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2013年5月19日 (日)

傑作SF映画選

Img  「傑作SF映画選」というシリーズ名で、かつての1950年代のB級SF映画が次々とDVD化されています。誠に喜ばしい限りです。これまでも、ユニークなデザインの金星ガニだけが有名な「金星人、地球を襲撃」などが発売され、その都度、ご紹介してきました。
 今回、1957年の「極地からの怪物 大カマキリの脅威」という映画が初めてDVD化されました。この映画は、北極海に眠っていた大カマキリが、なぜか地球の反対側の南極の異常で復活し、人々を襲うという、典型的なB級SF映画です。実は、これまで、わが国では劇場公開も、ビデオ化も、LD化もされていなかった幻の作品なのです。発売会社のご英断を高く評するものです。
 というのも、かつて、名編集者だった大伴昌司氏のキネマ旬報のSF映画の特集号などに、この映画の1シーンの写真がよく掲載されていたのです。高速道路のトンネル内で、衝突した多数の車の向こうに、大きなカマキリの頭部が横たわっているのです。つまり、退治された後のシーンなのです。モノクロのなかなかインパクトのある風景写真です。その時は、わが国の怪獣映画とは、一味違う凄い映画と思い込みました。しかし、それは、1枚の写真に騙された、とんでもない誤解でした。それを、今回、改めて痛切に感じました。アメリカB級映画お得意の、軍隊の実写映像を組み合わせ、不鮮明なシロクロ画面の中で、コマ送りのぎごちないカマキリが動く映画だったのです。いまさらながら、当時の円谷特撮は、世界最高水準だったと確信します。

 さて、この「傑作SF映画選」シリーズのDVDの冒頭には、次のようなで文章で始まる意気込みが記載されています。「本作は、後世に残すべき文化財の普及を目的として製作致しました。・・・」と。その心意気やよし。これからもどんどん期待しましょう。事実、さまざまなB級、C級の作品が発売されていますので、私としても、今後、一層応援したいと思います。

 ちなみに、今回は、ダンボール箱でできたようなロボットが登場する「ロボット大襲来」や、張りぼての宇宙人が登場する「惑星Xから来た男」や「クロノス」などが、バーゲンセールになっていたので、思い切って購入しました。いくら1作1500円とはいえ、鑑賞後の悲哀と悔恨、置き場所の確保などの観点からいうと、割安になったらB級映画の歴史を知る上で買ってもよい程度の作品が多くて、実は、様子見ながらの、作品の普及運動の応援なのです。あしからず(笑)。歴史の真実は、苦いものです。Img_0002  

大型豪華本 クロニクル

H250519_003  1997年から1999年頃にかけて、「クロニクル」というタイトルを冠した大型豪華本が相次いで発刊されました。書斎の床には多数の書物が鎮座しておりまして、既に物置と化しているのですが、その最下段の書棚の隅に、そうしたクロニクル本を発見しました。写真のように本があることは確認できるのですが、手前の荷物で取出しが困難であり、今回は、そのデータだけ、ご紹介します。

 まず、「黒澤明クロニクル」。1997年12月に、ソニーマガジンズから発刊されています。サイズは、42cm×30.6cm×5.6cmもあります。翌98年7月に、「ゴジラ・クロニクル」が、41.8cm×31.8cm×5.4cmとほぼ同じサイズで発刊されました。
 さらに、「ガメラ・クロニクル」が、1999年.3月に発刊されています。
 この世紀末の豪華本ブームは何だったのでしょうナ。大きく、重い本は、いまや、動かす気力も出ず、ただ、書庫の隅を占領しています。第一、もう何年も開いていませんので、正直、中身を覚えていません。困ったものです。まさに、死蔵というべきでしょう。

