大魔神怒る
かつての大映のパンフレットは、「大映グラフ」という形で、封切り映画を掲載しておりました。大体、大映のスターたちが表紙を飾っていたものですが、「大魔神怒る」の特集号は、湖を割って登場する大魔神の姿がそのまま見事に全面に打ち出されています。非常なインパクトがありました。このパンフレットは、当然所有していたのですが、学生時代に、「もう怪獣映画は卒業」とばかり、その他の東宝ものと一緒に、廃棄してしまいました。そして、月日は流れ、失った物への愛着が湧き上がり、ついに、私が再取得すべき最後のパンフとも言うべき、「大魔神怒る」をyahooオークションでゲットしたのです。
実は、この「大魔神怒る」の特集号には、併映の「座頭市海を渡る」の記事も掲載されており、しかも、過去の座頭市の作品の解説も付いているという、本当にお得なパンフだったのです。なにしろ、安田道代の初々しい娘役がお気に入りの作品です。新藤兼人の脚本なので、少し固い所もありますが、西部劇調で、座頭市と娘の関係がなかなか楽しい作品です。未見の方は、是非、ご覧ください。第1作は別格として、「座頭市兇状旅」と「座頭市血煙街道」と並ぶ傑作です。・・いや、「座頭市果たし状」も捨てがたいし、「座頭市あばれ火祭り」も好きだが、・・・。
お話を戻して、その「大魔神怒る」の前作の「大魔神」は、「ガメラ対バルゴン」との併映でした。そのパンフレットは、「ガメラ対バルゴン」が表紙を飾っています。思えば、この時が怪獣映画の黄金時代だったのでしょう。両作品とも、大傑作です。大魔神は、この作品を契機に、3部作となり、そのまま今日まで断絶したままです。一方、ガメラシリーズは、この作品のみ大人仕様であり、なにしろ、宝石をめぐる大人たちの醜い争いは、ガメラとバルゴンの争いの比ではありません。その後は、「ギャー、ギャー鳴くからギャオス」などとお子様が勝手に怪獣名を名付けるようなお子様ランチに陥り、6作で自滅。しかし、平成になり、新たなガメラが不死鳥のように蘇り、平成ガメラ3部作として、怪獣映画の最高傑作ともいうべき作品が生まれています。前置きが長くなりましたが、その平成ガメラを記念して、「ガメラクロニクル」という大型豪華本が発刊され、そのオマケに、昭和ガメラシリーズのパンフレットが復刻されました。それがこの表紙写真です。いやあ、懐かしい、楽しかった、何も心配のなかった、あの頃が蘇ります。
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» ガメラ:昭和(湯浅)版視聴記など 2012/03/23 [ガメラ医師のBlog]
本日三本目の更新です。一本目「 ガメラの風景 /03/23 」はこちら。
二本目「後半の写真情報 」にはこちらより。
本項では、「大怪獣ガメラ」から「宇宙怪獣ガメラ」まで、昭和の大映ガメラシリーズ8作品の鑑賞記などを、まとめてご紹介しております。
前回の更新「 湯浅版視...... [続きを読む]


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