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2013年8月11日 (日)

ヒーローたちのGUN図鑑

 アマゾンの中身検索機能とはなかなか面白いものです。「ヒーローたちのGUN図鑑」という、いかにも安手の銃器モノという本について、中身検索で、前文を見て心そそられ、ついクリックしてしまいました。つまり、衝動的に買ってしまったのです。

Img  現物は、271頁のオールカラー版で、見開きがセットで、右頁に映画、左頁がその映画に出てくる銃器という構成です。一番最初に掲載されているのが、コルトM1851ネイビーという、薬きょう式以前のパーカッション式の銃です。しかも映画は「続・夕陽のガンマン」という渋さです。
 それに、その解説を見て驚きました。公開当時、その考証が本場のハリウッドより正確だと言われていたそうです。さらに「イタリアは、スペインと同じく精巧なレプリカ実銃の製造と輸出で有名で、その影響でこだわりがあるそうです。」という記述には、セルジオ・レオーネ以外はマカロニの時代考証は滅茶苦茶と思いこんでいた私の認識とは全く異なりますので、正直とまどいましたが、レプリカ銃などの根拠には一定納得性もありますので、どうやら、私のこれまでの認識が甘かったようです。
 思えば、当時の「国定忠治がマシンガンを持っている」とマカロニウエスタンを評した故淀川長治氏のコメントの印象が強すぎましたか。
 ともかく、さまざな形の銃器が掲載され、ほとんど架空のSF兵器かと思っていたら、本当に実銃として作られていたものもあるのですから、驚きです。

 それに、作品としては、マイナーな「未来惑星ザルドス」まで出てきますから、誠にその作品選考も予想外で面白い。なにしろ、定番のダーディ・ハリーのマグナム銃をメインからはずすのですから、笑わせます。

 著者は、白石 光という戦史研究家だそうですが、映画にも造詣が深く、さまざな映画の公式プログラムに寄稿されることも多いといいます。しかも、鑑賞魚の雑誌や学校も運営されているなど多彩な活動をされているようです。いやあ、世の中にはいろいろな人がいます。

 さて、お待たせしましたが、私が心惹かれた前文の内容とは、映画での”死に様”のお話でした。
 この著者によると、1930年代は撃たれた人は胸を押さえてあっけなく倒れていたのですが、1960年代の「ワイルドバンチ」や「俺たちに明日はない」から、”リアルな”血糊の噴出 などの「踊り死」に取って代わられたようです。ただ、それは、どうやら、実際に戦争に行って本当の死に様を知った映画人がいなくなったからだと断じます。真実は、30年代の映画のように人はあっけなく死ぬようです。しかし、見栄えのする度派手な死に様が世の中を席巻するのですから、面白じゃないですか。
 また、1990年代になって、やっと「プライベート・ライアン」で、死に至る有様が正確に描かれ始めたと言うことも書かれています。

 さらに、アメリカでは、実銃を使っているので、反動の演技をしないとか、その意味では、日本のほうが、モデルガンを本物のように撃つ演技をしているそうです。確かに、あちらのメイキングなど見ますと、無造作に銃を撃つ真似をしています。その演技の絵に、音響やマズル・フラッシュ(発泡炎)などを付け加えるのでしょうね。・・これも納得です。
 ということで、その詳細を知りたく、買ってしまいました。まんまとアマゾンの戦略に乗せられたわけです。

 最後に、ひとつ不満を申し上げます。何故、黒澤明の「用心棒」を取り上げなかったのでしょう。スミスアンドウエッソンのアーミーモデル2、あの卯之助と坂本龍馬が使った銃を取り上げてほしかったものです。まあ、古銃の範囲かもしれませんが、名銃でしょう、あれは。

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