リアル・スティ-ル
「リアル・スティール」とは、現在からほんの10年先、未来というほど時は離れていない時代に、人間に代わってロボットのボクシングが大人気という設定の中、ロボット操縦者の元ボクサーでだめな父親とその捨てられた子ども、そして、奇跡を起こすスクラップ置き場で拾われた旧型ロボットのお話です。
どうして、ハリウッド映画というのは、こんなマンガチックな着想をこれほどリアルに映画化できるのでしょうか。本当に感心します。ロボコップも良かったなあ。製作が毎度おなじみのスピルバーグで、主演が一流俳優のヒュー・ジャックマンです。もっとも、この人、SF映画が好きなようですネエ。
さて、この映画の主役を務めるおんぼろロボットの名前が、アトムなのです。わが偉大なる手塚治虫先生への敬意の表れでしょうし、前半に登場する日本製のような鎧武者型のロボット、さらに、最強のロボット、ゼウスの生みの親が日本人という設定なのです。「日本製は優秀だよ」という子供の台詞にも、現代ロボットの最先端を日本が走っているというような気になって、思わずにやけてしまいます。
しかし、主人公ロボット「アトム」は、なんと素朴で、単純で、素晴らしいデザインなのでしょう。へのへのもへののような顔が、時にまるで生きているようにも見え、ダウンし、立ち上がるシーンなどは、完全に感情移入していました。全く、トランスフォーマーなど目ではありません。見事なデザインと造型です。ここにまた、新たなロボットの名機が登場しました。しかも、その名はアトム、感無量です。
加えて、子役の素晴らしさです。演技ではなく、素のまんまの自然体です。なんか感動しました。最後に、パンフレットに同じことが書いてありましたので、あんまり言いたくないのですが、早く、続編を見たいものです。あの子が成長しないうちに・・・(笑)。
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