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2013年3月10日 (日)

アルゴ

Img  米国アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞した「アルゴ」を、凱旋興行のおかげで、劇場でやっと観ることができました。

 動乱のイランから、6人の大使館員を、架空の映画製作をでっち上げ、そのロケハンのスタッフとして助け出すという、実話に基づく、突拍子もない救出作戦ですが、本当に、この作戦を上層部がよく許可したものと思います。その時は、よほど困っていた状況に陥っており、溺れる者は藁をも掴むということだったのでしょう。もっとも、作戦が開始された後になって、大統領首席補佐官が報告を受け、中止命令を出すのも、よく理解できます。常識的な判断でしょう。

 この映画の一番の面白さは、脱出劇のスリルではありません。架空のアルゴというSF映画の製作をデッチあげるために、CIAが協力要請したハリウッドの大物プロデューサーと特殊メイクアーチストのあれやこれやの手練手管です。ああ、いかにも資金調達などでの海千山千の業界人の集まり、ハリウッドの興行界のありそうな話と思わせます。脚本家組合から二束三文の脚本を買い付けるエピソードやマスコミ発表のインチキくささなど、楽屋落ちのようなお話は本当に笑えます。業界人からのアカデミーの票を集めるはずです。
 私もこのシーンには、一票投じます。それにしても、太っちょのジョン・グッドマンは「人生の特等席」に続いて、いや製作年次が逆でしたか、良い味を出しています。プロデューサー役のアラン・アーキンとは、「暗くなるまで待って」の俳優ですよね、あいかわらず存在感があります。

 さて、肝心の脱出劇では、様々な関門が登場しますが、いずれも間一髪ですり抜けていきます。少し演出過剰で、都合が良すぎるような気もしますが、なかなか手に汗を握ります。最後、イラン上空を出たときは、本当にほっとします。

 それにしても、現実の世界は、なんと醜いのでしょうね。絶対神の間で、多くの人間が理性を失い、残酷になり、そして意味無く死んでいくのです。こんな世界情勢を映す映画を見ると、改めて思います。戦争はスクリーンの中だけで良いのに、本当に「アルゴ、くそ食らえ」です。

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