代弁していますので、少し長いですが、引用します。
 「映画はよく、あらゆる種類のアートの結合体だと言われる。音楽、演劇、ビジュアルアート、脚本をミキサーに放り込んで、これらすべての混成物を作り上げるものだ。・・中略・・ 僕は何よりもビジュアルにぞくぞくするし、映画制作では、セットデザインから衣装、小道具、撮影に至るまで、ビジュアルデザインが必要とされる。・・以下略。」

 いやあ、やはり立派なSF映画は面白い。

 

 

プリンセス・ブライド・ストーリー

Img  ある本のコメントを見て、「プリンセス・ブライド・ストーリー」のDVDを購入しました。内容は、ある農家の娘とその下男の恋物語で、大人向けのおとぎ話というお勧めでした。

 しかし、どうにも、全般的に”変”な映画なのです。

 映画は、現代、ピーター・フォークの祖父が病気の孫に、このおとぎ話を読み聞かせる場面から始まります。
 ところが、この祖父と孫のやり取りが、本編の話の腰を折るかのように、節目節目でやたらに多く挿入されます。これも、なんらかの演出の意図があると思うのですが、流れを断絶する効果以外には思いつきません。なんか変です。 

 肝心なおとぎ話のストーリーも、ヒーローである筈の下男が旅に出て行方不明になり、残された農家の娘は失意のあまり、王子に見初められて婚約し、プリンセスになってしまいます。ところが、その娘を誘拐するデコボコ3人組が登場します。そして、それを追う謎の海賊、さらに王子様の追っ手も加わり、奇妙な冒険が始まります。舞台も、伝説の火の沼や人喰いネズミも登場する典型的なファンタジーです。

 このストーリーもちょっと”変”なのですが、それはさておき、なにより、登場人物の人物設定がもうなんとも”変”なのです。

 まず、ヒロインである農家の娘とヒーローとなる下男の恋も不可解です。「お仰せのまま」の意味が「愛している」というのはあまりに強引な演出です。
 娘を誘拐する3人組には、向こうでは有名なコメディアンやプロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントが巨人役で配役されていますが、あまりに下らない奪還劇に、全身が脱力します。いまどき、剣劇で、大車輪のため鉄棒のあるセットを組むのか、普通。
 が、それ以上に、クリス・サランドン演じる王子が一番”変”です。自分を愛さないという娘を婚約者にするのは、ある恐ろしい企みがあるのですが、途中までのあまりの物分りのよさがまったく似合いませんし、初代「フライトナイト」の吸血鬼だけに、何の欲望も感じないのかと思うほどです。もう少し、演出を工夫しないと観客が戸惑います。

 しかし、さらに、命を吸引する拷問器で一度死んだヒーローが、”変”な魔法使いの魔術で甦るのですが、そこからがさらに笑います。甦ったばかりで手足や首が動かないため、仲間が担いで城に攻め込むのです。演出が良ければ、「エル・ドラド」の半身不随のジョンウェインの設定を髣髴させますが、実際は、あまりのことにただ呆れかえっただけでした。

 また、全体的にチープな映像で、陰影もない、セットも合成もお粗末、まるで最近の日本のテレビドラマのような造りです。しかも、着ぐるみの人喰い鼠には驚きました。今時、円谷プロでも、あんな着ぐるみは出しませんぞ。

 というわけで、捻った人物設定による新感覚と、シャレた演出を試みたものの、結果は、まったく”変”な映画になったようです。
 ただ、思えば、数々の”変”な場面は、かなり脳裏に残っているので、これはこれで凄いことかもしれません。まあ、ドリフターズのギャグの類かもしれません。

 

 

2013年9月23日 (月)

トリケラトプス 完成

 この三連休を利用して、かねてから勘案だった海洋堂のソフトビニール製トリケラトプスを塗装し、なんとか完成させました。
 連休1日目は、塗装に着手するかどうかの決断の日です。なかなか、エアブラシや塗料などの準備も大変で、精神統一、意欲を高めることが必要です。下塗りのまま放置してあった模型と向き合う時間です。完成した作品のイメージが浮かべば、実行です。

