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2012年7月29日 (日)

リペイント

先般、当ブログでご紹介した、ティラノザウルス・レックスのモデルは、その体表の塗装、特に、背中から上の部分が、昔風の表現でいうと、こげ茶色がきつすぎて、どうも気に入りませんでした。体型などは、最新の科学的な考証によるもの、らしいですので、しかたないのですが、体色はまだ不明ですので、好みの色に少しリペイントしました。もっとも、リペイントと言っても、ドライブラシの手法で行いましたので、リ・タッチと言ってもいい程度かもしれません。
 留意した点は、鱗を際立てたいことや、体色を薄い青緑系にしたかったこと、つや消しを施すことなどでした。
 では、その出来栄えはどうか、ビフォー・アフターでご覧ください。

H246101_001 H247282_013 下がリペイントしたものですが、うーん、遠目での見た目はあんまり変わらないかナ。では、近くの鱗をご覧ください。いかがでしょうか?・・やっぱり、あんまり・・でしたか(笑)。

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2012年7月21日 (土)

ステゴザウルス

 ステゴザウルスといえば、恐竜の中でも、背中の棘から由来する「剣竜」という和名を持つ有名な恐竜です。なにしろ、和名を持つ恐竜と言えば、暴君竜、雷竜、角竜ぐらいではないでしょうか。あとは、恐竜でない古生物として、翼竜、首長竜、魚竜ぐらいしか、思い浮かびません。

 このステゴザウルスは、脳みそが小さかったせいか、頭の悪い恐竜の代名詞のように言われていましたが、最近の研究では、どうやら脳の大きさとその良し悪しは関係ないようです。また、これまで、背中の棘の配列が論争の種になっていました。なにしろ、ばらばらに発見される棘を縦に並べると全長を超えるし、左右に交互に生えている非対称形では、なかなか学者たちの納得が得られなかったようですが、最近、完全な化石が発見され、左右非対称形だったことが明らかにされたようです。めでたし、めでたし。

 さて、このステゴサウルスの勇姿が映画の中で観られるのは、案外少なく、戦前の「キングコング」の冒頭に登場した以外は、「ジュラシック・パーク」の第2作目までなかったように思えます。

 この「ジュラシック・パーク ロストワールド」では、主人公が最初に目撃する恐竜に設定した上で、子育てを行う群れが林の中を移動する姿や尾のスパイクを使って攻撃するシーンなど、なかなか力の入った演出をしていました。第1作目に登場させなかったステゴサウルスのために、わざわざおいしい場面を作ったような、スピルバーグ監督の配慮を感じます。

 そして、サイドショウ社から、このたび、満を持して、ステゴザウルスの模型が発売されました。親子連れの姿で、長さ61cm、高さ41cmもある巨大で重量もあるスタチューです。スタイルも胴体の厚みを意識したつくりになっているとともに、大きな棘などの成長痕やリアルな塗装に物凄く手がかかっている感じです。物置化している書斎にやっと配置したところ、今度は移動が困難な有様となってしまい、実物の写真を取ることが出来ません。やむなく、サイドショウ社の商品写真を借用し、掲載しますので、ご覧ください。是非、恐竜に興味のある方はご購入ください。(宣伝です。)

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どうです、この棘の造型と塗装は、見事としか言いようがありません。ちなみに、この棘のうち、大きな4枚がはめ込み式になっています。写真で見る以上に大きいですぞ。

是非、皆様も実物をご覧ください。必ず感動します。

2012年7月20日 (金)

Mr.フリーズの逆襲

Img_new いま、公開に向けて、何かと喧しい新生バットマンですが、その前のシリーズの中で、第4作目は、なんとも評価の低い作品です。バットマンとロビンに加え、バット・ガールも参加するとともに、敵役も、ユマ・サーマン扮するポイズン・アイビー、新作で大活躍する筈の怪力男、そして、アーノルド・シュワルツネッガーがMr.フリーズとして登場するですから、本来は大ヒット間違い無しのお膳立てでした。

