パシフィック・リム 公開1週間前
いよいよ、「パシフィック・リム」の公開まで、あと1週間です。これだけ、映画の封切りが待ち遠しいのは、何時以来でしょうか。多分、こどもの頃の東宝怪獣映画を待ちわびていた頃以来、久方ぶりのことではないでしょうか。だんだん、完全なる子どもに戻りつつあるおじさんです(笑)。
先日、発売された、この映画のビジュアル本、いわば、メイキング本ですが、当然、早速買い込みました。が、まだ、表紙をめくっておりません。かつて、といっても相当古い話ですが、「座頭市と用心棒」の公開前に、脚本を読んでしまって全く映画自体が面白くなかったという、苦い経験から、事前には、できるだけ映画の情報を入れないようにしています。おかげで、映画を観て、とんでもない勘違いをしていたことがよくありますが、やっぱり、それが一番です。予備知識は鑑賞の邪魔になります。
しかし、それにしても、この映画関連の動きといえば、前述のマイ・ブームに比較して、世間的にはあんまり盛り上がっていませんね。米国で既に公開になっているにも、かかわらず、評判もあんまり流れてきません。
それどころか、インターネットの「映画com.」の解説では、「あなたの偏見を取り除く・・」というタイトルで、疑問1「マニア向けなんでは?」、疑問2「怪獣が出てくるって、すごくB級映画っぽいんだけど」、疑問3「巨大ロボットと言われてもピンとこない。SF映画は特に興味はないし」以下、疑問4、5、.6と、想定問答が続きます。回答として丁寧かつ馬鹿馬鹿しいコメントが載せてあります。
もうこれは、この映画は日本では客が来ないという前提で、まさにSF映画への「偏見」に対する弁解を連ねているのです。アメコミの映画は当たって、SF映画は当たらないのか。タイツを穿いたヒーローが良いのか、などと遠吠えても、どうやら、女性(多分?)には届かないようです。
思えば、かつて、東宝の社長が、某雑誌で嘆いていました。「キング・コング(リメイク)が世界で唯一当たらない国」だと。まあ、その後に、「だからゴジラは作らない」と続くのですが・・(笑)。思えば、わが国の映画評論家も、双葉十三郎先生以外は、SF・ファンタジー映画やアクション映画には、とことん冷たい国柄なのです。
ということで、この映画、公開前から苦戦のようです。デル・トロ監督の憧れた、日本の怪獣映画ファンはもうとっくに高齢化で絶滅しております。公開前から、平成ガメラと同じように、既に白旗を掲げたい心境です。
ついでに、個人的にいえば、予告編で垣間見るKAIJUのデザインは、どうも今一つの印象です。こうした想いも、こんなに弱気になった原因かもしれません。まあ、12匹も出るらしいので、なかには凄いのが居るかもしれません。
是非、皆さん、映画館に足をお運びください。興行主に成り代わり、よろしくお願いします(笑)。
・・・けっこう、事前情報を知っているって? えへっ、珍しく月刊雑誌「映画秘宝」を買ってしまいました(笑)。実は、ナイフヘッドも衝動買いしました。おかげで先ほどのデザインへの感想に繋がっています。やっぱり、事前の情報やグッズ収集は、全く良くありません。
« 大映グラフ 1963年 盛夏特別号 | トップページ | ローン・レンジャー »
コメント