 2日目は、第1次塗装です。エアブラシで、ラッカー塗料のダークイエローを吹き、ブラック、ホワイトを混ぜた色合いで陰影をつけます。
 全体の塗装が終了すれば、次に、我流で、一気に、クリアレッド、クリアイエロー、クリアブルーを混色したエナメル塗料を心のままに筆塗りします。
 ・・・う~ん、失敗です。長らく塗装作業を行っていなかったので、あまり大したことはない技術がさらに落ちています。しかも、用意した塗料の量を間違え、足りません。おかげでかなり斑模様です。
 しかたないので、塗った塗料を落とすことにしました。腹部分や光の当たる箇所を中心に、シンナーに浸した綿棒でごしごし擦り落とします。これで夜中になりました。時間切れです。

 3日目は、朝から綿棒でさらに擦り落として、昼飯前に終了です。後は、人形の命である目を入れます。今回は、エナメル塗料のゴールド、周囲をクリアオレンジ、黒点を入れて終わりです。仕上げに、つや消しスプレーを掛けて完成です。

 誠に、短時間の作業です。良く言えば、一気呵成、悪く言えば、手抜きかな?出来については、もともとやせ形の造型であり、エナメル塗料を擦りおとした跡もあって、完成品は長年の風雨を受けた老体のようなトリケラトプスになりました。まあ、ブランクもある(弁解)ので、こんな程度でしょう。気に入っている点は、トリケラトプスの特徴である兜の鱗がなかなか渋く仕上がりました。結果オーライです(笑)。
 では、ご覧ください。

H250923_0161_3

 ちなみに、台座は、ホームセンターで購入した飾り板をウレタンニスで塗ったお手製です。H250923_0171また、最後の写真は、第1次塗装した時点の姿です。 H250923_0031

2013年9月22日 (日)

小説 脳男

Img_0001  小説「脳男」を読みました。さすがに、江戸川乱歩賞を受賞しただけのことはあります。なかなか面白く読ませていただきました。映画ではいまいち分からなかった脳男という意味も良く理解できました。
 この小説を原作にして、あの程度の映画しか製作できなかったのは、なんとも残念です。前回、映画を観て面白かったと思ったのは、原作のファンに申し訳もないことでした。この場を借りてお詫びします。
 というか、あまりに脚本がひどい。原作にない映画の設定は、ことごとくマイナスになっています。何故、原作どおり映画化しなかったのでしょう。脚本と監督の意図がわかりません。

 まず、映画の疑問点やあきれる設定をいくつか挙げますと、何故、鈴木一郎は、むざむざ警察に捕まったのか? 原作の小説では、爆発から刑事を助けようとしたことや病院に爆弾魔を誘い出そうとしたことなど、明確な理由がきちんと書かれています。
 また、原作の爆弾魔は、映画のような変態の小娘ではなく、きちんとした爆弾が製造できるようないかれた男であり、連続爆破事件の理由もしっかり明らかにされます。そのまっとうなお話を、何故、あんな変態娘に変更したのでしょう。単なる監督の趣味ですかな。
 しかも、脳男の正体を追う女精神科医について、映画のように、自分の弟を殺した犯人を治療して治そうとするという、神様のような人物設定はあきれますし、良く考えると、実際、そんな間柄で担当医になる筈もありません。映画では、どうも、最後の驚愕のどんでん返しだけを狙ったのでしょうナ。しかし、そのオチもそんなに面白いとは思えませんし、よくありそうな話です。
 さらに、女医のうつ病の肥満の母親の姿など、よけいな悪趣味にしか思えません。

 こんな映画の余分な話より、何故、原作の見せ場を実写化しなかったのでしょう。脳男が、そのずば抜けた肉体能力を使って、美少女に仕掛けた時限爆弾とその周囲に張り巡らせた罠をはずしていくシーンは面白いと思うのですが、どうでしょうか。
 爆弾魔の最後も、原作のほうが素晴らしいです。映画のアクションは、スタントの格闘ではありませんゾ、多分。
 原作を読めば読むほど、映画について、配役は良かったのに、本当に残念に思います。