 今回、こうした本のご紹介をするのは、当時のこのようなソニー・マガジンズの大型豪華本発刊の動きに呼応するように、1997年12月に「ウルトラマン・クロニカル」が、今度は、竹書房から販売されました。サイズも、41.6×31cm×5.2cmと同じ大型の豪華本です。もちろん、既に絶版になっています。
 実は、この本には、大魔神を初め、ウルトラ怪獣の着ぐるみを製作した名造型師「高山良策」氏のアトリエ製作風景を写した、私家版の貴重なスナップが数多く収められているそうです。なんとか、一度、この目で見たかったのですが、なかなか高価で入手困難な本でした。今回、幸いなことに、中古本ではありますが、状態の良いものをオークションで、格安でゲットできました。
 おかげで、やっと念願の写真を見たのですが、その後始末に困っています。輸送用のダンボール箱も含め、本のサイズが大きすぎるのです。本を見るときにも、頁を開くのにも苦労しましたが、置き場所もないのです。大は小を兼ねるかもしれませんが、大きいことは、いつも良いこととは思えません。H250519_021

 

ドラゴンスレイヤー(ヴァーミスラックスⅢ)

 ディズニー映画「ドラゴンスレイヤー」は、以前、このブログで紹介したように、まだ、わが国ではDVD化されておりません。このため、アメリカから英語版DVDを個人輸入しております。この映画には、「ヴァーミスラックス」という名のドラゴンが登場し、魔法使いの弟子がこの凶悪なドラゴンを退治するお話です。
 このドラゴンこそが、まだCG技術が生まれる前に、ゴーモーションという、進化型ストップモーションで製作された、伝説のドラゴンです。映画史上はじめて生まれたドラゴンらしいドラゴンとして、そして空を飛ぶドラゴンとして、そのデザインとその凶悪さで、今でも人気が高いドラゴンです。
 実は、このドラゴンの模型に関しては、海外製の有名なモデルキットと、既に組み立て済みの海洋堂製モデル(2010.4.9ブログ)を2体保有しておりますが、今回、アメリカの「ぺガサス」というメーカーから、模型キットと組み立て済み完成品の2種が発売されました。このメーカーは、いつも忘れた頃に、とんでもない製品を発売します。例えば、宇宙戦争の「ウォーマシン」ですが、これは新旧2つの映画に登場するバージョンがあります。旧作の映画のエイのような円盤型の完成品が素晴らしい。スピルバーグの新作映画の3本足の「ウォーマシン」は、細かな部品の組み立てに時間がかかりそうで、老後の楽しみのため(笑)に、キットのまま保管中です。新作の火星人だけは、完成品での発売中です。

H250519_0021  さて、お話が横道にそれましたが、お待ちかねのドラゴンをご紹介します。サイズは、高さ16cm、横幅35cmぐらいです。素材は少し柔らか味のあるプラスティックのようなものですが、市販の製品にしては、完成品の水準は高い出来です。ただ、台座が劇中の洞窟の地面を再現したような大げさなものでしたので、恒例により、シンプルな木製の台座に交換です。本体に付いている棒を固定するための穴を正確に位置決めして開けるのが、結構大変でした。黒く塗装して、まあ、なんとか誤魔化しています(笑)。H250519_0071 H250519_0091 H250519_0111

それにしても、このドラゴン「ヴァーミスラックス」は、飛ぶ姿より、地底の洞窟を羽をたたんで這い回る姿で、その名をファンタジー映画の歴史に残しました。それが良くわかるモデルです。

ビブリア古書堂の事件手帖

Img_0001  三上延の「ビブリア古書堂の事件手帖」の小説は、なかなか面白い読み物です。本にまつわるさまざまなエピソードを巧く謎ときの事件に仕立てています。主人公の若い女店主の人物像が素晴らしい。本に関しては、シャーロック・ホームズ張りの推理力を発するが、人との会話など、内気すぎてままならない。まさに、ホームズ、ポアロ、ガリレオという、偏った天才名探偵の正当な系譜であります。現在、シリーズ第4巻が発刊されています。作者のあとがきでは、もうそろそろ終わりが近いようです。なにしろ、本のネタが大変らしく、毎回、こんな話をよく探してくると感心しておりましたから、少し安心しました(笑)。ちなみに、「ビブリア」とはギリシャ語で「本」、ラテン語で「本を愛する人」という意味だそうです。あの、ホームズの兄のような、主人公の母が世界中をかけて探している「とんでもない本」の正体が明かされることを期待しています。・・まさか、映画「ナインスゲート」の本ではないでしょう(笑)が、想像が果てしなく膨らみます。

