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2013年1月21日 (月)

カマキラスの眼

Dscn9246  左の写真は、以前、このブログでもご紹介しました、アメリカからレジンキットを個人輸入して完成させた「カマキラス」の模型です。カマキラスとは、ご承知のとおり、東宝特撮映画「ゴジラの息子」に登場する巨大なカマキリの怪獣です。
 映画では、すべて操演で操られているのですが、さすがに円谷英ニ特技監督の黄金時代(末期ですが・・)の怪獣です。その生物感は素晴らしいものがありました。

 その勇姿を再現すべく、頭からお尻まで約30cmもある、結構大きな模型なのですが、以前製作した際は、どうも、その昆虫の複眼の色合いが難しく、結局、写真のようにゴールド一色で塗装し、放置しておりました。

 今回、一念発起し、昆虫特有の複眼文様の塗装に再挑戦することにしました。
 まず、丸い穴を開けるパンチで、市販の紙シールから丸い形を打ち抜き、それを目玉一杯に貼り付けました。その上から、ラッカー塗料のクリアオレンジを吹きつけた後、丸いシールをはがします。すると、クリアオレンジと金色が重なったオレンジ素地に、蜂の巣のように、金色の丸模様が残ったまま現れます。
 その丸い金色の上から、ホワイトをピンポイントでエア吹きします。そして、生乾きの上から、光沢クリアでコートします。乾燥後、さらに、別種の塗料の蛍光クリアを、厚めにエアで吹きました。円の輪郭がぼやけるよな効果を期待したのです。
 結果は、下記の写真のとおりです。もう少し丸のサイズが大きいような気もしますし、わずかオレンジ色を強めても良かったとも思いますが、とりあえず、完成です。

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2013年1月20日 (日)

96時間2

 「96時間」の続編を見てきました。前作は、まったく内容を知らず、レンタルで初めて見て、あまりの面白さに、ついDVDを購入してしまったものです。その続編だと言うことで、劇場に足を運びました。

 しかし、やはり柳の下にはどぜうは二匹おりません。タンタンとお話が進み、どうも、イマイチ盛り上がらずに、終幕を迎えました。話の流れからは、絶対、女房は殺されている筈でしたが、何故か、助かります。

 映画の設定で違和感があるのが、前作で殺された人身売買組織のボスの親が田舎から出てきて、息子を殺された親や兄弟の悲しみを訴え、村人(?)総出で復讐を誓うのです。主人公は「娘らを誘拐さえた親の方は?」と問いかけますが、それには問答無用「殺された理由は知らない」と一蹴します。この辺は、自らの家族、一族、部族、民族、宗教中心の中華思想なのでしょうねえ。世界情勢を見ていると、理屈が通用しない恐ろしさがリアルに感じられます。
 一方、拉致された女房や娘は、これほどの目にあわされながら、3週間経てば、普通の暮らしを楽しんでいるのです。これも、ある意味、凄いことですな。現実なら、あるいは日本人なら、トラウマで精神を病んでいることは保証します。さすが、リュック・ベッソン印の能天気な映画なのでしょう。その無神経さは、ある意味、恐ろしいと思います。

今回は、パンフレトの購入を控えました。これが私の評価です。

2013年1月19日 (土)

仲代達矢

Img  俳優仲代達矢の聞き書きの新書が発売されました。実は、なにを隠そう、私、若い頃から仲代達矢の大ファンなのです。早速、購入し、読ませていただきました。「用心棒」で三船敏郎を倒しそうな敵役「卯之助」の、着流しにマフラー、短銃をぶっ放す粋な姿にぞっこんです。とりわけ、東京の池袋、文芸座地下の劇場で行われた仲代達矢特集のオールナイトで、偶然、お会いし、しかも座席が一列違いで、握手をしてもらったことがあります。今更ながら、神様に感謝します。ご本人は、映画の中では、大男のように思えますが、顔や指などは華奢で細く、マネキンのようにスタイルが良かったと記憶しております。

 この本の中身は、黒澤明との有名な出会いである「七人の侍」のエピソード、そのせいで、「用心棒」の卯之助の役を断り続けたこと、そして、「椿三十郎」「」天国と地獄」の撮影秘話、また、スターへの出世作となった小林正樹監督の「人間の條件」の過酷な現場、名作となった「切腹」「上意討ち」、さらに、五社英雄監督の「御用金」そして「人斬り」、岡本喜八の「殺人狂時代」など、裏話が満載です。とりわけ、三船敏郎、勝新太郎、中村錦之助などとの交流、人間関係も、率直に語っていて、黄金時代の日本映画界のパワー、そして、狭い役者の世界も垣間見れます。大変面白く、お勧めです。