エリジウム

 何も考えなくて良い、気分転換になる映画を観たい。それには、SF活劇映画が一番と、「エリジウム」を観に行きました。
 ところが、どっこい、監督が南アフリカのアパレルへイトをエイリアン映画を通じて告発した「第9地区」のニール・ブロムカンプですから、一筋縄でゆくはずもありませんでした。今回のテーマは、格差社会であり、脚本、監督、製作の三役をこなし、その才能を遺憾なく発揮しております。もう、社会派SF映画監督の称号を与えたくなりました。この監督の妙に覚えにくい、名前をしっかり頭に刻んでおきましょう。

Img  さて、お話は、「エリジウム」という宇宙コロニーに一部の富裕階級が居住し、富と寿命を独占する一方、人口増で荒れ果てた地球は、もう世界全体がスラム化しているという設定です。冒頭から、地球のスラム社会が映し出されますが、監督が南アフリカ出身のせいか、実にリアルに描いています。パンフによると、それもそのはず、メキシコの巨大なゴミ捨て場で撮影したそうです。異臭どころか、細菌感染の恐れもあったようで、俳優さんやスタッフも大変です。主人公のマット・デイモンは、そのスラム化した地球に住み、労働者の命などなんとも思わないブラック企業でロボットの組み立て作業の過酷な労働をしています。

 一方、エリジウム、この名は、ギリシャ語のエリュシオン(この世の果ての理想郷)から命名されているようで、巨大なリング状の宇宙ステーションで、自転することで重力と大気を保ち、ロボットを活用して快適な居住環境を維持しています。
 この特権的なエリジウムを守るためには手段を選ばない、ジョディ・フォスター扮する防衛長官やら、地球でブラック企業を経営する、冷酷を顔に彫り込んだようなウィリアム・フィクトナーが暗躍しています。
 宇宙コロニーのデザインは、昔ながらの宇宙ステーションという趣で、奇をてらわない形は、グッドデザイン賞をあげたいほどです。しかも、そのまま宇宙船でコロニーの大気圏内に入ることが出来るという優れものです。宇宙線による被爆や重力保持などの科学的な検証よりは、侵入しやすく、見栄えも良いという設定なのでしょう、まさに映画的でグッドな判断です。加えて、企業社長専用のシャトルのデザインが必見です。掃き溜めに赤い鶴という風情ですので、是非、ご覧ください。

 こうした中、主人公マックスが工場での照射線事故によりあと5日の命と宣告され、幼い頃からの夢と自らの命を救うために、スラムのギャングなどの仲間とともに、エクソ・スーツ(倍力装置)を肉体に埋め込み、そのブラック企業の社長を襲って、その頭の中にあるデータを奪取し、エリジウムに侵入しようとするのです。協力するのは、いずれもメキシコ映画界のスター俳優とのこと。エリジウムの白人と比較すると、監督の暗喩を感じて面白い。しかも、主人公の幼友達で初恋の人フレイもやっぱりメキシコ系です。どっかで見た女優と思ったら、「プレデターズ」の女スパイナーでした。
 そして、それを阻止しようとするのが、「第9地区」で一躍有名になった南アフリカの俳優シャールト・コプリーです。今回は、変態で野獣のような傭兵クルーガーを演じます。垂直離陸可能な戦闘機を操り、様々な銃器で襲いかかります。肉弾戦では、日本刀まで振り回します。
 この辺の戦闘シーンは、「第9地区」の映像もそうですが、SFの架空兵器の道具立てにも変わらず、なんともリアルな遠近感や機械油や使用感までが感じられ、実際の戦場さながらのドキュメンタリータッチの迫力が筆舌につくせません。逆に映像があまりに自然すぎて、その凄さをうっかり見逃してしまいます(笑)。是非、他のSF映画の見得と比較してください。

 その後のお話は、映画を観てお楽しみください。ラストは、あっと驚く・・・幕切れです。「インデペンデンス・デイ」を思い出します、こうご期待。それにしても、どうして、頭の良いジュディ・フォスターがあの役柄でこの映画に出演したのか、それは不思議です。

 とはいうものの、この映画は、やはりいろいろな余計なことを考えさせます。今のアメリカの階層社会の深刻な現状、そのアメリカに追随しようとする某国の政治や経済の動向、私も含めた無関心な国民意識。この映画は、そうした現代社会の矛盾をSFを通じて告発しているようです。

 しかし、やっぱり映画は単純明快が良いし、読み物も、松本清張より横溝正史が好みです。(古いかな!!)