 さて、今回、この本を取り上げたのは、2013年の冬、フジテレビが全11話のシリーズで、この原作をテレビドラマ化をいたしました。放送枠は、毎週月曜日午後9時、いわゆる「月9」という看板枠だそうです。主演は、CMでよく見かける剛力彩芽、共演はAKIRA等です。

 結果は、最終回の視聴率8.1%という、月9始まって以来のワースト記録を更新したようです。平均視聴率も11.33%という低迷振りです。どうも、最近のフジテレビは小説「女信長」のスペシャルドラマでも大惨敗を喫したように、なんか会社の姿勢がおかしいような気がしています。新「ガリレオ」も柴咲コウを降板させていますし、一体どこを向いてドラマを作っているのか(喝)!!

 ドラマ自体は、北鎌倉の古書店のセット、店構え、ストーリーなどは、原作の雰囲気を良く出しているような気もしますし、お話も、本好きには、そこそこ納得の行く作りになっています。劇中に出てくる、長らく絶版だったSF文庫「たんぽぽ娘」も今回復刻されるようです(私、注文しました(笑))し、結構楽しみました。原作に登場するワケあり本が実際の映像で紹介されるのが、気に入って、毎回見ていたのです。

 結局、今回の低視聴率の原因は、主演の剛力彩芽への好き嫌い、なのでしょう。現在、CMの女王らしいですが、低視聴率女優といわれているように、あんまり人気はないようです。それなのに、どうしてCM出演が多いのか?よくわかりませんが、不思議ですネ。ただ、うちの女房殿と下の娘がこの女優さんをあんまり良く言いません。どうやら、顔の造りに好みが出るのでしょう。結局、彼女らは、一度もこのドラマを見ませんでしたナ。
 確かに、原作の栞子のイメージとは違いますが、着ている衣装などは頑張っていましたよ。ただ、スモークが炊かれた店内で、共演のAKIRAの長い棒読みセリフが辛かったことと、主人公の妹を弟に変えたこと、高橋克美演じるホームレスが家に同居していること、近所の喫茶店の小うるさい変なマスターを登場させたことなど、原作との違いがやけに気になりました。この辺もマイナスです。
 儲けものは、主人公の母親役の安田成美です。なんか実生活のワケあり感とともに、雰囲気が良くお気に入りになりました。

 ともあれ、視聴率のこんな悲惨な結果は、本当に残念です。このドラマの不振が、今後の文庫の発売に影響を与えないことを祈っています。まあ、愛読家は、普通テレビ見ませんから、だいじょうふ(笑)。でも、前述の復刻本の発売日が延期されたようのは、単に、偶然の一致ですよね。
 それにしても、最大の責任者であるはずの主演の剛力彩芽が、最近、「原作のせい」とコメントしたという報道には、全くあきれました。報道が事実なら、己の実力を反省すべきでしょう。庇っていたつもりの私も、すっかり愛想つきました。
 それにしても、新しく始まった「ガリレオ」でも、うざい吉高(呼び捨てでごめんなさい!)に閉口しています。話も全く面白くない。・・・大手の芸能事務所にこびつらい(芸能ネタによるもの)、企画優先のきちんとした製作の出来ないフジテレビには、もうあまり過去の栄光を期待しないようにするしかありませんねえ。栄枯盛衰世の習いですか、驕れるものは久しからず・・(合掌)。

 

2013年5月 6日 (月)

トンイ

 すっかり、韓国TV時代劇「トンイ」にはまってしまいました。日曜日夜11時、NHKの再放送をつい見てしまったのが運のつきでした。以前、「チャングムの誓い」に熱中したときと同様で、聞けば、同じイ・ビョンフン監督の作品だそうで、韓国でもわが国でも大ヒットとのこです。そういえば、雰囲気は同じでした。まあ、「いま頃何を言っているのか」、なのでしょうネ、きっと(笑)。