・・・が、結果はどうもいけません。せっかくのゴシックムードもすっかり影を潜め、尾ひれや背びれの付いた無駄なデザインのバットマンカーやモービルが、オモチャ箱のように出てきます。しかも、バットマンとロビンの不仲、執事の病気隠し、凍りついても数分以内に解凍すれば大丈夫など、子供だましの演出とストーリーは、見ていて眉をひそめるだけでした。

この全くの駄作と言ってもよい映画ですが、個人的には、シュワちゃんが扮したMr.フリーズの扮装が何故か、気に入っています。体温を低温に保つ装置を身にまとった、銀色のスーツ、多分、シュワちゃんにしか、似合わないデザインがお気に入りなのです。あの大根役者振りがなんともしっくり合っています。映画には、こういう例が結構あります。内容は、全くだめだが、音楽のみがよいとか、脇役の個性が高く評価されるとか、様々ですが、この映画の場合は、Mr.フリーズのコスチュームですナ。

なにしろ、邦題は、「Mr.フリーズの逆襲」となっていますから(笑)。

H247161720_014 ということで、今回は、Mr.フリーズの米国製レジン・スタチューをご紹介します。背面のチューブや冷凍銃が破損していたジャンク商品を、オークションで格安で購入し、なんとか修理ができましたので、ご披露します。高さは、30cmぐらいあるものですが、こんなものを模型化するアメリカに感心します。H247161720_016

2012年7月 8日 (日)

アメイジング・スパイダーマン

Img_0001_new  「アメイジング・スパイダーマン」は、サム・ライム監督で大ヒットしたシリーズを、監督はもちろん、主演者や設定などを最初からリセットして再映画化したものです。パンフレットの記事によると、そういう手法をリブート(再起動)というようですが、それはともかく、個人的には、前シリーズの第2作目をこよなく愛している身としては、なかなか劇場に足を運ぶ気にはなれませんでした。とはいうものの、結局は観てきたのですから、あんまり節操はありません(笑)。ただし、2Dです。どうも3Dには目がついて行けません。

 さて、その感想といえば、たかが赤と青のコスチューム男のお話のくせに、話がやたら深刻なのです。(以下、ネタばらしがありますので、未見の方は読まないでください。)幼い頃の両親の意味ありげな失踪話。叔父さんが亡くなるのは、前提でしかたのないことですが、別段、ラストでヒロインの父を殺さなくてもいいのではないでしょうか。そのうえ、あんな約束をさせるなんて、暗いとしかいいようがありません。最近のバットマン映画の悪影響ではないでしょうか。アメコミに社会性などの意味を持たせようとするな、と言いたいですなあ。
 そのくせ、超人になるのは、蜘蛛に刺されただけなのですから、あきれます。しかも、今回は、近代的な研究所に紛れ込んで、蜘蛛を使ったハイテクな製造装置に触ってしまうという、なんともずさんで行き当たりばったりな設定なのです。くわえて、助けた人の協力を得て、クレーンの道が作られるなどは、なんとも盛り上がりに水を注す演出です。

 注目の今回登場する悪役は、リザードというトカゲ人間(結構、原作のアメコミでは人気のある悪役だそうです。)ですが、なんともデザインが不細工です。人間の顔をもつイーマ竜(ハリーハウゼンの金星モンスターです。)です。そういえば、今夏リニューアルしたスパイダーマンのデザインもイケていません。戦いの場面もスパイダーマンが絶対勝てそうもないパワーを描いて、最後はスパイダーマンが勝つという演出も説得力がありません。

 結論としては、深刻ぶった割には、杜撰なストーリーが気に入りません。ただ、拾い物は、ヒロイン役のエマ・ストーンです。フカキョンにびっくりするほど似ています。当面、贔屓にいたしましょう。

 それにしても、題名の「アメイジング(驚異的)」というのは、アメコミの原題から取ったそうです。高いパンフレットからの受け売りです。

 

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