 

2013年9月21日 (土)

マリーゴールド・ホテルで会いましょう

 「踏み出しさえすれば、老後は波乱万丈なのだ。」という友人の映画愛好家の手になる地元新聞の宣伝コピーに心動かされ、ご丁寧な招待もいただいたこともあり、上映会場に足を運びました。ありがとうございます、この場を借りて御礼を。
 さて、この映画は、人生の終わりに近づいた英国人7人が、インドの伝統あるボロホテルにほとんど騙されて滞在し、そこでの様々な経験を通して、新たな人生の再出発をするというお話です。

 ハリウッドお得意のグランド・ホテル方式の黄金のストーリーであり、英国の芸達者が出演しておりますので、これはもう面白くないはずはありません。
 あの嫌みな女Mのジュディ・デンチに初めて好感をいだきました。もっとも演じた役柄には一寸と違和感がありますが(笑)。そして贔屓のビル・ナイも珍しく気弱で恐妻家の元役人を楽しげに演じています。「30年働いてこんな暮らし?」という妻の発言は他人事じゃありません(笑)。その妻の異国の地に馴染めない孤独感は個人的にはよくわjかります。そして、一番の儲け役は、マギー・スミスかな?車椅子の嫌みなオールドミスから一転してあの最後のかっこよさは素晴らしい。さすがに芸達者な名優さんです、それぞれ、持ち味の異なる役柄を嬉々として演じているようです。

 それにしても、やっぱり英国人にとって、英国がインドの元宗主国だったというある種の強い思い入れがあるように思えます。そうでなければ、とても片道切符では行きません。
 そして、インドといえば、やっぱりカースト制、出身地別の差別まで登場しますが、併せて、イギリスの階層社会もさらりと批判しているところは、うまい。さらに、英国人の優越意識などもきっちり描いています。
 映画は、こうしたインドの混沌の中で、母と息子の嫁、退職後の離婚、おいらくの肉食系恋など、人生の様々な有り様を、笑いと涙をうまくブレンドして描いています。見事な作品でした。

 最近、こうした一般映画を見る機会が増えています。映画自体は大変面白いのですが、困ったことに後を引くのです。いろいろ身に詰まされ、余計なことを考えてしまうので、面倒なのです(笑)。足を一歩踏み出したのかな?
 いやいや、今日は、気分を変えて、頭を使わない絵空事で娯楽一辺倒な映画を観に行こう。

 

 

2013年9月16日 (月)

脳男

 まったく期待しないで、レンタルDVDで観た「脳男」ですが、これが結構面白かったのです。拾い物でした。
 まず、彩度を落とした映像が良い。まあ、一種の粗隠しともいえますが、邦画の場合、普通に撮影すると、色が無駄に明るくきれいすぎて、どうもリアルに見えません。この辺は、ハリウッドとの照明のちがいでしょうか、それともフィルムの違いなのでしょうか、昔からの疑問です。黒澤明がモノクロにこだわった時代もありました。しかし、本音を言うと、リアルで美しく豊かな映像を見てみたいものです。
 それに、最近はデジタル化で、もうフィルム撮影ではないかもしれません。テレビドラマの劇場版は、平たんで陰影のない、テレビ映像そのまんまがスクリーンに写し出されます。おかげで、劇場で見る気がしないのは、私だけでしょうか。DVDによる家庭鑑賞で満足してしまいます。

 どうも、話が横道にそれましたが、地獄の閻魔様の仕置きのような陰惨なシーンなどは、この暗い映像によって、うまく隠されていますし、爆弾作りなどのセットや爆破シーンなどもリアルに見えます。撮影設計と照明の勝利かもしれません。

 主演の生田斗真は、「脳男」という感情のない正義の殺人者役で、うつろな目の演技で頑張っています。でも、超人という設定ほど強くなかったという気がします。江口洋介演じる普通の刑事とタイマンでほぼ互角というのは、いかがなものでしょうか。
 また、連続爆弾魔は、原作と違って女に設定を変更し、二階堂ふみ(?)が演じています。頭が完全にいかれた狂気の熱演ですが、あれだけの精巧な爆弾を作るという設定とは少し違和感はあります。まあ、あの変態演技に免じましょうか(笑)。