 主演のトンイ役は、ハン・ヒョジュという女優さんで、チャングム役のイ・ヨンエほどは、古典的な美人ではありませんが、逆に現代的な容貌をしたスリム美人です。見慣れてくると、タイプです(笑)。王役は、チャングムでお馴染みのチ・ジニで、安心感があります。なにしろ、韓国宮廷物は、各派閥の陰謀が渦巻き、主人公を次々と艱難辛苦が襲います。それを才覚としつこさ(笑)で乗り越えていくのです。いやあ、韓国宮廷時代劇は、実に面白い。荒唐無稽な設定ながら、アイディアと強引さで、見る者を引き込みます。日本ドラマのような、チマチマした日常の写実性よりは、嘘八百の講談、講釈の類です。日本文化が失った、骨太の物語・戯作の面白さを強く感じます。日本の年配者に人気がある所以です。

 現在、連続してDVDをレンタル中で、やっとNHK放送の巻に近づきました。次の巻が待ち遠しい状態になっています。・・・いやはや困ったものです。

シンドバット黄金の航海

 レイ・ハリーハウゼンの「シンドバット黄金の航海」は、作品的には、「シンドバット7回目の航海」や「アルゴ探検隊の大冒険」より一段評価が低いのですが、出演する女優、キャロライン・マンローと登場するモンスター達が秀逸です。マンローの魅力については、また別の機会にしまして、怪物たちを順次ご紹介しします。いずれも、そのデザインが秀逸です。アメリカでは、人気も高く、現在も、模型キットが生産されています。

Dscn90371  まずは、船の船首の女神像です。悪の魔術師の魔法によって、メリメリという木の裂ける音が聴こえ、動くはずもない木製の女神像が背中を裂きながら船から立ち上がります。まさに、「アルゴ探検隊の大冒険」のタロスの再現です。

 2005819_026 次は、やはり、6本の腕を持つ「カーリー像」です。それぞれの腕に剣を持ち、シンドバットと戦います。片方3本の腕の剣が同時に振るわれるシーンは、観客の予想を超える驚きを与えました。まさに、骸骨剣士の6人分ですゾ。

 さらに、お宝を護る、ライオンに鷲の顔と羽を持つ「グリホン」と、一つ目の半人半馬の「ケンタウルス」が登場します。「シンドバット7回目の航海」のサイクロプスとドラゴンの戦いの再現です。

 H250506_0091 最後は、魔術師が偵察に使うため、魔法で作り出した「ホムンクルス」です。人の身体に蝙蝠の羽をもつ人造生物です。これはもう、私のご贔屓の東映アニメ「シンドバットの冒険」に登場する蝙蝠ヘルバットの実写版です。今回、このレジンキットを組み立てました。大きさは25cmぐらいですが、台座の形の関係で、片足をあげたスタイルです。良く見ると、顔は、悪役の設定のためか、猿か、東洋人のような顔をしています。うーん、微妙ですな。・・・とりあえず、下ごしらえが完成です。H250506_0041

2013年5月 5日 (日)

ID4

Img_0002  「ID4」とは「インデペンデンス・ディ」の略称です。どうして、このイニシャルになるのか、その理由は忘れました(笑)。
 この映画は、まだCG技術が拙い時代に、さまざまな技術を駆使して、巨大なUFOの襲来と世界の都市破壊を極めてリアル描いた傑作です。監督は、ローランド・エメリッヒで、まだ、「USゴジラ」でミソをつける前、「スターゲイト」で一躍勇名を馳せていた頃の作品です。能天気なアメリカ独断映画などと、酷な批判もありますし、ティム・バートンが、この映画を茶化した「マーズ・アタック」を作りましたが、都市の上空に覆いかぶさる巨大な宇宙船、人間が塵芥のように飛び散る都市の破壊シーン、高速で飛ぶ宇宙人の小型戦闘艇、軟体動物のような宇宙人、実は、その正体はバイオ戦闘服であり、さらに凶悪な宇宙人が潜んでいるなど、さまざまなアイディアと見たこともない映像を生み出しました。出演者も、ウィル・スミスが一躍スターになったほか、 蝿男、いや「ジュラシック・パーク」のイアン・マルコム博士役、ジェフ・ゴールドブラムが活躍します。もう少し、この映画の歴史的なインパクトもふまえ、正当な評価をいたしましょう。