Img_0001  ただ、こういう聞き書き形式にも、著者が別にいることに感心している中で、前述の内容について、どこかで聞いたことがあるような話と思っていたら、実は、随分前に、別の出版社から別の著者が書いた本がありました。しかも、私、蔵書していました。すっかり失念していたのですが、実際に比較してみると、今回は、奥さんや無名塾のお話は少なく、出演された映画のお話が中心となっており、しかも関係者がほとんどお亡くなりになった分、様々なエピソードが、とりわけ人間関係が、具体的に、率直に語られています。その点がなかなか興味深く、歴史の証言になりますし、日本の映画史にもなっています。その分、新作をお勧めします。皆さん、是非、お買い上げください。

ところで、本を読んで、一番見てみたくなったのが、若い頃に演じた舞台「四谷怪談」です。DVD化されていない「沈丁花」で共演した杉村春子が「すごくキレイだった」と評したという極め付けの色悪の姿を見てみたいものです。NHKの舞台中継がアーカイブズに残っているのが発見されるとか、奇跡は起こらないでしょうか。

最後に、まだDVD化されていない映画の発売をリクエストします。まずは、鮮明な画像で見たい「いのちぼうにふろう(放送あり)」、「股旅三人やくざ(VHSあり)」、「御用金(放送あり)」、「人斬り(VHSあり)」。そして、もう一度みたい「沈丁花」と「蝦夷館の決闘」。最後は、多分未見と思われる「蟻地獄大作戦」をお願いします。東宝さん、もっとDVD化を進めましょう。

2013年1月14日 (月)

DVD-BOXのおまけ

 DVDのBOXの中には、様々なおまけが付いているものがあります。映画のメイキングのディスクなどは、もう当たり前です。ディスクのBOOK形式の容器を始め、パンフレットなどの紙類などの封入なども工夫されています。

 最近は、ロード・オブ・ザ・リンクなどのファンタジー映画などは、関連するフィギュアなども付いています。エイリアンのBOXなどは、エイリアンの頭部を模したディスクの容器もあります。

 日本では、東宝が発売した、ゴジラ映画の特集BOXのオマケが凄かった。なにしろ、十数作のゴジラのDVDディスクボックスを入れる台座に、大きさが着ぐるみサイズのゴジラ・ヘッドのフィギュアが付いているのです。 なにしろ、ヘッドの高さが44cmもあるのです。加えて、肝心な長方形の台座も長すぎて、置き場所もありません。
 結局、ヘッドは購入後、そのまま数年間押し入れに死蔵したままでした。今回、一念発起して、長すぎる部分を切り取る改造を強行しました。要は、ゴジラヘッドのみ設置する、約39cm四方の正方形型のタイプに改造です。素材がプラスティック製ですので、台座の瑞を切り取り、再接合しました。なかなか、接合部分をいかに目立たなくさせるのかが、難しい。まあ、写真では、継ぎ目が見えませんが、実は完全に消すことは出来ませんでした。

 H25112_0022 H25112_0044 さあ、究極のDVD-BOXのオマケをご覧ください。

どうですか?台座の継ぎ目は、わかりますか?実際は、左側の横にあるのです。

コンパクトに改造したといっても、やっぱり、大きすぎて置き場がありません。こんなオマケは要りませんナ。なんとか、しなければなりません。

 

2013年1月13日 (日)

宇宙船の襲来

Img_new_2   ツタヤからオンデマンド商品として、DVD「宇宙船の襲来」が発売されました。この作品は、50年代のB級SF映画として、一部のマニアの間で有名です。なにしろ、原題が、「私は、外宇宙から来た怪物と結婚した」というのですから、大体内容は知れると思います。

 これまで、VHSとLDは発売されていたのですが、何故か、DVD化が遅れていました。理由はわかる気はしますが・・(笑)

 とはいっても、この作品は、数年前、「ノイズ」というリメイク映画が作られていました。確か、主演は、・・・?