 結局、この映画は、生田の演じる「脳男」、この命名はどうもしっくり来ませんが、その謎の男の正体を探る物語というよりは、松雪泰子が演じる精神科医を通じて、精神を病む人間の闇が深く、しかも精神医学がいかに未熟かということを告発しているようです。
 それに狂気を演じた女爆弾魔よりも、染谷将太が淡々と演じる患者がリアルで怖いなあ。結果としては、松雪が演じる、神様のような精神科医の長年の努力がむなしく終わるのですから、哀れです。そして、最後の見せ場となるが、感情のない筈の脳男の微笑でした。まあ、いいラストです。

 それにしても、何故、冒頭、鈴木一郎こと脳男が警察にむざむざ捕まるのかが、結局判りませんでした。原作はどうなっているのかナ。
 この原作は、第46回江戸川乱歩賞を取っているのですが、前述したように映画とは設定が異なり、なによりアクション小説ではないようです。・・・今度、一度読んでみましょう。 

2013年9月15日 (日)

007は二度死ぬ

Img  「007は二度死ぬ」は、主演のシューン・コネリーが人気絶頂だった時代に作られた、日本を舞台にした唯一の007映画です。007映画は、まだまだ世界が遠かった時代に、世界中の観光名所を紹介する映画でもあり、毎度ながら、有名な観光地を贅沢に映し出します。
 この作品では、日本の国技である相撲の国技館や国宝である姫路城のロケ、雄大な阿蘇山を背景にした海女との生活など、欧米人にとって遥かなる未知なる日本文化を紹介しています。その結果、日本人が見ると、誠にヘンな日本文化を描いた作品でもあります。

 何十年ぶりかで、再見してみると、さすがに大人向けの娯楽作品です。もう、定番の冒頭タイトルからして、半裸の芸者ガールの影絵のオンパレードです。本編でも、訪日早々、007は、日本秘密警察のボスに扮した丹波哲郎から、日本式浴場でビキニ姿の湯女のサービスを受けます。
 丹波は言います、「日本では、男がなんでも一番。女がサービスするのだ」と。レディ・ファースト世界の欧米男性の願望なのでしょうネ、きっと。しかも、夜伽付ですから、驚きです。もう、男達の願望の映像化です。

 それにしても、ボンドガールが若林映子と浜美枝ですから、「ウルヴァリン」とは雲泥の差ですネ。やっぱり美形がいい。浜美枝なんかは、いくら海女役とはいえ、後半、なぜか、ずうっと白いビキニですから(笑)。もっとも、海女の秘密情報員なんているわけはないし、姫路城も、忍者の訓練基地になっていました。そういえば、当時、撮影隊が国宝の柱に釘を打ったと大騒ぎでした。それに、多分、当時は、まだまだ忍者というのは欧米では知られていなかったんじゃないかな、とも思いますが、姫路シーンでは、かなり居合い術の巧い人などが出ていましたネエ。なんか、日本側が本気で協力しているような雰囲気です。現役の横綱もワンシーン出演していますから。

 この映画には、変なところがたくさんありますが、総じて、日本への憧憬が感じられ、なんとなく許せますなあ。万国共通の男の夢を大金を投じて使っている007映画だからでしょうか。日本人への変装も笑わせますが、ショーン・コネリーが若い。女好きもそのまんまのオーラが出ています。しかも、時代のせいか、女が吸い寄せられると、堂々と描かれています。
 やっぱり、ジェームス・ボンドは、初代に限りますぞ。

ウルヴァリン SAMURAI

 ヒュー・ジャックマンが扮するXメンの最強のミュータント、ウルヴァリンが、日本で本当にロケして、我らのさむらい真田広之と戦うというお話には、日本人の男なら、誰もが低い鼻を高くしたくなります。
 実はあんまりXメンは好みじゃないのですが、前作の「ウルヴァリン X-MEN ZERO」で、ウルヴァリンが実は南北戦争時代から生きている不死身のミュータントだったというお話がなかなか良かった(ただし、前半だけですが・・)ので、日本を舞台にどんな物語になるのか、ある程度の日本文化への誤解はやむ得ないと思いつつも、密かに結構期待していました。