 H250505_0031 実は、久しぶりに、この映画をDVDで再見したのは、この映画に登場する極悪エイリアンのスタチューを入手したためです。
 以前から、このスタチューの存在は、承知していたのですが、今回、幸運にもヤフオク(このオークションの新名称は言い難いなあ。)にてゲットできました。左の写真をご覧ください。映像ではやや判りにくいのですが、なかなか造型は緻密で、なにより、バイオスーツから本体が出てくる場面を再現しているのが気に入っています。このモデルの材質はわかりませんが、結構重いし、台座の色が金属光沢があって素晴らしい出来です。H250505_0052ただ、本体のサイズは、約28cmなのですが、背中から飛び出している6本の触手が長いのです。左右で45cmはあり、飾るには、前後を含めて結構な空間が必要となり、陳列ケースには入りきりません。狭い我が家では、置き場所の問題が浮上し、頭を悩ませています、困りました(笑)。  

2013年5月 4日 (土)

またまた、サイクロプス

 ここのところ、ヤフオクの出品物の監視が欠かせません。大阪のコレクターの方が、大量のコレクションを放出されています。ともかく、レイ・ハリーハウゼンなどのクラシックモンスターから最近のアメコミのヒーローまで幅広いSF・ファンタジー映画関係のガレージキットを出品されています。
 お馴染みのものや、初めて目にするものなど、垂涎の品も多くあります。このコレクションは凄いの一言です。とりわけ、私のご贔屓のレイ・ハリーハウゼン関係は、資金さえ都合がつけば買い占めたいところですが、残念ながら、そうも参りません。結局、今回は、題名のとおり、またまた、サイクロプスのレジンキット一点を購入しました。このキットは、初めて目にするもので、高さが約36cmもある、かなり大型のタイプです。しかし、これで、この「シンドバット7回目の航海」に登場する一つ目の一角獣のモデルは、何体になったのでしょうか。我ながら呆れます。

H25504_0031  早速、この連休を利用して、模型制作の下ごしらえをすることにしました。
 まず、レジンキットを煮沸するのですが、キットが大きすぎて鍋に入りませんので、お湯につかる所だけの半身浴で我慢してもらい、離型剤落としでしっかり処理しました。さらに、クレンザーでごしごし洗います。なにしろ、大きく重いので、もう大変です。半日がけでやっと終わりました。

 その後、とりあえずの措置として、大きなバリを取った上で、仮組みしました。と、言っても、大きな部品の組み立のため、強力な接着剤を使用せざるを得なく、もう多分、この形を変えることはできないでしょう(笑)。まあ、なんとかなるでしょう。・・・というところで、もう疲れ果ててしまいました。
 H25504_0061 これから、塗装に向けて、細かなバリ取り、隙間のパテ埋めなどの下準備に入るのですが、これは、また、次の機会でご紹介します。ちなみに、このキットは、横長の台座も付いているのですが、例によって、シンプルな木製のものに変える予定です。こう期待。

 なお、「4連休は模型を作ろう。」という目標のもと、以前に購入したままになっていた「シンドバット黄金航海」に登場するホムンクルスのレジンキットを、今回、同じように下準備まで行いました。これも機会を見てご紹介しましょう。H2550411

続・DVD化を期待したい映画 

 今から5年ほど前の2008年2月17日のブログに「DVD化を期待したい映画」として、次の10作品を掲げていました。①フォロー・ミー、②ガンファイター、③血とバラ、④男性の好きなスポーツ、⑤寝室物語、⑥黄金の眼、⑦まぼろし密輸団、⑧レッドムーン、⑨蝦夷館の決闘、⑩番外でTV番組(2丁目3番地)
 このうち、実際DVD化されたのは、①と②でした。また、⑥は、海外版DVDを取り寄せましたし、⑨は先日、衛星放送を録画しました。さらに、笑えることに、③と⑤は、かつて録画したビデオテープを押入れで発見しました。つまり、再見できていない作品は、映画では、④と⑦と⑧の三作品となります。(TV番組は既にこの世に現存していないようです。)まあ、計算で言うと、5年で9作のうち、2/3が再見できたことになります。かなりな達成率ではないでしょうか。今後とも、映画会社の方には是非お願いしたいものです。