 内容は、顔にツルがばってんのように張り付いたような宇宙人、この怪物の姿は、大伴昌司の雑誌で大変有名なのですが、この怪物が人間を複製し、田舎の街をのっとっていくお話です。表紙のヒロインの新婚式の直前に、宇宙人が花婿と入れ替わったことから物語が始まります。

 当時の米ソの冷戦時期のブームのようなものでしょうか、親しい者がいつのまにか全く理解の出来ない者に変貌していた、というようなお話がよくありました。
 まあ、久しぶりに、DVDで再見したのですが、どうも、私の記憶は美化されていたようです。いや、大伴昌司先生の影響の大きさを改めて再認識しました。

2013年1月12日 (土)

ルーパー

Img  映画「ルーパー」を見てきました。ダークナイトでロビン役を暗示させた、若手の俳優が主人公を演じ、30年後の世界からタイムトラベルして来る本人をブルース・ウイルスが演じる奇妙な物語です。この若手の俳優さんは、鼻の形をブルース・ウイルスに特殊メイクで、似せているのかな? よく似ています。それにしても、タイムトラベルといえば、昔は、過去と未来の同じ人間は、会うことができないようなルールがあったという気がしたが、いまや、何の禁忌もないようです。もっとも、ふたりが会うことが前提ですから、話が進まないか(笑)。

 題名の「ルーパー」とは、未来から送られてくる人間を、その転送された時刻に、その場所で、銃殺する職業の名前なのです。もちろん、非合法の犯罪組織間の取り決めによるものですが、最後には、30年後の自分を処刑することも定められているようです。ここで、自分を殺せなかったことから悲劇は起こります。主人公の親友は、30年後の自分を逃がしたばかりに、腕に文字を彫られたり、指や鼻、はては足や腕まで切られます。当然、逃亡した30年後の身体には、その都度、その部分が消えていくのです。結構、えぐい演出です。

 主人公は、ルーパーで貯めた銀塊を元手に外遊するものの、資金の枯渇とともに、いつしか強盗など凶悪犯罪を繰り返します。ウイルスの頭髪の減少で時間の経過が演出されているのは、少し笑えます。少しというのは、身につまされるから(笑)です。その中で、アジア人の女性とめぐり合い、人生を更正するのですが、結局、30年目に犯罪組織の手にかかり、愛する女性を失うのです。復讐の鬼となった主人公は、たった一人で犯罪組織を統一したという謎のボス、通称「レインメーカー」を、過去に戻り抹殺しようと、生年月日と出生病院に関するタレ込み情報に基づき、3人のこどもを殺そうとします。もう一回、ゼロからやり直そうとするのです。
 この辺は、すっかり「ターミネーター」です。しかし、最初の一人は、結局人違い、二人目は、自分のなじみの女の子どもなどと、救いようのない展開が続きます。そして、3人目のこどもの家庭は、ある秘密を抱えているのですが、今度は現在の主人公がこの子どもを守ろうとします。本人対本人の戦いの構図となるのです。
 面白いといえば、面白いといえます。鑑賞中は、先の展開が読めない、というより、前述のとおり、まったく共感できる主人公達の行動ではない(若い時も完全な自己中心のチンピラ)ので、心が少しも動きません。結局、最後のあっと驚く仕掛けによって、なんとか納得させるラストになるわけですが、・・・いろいろSFの趣向は考えた脚本ではありますが、やっぱり、面白い映画とはいえません。・・これが結論です。

追伸

 上記のパンフレットが正方形の形で、値段が800円もしました。使いにくいし、買いにくいゾ(怒)。

 

2013年1月 9日 (水)

遊星からの物体X ファーストコンタクト

Img_new 「遊星からの物体X ファーストコンタクト」のDVDが本日付けで発売されました。この映画は、私の住む地方の劇場では公開されることがなかったので、今回のDVD化を楽しみにしておりました。

映画の内容は、ジョン・カーペンター監督の映画というより、あのグチョグチョの怪物を創造したロブ・ボッテンの特殊効果で一世を風靡しました「遊星からの物体X」の前日潭ということです。前作の公開から、もう30年も経っています。今日のCG技術の進歩で、どのような新たなクリーチャーを生み出しているのか、大変期待していました。