 ところが、この映画の舞台の日本は、予想をはるかに超えるハズカシイ世界でした。ハリウッドの日本への理解は全く進んでいません。
 フジヤマ、芸者こそありませんが、やくざと忍者と鎧武者、そしてラブホテルとパチンコの国なのです。それにナガサキの原爆のエピソードには驚きました。
 予告編で期待した、芝のお寺での日本式葬式のシーンは、単に喪服の女を登場させたかっただけなのだろうと、思わず思ってしまいました。
 そして世界に誇る新幹線も、ミュータントと互角に戦うことができる(笑)生身のヤクザとの高速アトラクション(とても格闘アクションには見えません。)の場でしかなく、ストーリーの辻褄も全くあいませんし、アクションシーンも場数を踏むだけで、限りなく低調、しかも、あいかわらずの日本の風呂や剣道場付きの回り廊下の豪邸セットであり、こんな間取りは、どこにもないぞと思いながら、最後に至っては、天守閣仕様の高層ビルでの戦いです。嗚呼、情けない。
 しかも、日本ロケしたはずなのに、「ブレードランナー」のワカモトの広告へのオマージュや、いつもの珍妙な日本語が飛び交います。 
 なんだか、日本文化への誤解が、昔よりひどくなっているような気さえしますが、これは日本の漫画が世界に広まったせいなのでしょうか、まったく驚きます。映画の中では日本まで飛行機で14時間という台詞がありましたが、依然として遠い国です。
 口直しに、あの「007は二度死ぬ」をもう一度観てみたくなりました。

 それにしても、真田広之さんは、何故、あんな情けない敵役で出演したのでしょうか。思わず、オファーの際、ホンをきちんと読んだのですか、と問いかけたくなりました。ファンであり、殺陣が巧いだけに本当に残念です。

 また、共演の日本人女優さんは、いずれもアメリカで活躍するスーパーモデルらしいのですが、演技経験がないようで、あまりにも素人。しかも、赤毛の人は、なんだかジャガイモのような感じタイプなのですが、これがアメリカ人の日本女性に対する一般的なイメージなのでしょうか。日本国内には、美人の女優がたくさん居るぞ、と声を上げたくなりました。

 結論としては、この映画は、パラレル日本の、トンデモ映画。昔で言ったら、国辱映画と言われるかもしれません(笑)。まず、映画の存在を一刻も早く忘れましょう。

 「各々方、これは夢でござる。」・・錦之助の声が聞こえました(笑)。

 

2013年9月 8日 (日)

ワールド・ウォーZ

Img  やっと、というか、ついに「ワールド・ウォーZ」を観て来ました。もう随分前から劇場予告編で群衆の一大モブシーンを見せられており、SF・ファンダジー、怪奇、アクション映画の分野をこよなく愛する者としては、まずは公開一番に観るべき映画の範疇なのですが、今回は、悩んだ挙句の鑑賞になりました。

 腰が重かった第一の理由は、実は、私、いわゆる「ゾンビ」映画が大嫌いなのです。これだけ怪奇やファンタジーの類の映画が好きなのに、ゾンビやスプラッターなどのハードコアのホラー映画だけはいけません。生理的に受け付けないのです。しかも、最近は、特殊撮影技術の進化のおかげで、切り刻んだり、人が人を食ったりするシーンが、そのまんま露骨に映像化されます。とてもついていけません。
 そして、この映画のZとは、まさにゾンビのことだったのです。和訳すれば「ゾンビ世界大戦」とも読めます。(本当はレベルZらしい。)しかも、無数に登場するのは、異常に早く走ることの出来るゾンビなのです。いまや、映画「28日後・・」以降、ノロノロ動くゾンビから、活動的なソンビが主流になったようです。
 第二の理由が、インターネットなどの映画サイトの、いわゆる観客レビューで公開当初の評価が異様に低かったのです。ストーリーがおかしいとか、結末ががっかりとか、かなり好意的でない意見が多く、「そんなにつまらないなら、今回はパスしよう。」と、実はしっかり観ないための理由にしていました。
 

