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2012年5月27日 (日)

SPEC 劇場版 

Img 「SPEC」というテレビドラマが放送されていたのは知っていました。最初から連続して観ていなかったせいか、主演の二人の掛け合いに違和感もあり、また、場面の意味自体がよくわかりませんでした。なにしろ、超能力者のドラマとは思っていませんでしたから・・・。
 しかし、終盤、時間を止める超能力者「一 十一」の氏名を「ふたまえ じゅういち」と読ませ、しかも縦書きで超能力の「王」とかけたのが、なんとも気に入ったところへ、その時間を止める能力者へ対抗するために、毒の雪を使った作戦、さらには、スペシャル番組として放送した「解決編」で、すっかり嵌ってしまいました。

一旦はまると、もう天地がひっくりかえります。主演の二人の暴力的な掛け合いも、汚い言葉も、くだらない台詞も、餃子の馬鹿食いも、逆に新鮮で麻薬のように私の心を蝕みます。この主演の女優さんは、まったく好みのタイプではないのですが、劇中の天才的な頭脳にもかかわず、服も着替えない、餃子の口臭をふりまく不潔な雰囲気という設定が、腐った果実のごとく魅力的に思えるようになったのですから、本当に不思議です。
 また、様々な超能力者が登場するのですが、そのくだらない所作、不真面目な台詞、そして漫画チックな奇想天外な能力、この赤塚不二夫並みのギャグセンスが見所です。未来を占うレモンかじり、瞬間移動の「クェ」の所作など馬鹿馬鹿しい限りです。極め付けは、主演の女刑事のスペックです。死んだ人間を床から召還し、その超能力を遣う、最強の超能力です。よくぞ、こんな馬鹿げた能力を考え出しました。立派です。さすがにあの、「トリック」シリーズの監督です。

 さて、本題の劇場版「天」は、TVのスペシャル版「翔」の続きですので、起承転結の承の次の展開の転にあたるということです。そして、まさに、映画では、新たに「ファティマの預言」などという、人類の最後の審判ともなる試練を、TV版とは異なる壮大?な大風呂敷を広げております。しかも、ラストでは、崩れた国会議事堂などの風景を映し出し、新たなキリストの出現などを暗示しながら、次回作の結=解決編へつなげております。まるで、マトリックス2のごとく、なんとも中途半端な、あざとい作品といわざるを得ません。マトリックス3のような竜頭蛇尾に終わらないことを祈っています。

ということで、この劇場版は、最終編に向けた新たな設定の紹介という内容です。セットのつくりや映像のレベルも、劇場ではなく、DVDで見たほうが良かったような気がします。この堤監督の「20世紀少年」を期待してはいけません。トリック劇場版と同じように、SPECは、小さなテレビの画面の方がよりその魅力を際立たせるかもしれません。
 また、次回作は、結ではなく「欠」とのことで、製作しない旨のコメントもありますが、結局は宣伝なのでしょう。正直、次回の最終作の腕前拝見という気持ちでいっぱいです。

 それにしても、この写真のパンフレットは、内容から言って、800円は高すぎます。せめてTV版の超能力者を紹介するのなら、写真も載せてくれ(笑)。

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