 それにしても、見たい映画というものは時間とともに増えてきます。その第一は、かつて見たはずの独立愚連隊シリーズの「蟻地獄作戦」です。これも全く内容を覚えていません。
 一方、ツタヤのオンデマンド作品なども含め、新たなDVD化の動きも徐々に顕著になってきています。これから発売される予定の「七人の特命隊」などは、自宅にパンフレットが残っているものの、その内容は一切記憶にないものであり、今から期待しております。もっとも、その期待が現実の悲哀に変わろうと、ともかくも見てみたいなあ。

 こんな風に過去のブログを点検し始めたのも、カテゴリー別に分類しはじめたからです。恥ずかしながら、どうせ、「映画・テレビ」関係だけだから、というわけでもないのですが、ぶろぐをカテゴリー分類しておりませんでした。まあ、忘れていたというのが、正解なのですが(笑)。
 一念発起して、過去の記事をすべて「映画・テレビ」に加え、「図鑑」、「模型」、「書籍・雑誌」、「日記・コラム・つぶやき」のカテゴリーに分類しました。手間が相当にかかりましたが、やってみると目次がわりに使えて、本当に便利な機能です。・・・当たり前の話ですか(笑)。お閑があれば、過去の記事にもお立ち寄りください。

2013年5月 3日 (金)

砂漠でサーモン・フィッシング

 「砂漠でサーモン・フィッシング」については、昨年公開時、作品紹介の記事を読んで、その奇想天外な筋立てが面白く、見たかったのですが、残念ながら、私の住む地方では劇場公開がされませんでした。本日、思いもかけず、劇場で見る機会を得ました。
 それにしても、なんともセンスのない邦題です。元々は、英国の小説「イエメンで鮭釣りを」を映画化したものらしい。しかも、実話には基づかないフィクションということですから、少し興ざめです。

 さて、この映画の感想というと、肝心な鮭の放流プロジェクトの詳細がよくわからない。いくら架空のストーリーとしても、もう少し観客に説明してもらいたいと思います。やる気のない主人公の思いつきレベルで事業が進んでゆき、不可能な事業に付きものの艱難辛苦が描かれません。英国の釣り人の反対ぐらいですか。第一、養殖魚は遡上しないなど、学者の癖に可能性を検討しませんし、放流した鮭が何故、いきなり上流を目指すのか、なんの説明もありません。それに、アラブの反対派も唐突です。

 この監督の興味は、鮭よりも、男女の恋愛模様に集中しています。妻と倦怠期の魚類学者のユアン・マクレガーと、軍人の恋人が戦場で行方不明となるエミリー・ブラントの恋愛物語なのです。でも、この主人公は、ろくに仕事もしない釣り馬鹿ですし、こんな奴に、命がけで帰還したら、恋人を取られていた彼氏がなんか可愛そうに思えます。

 拾いものは、首相の女報道官です。とんでもない暴走官僚ですネエ。大臣たちもろくでもない連中ですし、英国の政治家や官僚に対する国民意識がわかるような気がします。

 それにしても、アラブ人の大富豪は、顔から人柄が読めません。5千万ポンドをぽんと出し、スコットランドのお城を別荘にして、鮭釣りを楽しんでいます。まさに、現代の王様ですが、残念ながらオレンジジュースで乾杯しています、可愛そうに。もっとも、鮭の放流よりも、もっと国を富ますことに取り組むべきでしょうと、思わず言いたくなります。

 鑑賞中は、最後はどうなるのか、どきどきしますし、結構面白いとは思いますが、最初の記述のように、見たかった鮭プロジェクトの描写があいまいな一方、テロリストの攻撃などもあって、どうも、全体の印象が散漫です。まあ、退屈はしませんでした、ことをもって良しとしましょう。 

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