さて、見終わった印象としては、この映画はリメイクだったのか、という失望です。期待のクリーチャーは、前回同様、人間の肉体の破壊オブジェという形態です。CG技術で、リアルにはなっていますが、ふたりの顔面が融合したり、首の変わりに腕からくも足が生えても、デザイン的には二番煎じであり、全く、面白さがありません。前回のギニョールの方が、余程、迫力があります。しかも、画面は暗いし、筋書きもほぼ同じです。新しいのは、義歯ぐらいの趣向で、あっと驚くような工夫や仕掛けはありません。本当に、出来の悪いリメイク映画でした。がっかりです。もうすこし、エイリアンもタイミングを考えて正体を明かして欲しいものです。あれでは、退治されるために、本性を現しているようです。

あえて、救いがあるとすれば、主人公のヒロインが、誠に鋭い観察眼と洞察力でエイリアンを峻別し、退治したので、一時流行した、終わった後どうなるの?という不安を駆り立てるような安易なラストでなかったことが救いでした。もっとも、最後の落ちでは、前作の冒頭の犬のシーンを付け加えていますが、あの犬が本編とどうつながってるのか、全く不明でした(苦笑)。

それに、原題は、邦題のようなファーストコンタクトという副題は付いていない「THE THING」と前作と同じタイトルです。やっぱり、本当はリメイク映画かな?と思います。まあ、贔屓だった前作への義理を果たしたDVDの購入でした。

2013年1月 2日 (水)

トワイライト サーガ ブレイキング・ドーン Part2

Img_new  年が明けて、今年初めての映画が、「トワイライト サーガ ブレイキング・ドーン Part2」です。このトワイライトシリーズは、これで5作目ですが、多分、この作品がシリーズ最後になるのでしょう。
 クリステン・スチュワート扮する人間のヒロインが前作の最後でついに吸血鬼になり、しかも、ハーフの子供が生まれてしまいました。こうなれば、話として最終回と考えるのが普通です。
 結局、私にとっては、この人間と吸血鬼の恋愛映画を劇場で見たのは、これが最初で最後になることでしょう。

 恥ずかしながら、この前4作のシリーズは、いずれもDVDで拝見し、しかもこのブログでも「倍速視聴映画」などと私の中での評価は低かったのですが、最近、第1作を再見し、ヒロインとの出会いのシーンで吸血鬼が顔をそむける場面など、「なかなか、おもしろいぢゃないか」と転んでしまいました。見直したということです。

 このシリーズのヒットの原因は、吸血鬼の瞬速の動きの映像化に成功していること、そして、いつも氷雨や曇天の寒々とした風景が魅力を高めているため、と私は感じています。決して、主演のふたりのラブシーンではないと思います。イチャつく場面は、なんか中途半端で倍速にしたくなります(笑)。

 今回は、生まれた娘を殺しに襲来する、吸血鬼の帝王の軍団に対して、ヒロイン達が反対勢力を結集し、迎え撃つという、私の琴線をしっかり押さえた話です。しかも、それぞれ特殊能力を持つ吸血鬼たちが集められるのです。そのエピソードは誠に興味深々です。
 もともと、敵方の帝王の側近には、ダコダ・ファニング扮する念力で人を殺す能力者がいるのですが、今回は、それに対抗するために、アマゾンをはじめ欧州からも、電撃、念動力、幻視、など様々な能力者が集まります。まるで、「サイボーグ009」のような雰囲気さえも醸し出します。
 しかも、吸血鬼に転生したヒロインが、あわゆる攻撃を無効にする防御能力を開花させます。いままでも、帝王の意思読み取りや側近の念力も効かなかった理由がきちんと説明されます。こうした吸血鬼が敵味方に分かれ、氷原に敵対するのです。数は少ないのですが、なかなか見物です。

 しかも、未来の予知能力をもつ味方の女吸血鬼が大きな役割を果たします。この女優さん(アシュリー・グリーン)は美形で、しかも今回は儲け役ですので、今後大いに贔屓にしましょう。
 その最後の戦いは、それぞれ能力を発揮し、双方ともに大変な犠牲を払って終結します。が、さらに驚くべきラストが待ち構えています。私は、このラストは、賛否があるかもしれませんが、万人から愛されている吸血鬼映画としては、なかなか良い納め方と思います。鮮やかな終わり方です。私は賛成に一票を投じます。

 最後に、余談ですが、この映画シリーズのパンフを初めて買いましたが、カレンダー仕様で、各ページが綴じられていない形式は初めてでした。果たして、パンフレットの範疇に入るか、どうか、はなはだ疑問です。誠に、保管しがたく、困ったモノです。製作会社に猛省を求めたい。

 

 
 

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