 ただ、その一方、興行成績がけっこう良いのです。まあ、ブラッド・ピットが主演ですし、多分、女性ファンが多いのでしょう。それに、人を喰ったりするシーンがソフトで、一般向けの映画のような噂が流れてきました。
 そこで、はたと気が付いたのです。公開当初の低い評価のレビューは、ゾンビ映画マニアの皆さんの怒りの声だったのではないか。いわゆるマニア向けの”お食事”映画ではなかったのでしょう。つまり、「マン・オブ・スティール」もスーパーマン映画とみるとつまらないのですが、宇宙人の侵略映画として見ると、なかなか味があるのです。そう気が付くと、SF映画ファンとしては、この映画はSFパニック映画として観に行かざるを得ません。

 さて、前置きがかなり長くなりましたが、見た結果としては、この映画の細かいことは気にしない荒唐無稽ぶりが気に入りました(笑)。けっこう面白いぢゃないですか。

 冒頭、普通の家族が、突然とんでもない厄災に見舞われます。最初は、サイドミラーの破損という日常のささいなアクシデントから、突如、大型トラックの突入から日常の光景が一変します。主人公たちは何が起こったのか、まったくわからないまま、ひたすら逃げ出します。逃げる途中のスーパーマーケットの混乱や略奪など、いかにもアメリカ人の行動です。盗んだ車を盗まれても、それはしかたない、というのは、平和ボケした日本人の感覚なのでしょう。
 余談は別にして、このままの一般人のお話では、スピルバーグの「宇宙戦争」と同じく、観客には全体像が全く把握できないまま映画が終わるという悲惨な運命を辿るところでしたが、この映画の脚本では、主人公は、実は、国連の元敏腕調査員であり、その腕を事務局次長に買われていたため、家族ともどもビルの屋上で絶体絶命の危機に陥っていたところを国連軍のヘリコプターに救助されます。そこで感染源の調査を依頼されることから、観客は、めでたく主人公を通じて世界感染状況の全体を見ることができるという仕掛けになっています。なかなかうまいホンです。
 ところが、笑えることに、最初、主人公は家族を守りたいと断るのです。こんなヒーロー像はあまりありません。マイホーム・パパという言葉を思い出しました。これが、世界の現実の潮流なのでしょうか、せめて映画ぐらいは、理想に燃えて欲しいものです。
 結局、家族の安全と引き換えという軍の脅しに屈して、しぶしぶ調査に向かうのです。

 さあ、こっからは、やる気とは別に、もうブラッド・ピットの独壇場です。確かに、映画レビューで指摘される変な箇所は、たくさんあります。しかし、些細なことです。アメリカ、韓国、イスラエル、イギリスと、わずかな手がかりだけで、世界を大胆かつ無謀に回ります。誠に、荒唐無稽の極みで、面白いぢゃないですか。逆に、ここまでくると、その大ボラには感動するのです。この映画の世界でも架空とされているゾンビと交戦中という報告をたった一人信じて、国中を高い塀で囲ってしまった将軍のエピソードは、さすがにやり過ぎとは思いますが、あのゾンビの櫓の映像のためと思えば、笑って許しましょう。空港や町並みを俯瞰撮影したゾンビの群れは一見の価値があります。
 ともかく、この映画は、細かなことには目をつぶり、ただただ、飛行機が墜落しても死なないブラッド・ピットの行き当たりばったりな大活躍を見守りましょう。
 それに、ラストのオチもいいじゃないですか。ゾンビ映画に一応、きちんとした始末を描いた最初の記念すべき映画です。しかも、そのラスト、WHOの研究所で登場する元研究員だったラスボス(?)風のゾンビのデザインが素晴らしい。ゾンビの造型で気に入った第一号かもしれません。元黒人研究員のデザインも捨てがたいものがあります。ちなみに、ゾンビではありませんが、イスラエルの女兵士も良いですなあ(笑)。

 まあ、人喰いシーンもほとんど無くあっさりしており、安堵しましたが、最近、ゾンビが喰らう肉の量が少なくなったせいか、血だけ吸う吸血鬼との境がわからなくなりました(笑)。同じく、伝染るんですから・・。 
 この映画は、私にとって、無数のゾンビが登場しますが、ウイルス感染のパンデミックを描いた一大ディザスター映画として楽しめました。あの「バイオ・ハザード」シリーズをお気に入りのミラ・ジョヴォヴィビッチ主演映画として鑑賞しているのと同じことです(笑)。

  

« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31