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2011年7月30日 (土)

エビラ

あなたは、「エビラ」をご存知でしょうか。以前、たこやタビエビのブログを書いたことがありますが、それとはまったく関係の無い、れっきとした東宝怪獣のお話です。「南海の大決闘」という映画で、ゴジラと一枚看板で対決したこともある由緒正しい(笑)怪獣なのですが、その名のとおり「エビ」に似ているせいか、マイナーな存在であり、一般にはあまり知られていないかもしれません。

Photo_2 ちなみに、左の写真が、映画公開当時のパンフレットです。そういえば、モスラが最後にちょことゲスト出演したのでした。製作サイドも、エビラだけでは興行的に心もとないと判断したのでしょうか。しかし、私は、この「エビラ」が何故か贔屓なのです。もともと、図鑑収集をはじめ海洋生物が好きですし、甲殻類を食べるのも好きなせいかも知れません(笑)。

この映画、怪獣ブームの終焉時期に作られており、ビルを破壊する予算も付かないことからか、ほとんどのシーンが、南海の孤島のお話となっており、当然ながらエビラは海に出現します。立派な海洋映画です。嵐の中、波の間から巨大なハサミが出現するのは、なかなかの見ものです。(多分、私だけの印象かもしれませんが・・。)

何かで読みましたが、「エビのようで、そうでもない、立派な怪獣だ」という意見があります。まさに、そのとおり、通のみが理解します。うん、真に慧眼ですな。

さて、今回、エビラを取り上げたのは、別にイセエビやタビエビを食したためではありません。

ふとしたことで東宝怪獣というワードを聞いたことから、未組み立てのまま放置していた、ファルシオン製のエビラのキットのことを思い出し、そして、最近、エクスプラス社から完成製品としてエビラのフィギュアが発売されたことをお披露目したくなったのです。いつもはあまり注目を浴びない、マイナーな存在だけに、つい、うれしくなってブログにしました。興味のある方のみ、ご覧ください。なお、最後は、キャスト製のミニフィギュアの写真もおまけでどうぞ。

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トランスフォーマー ダークサイド・ムーン

「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」を封切り日に観て来ました。まあ、スピルバーグ製作とマイケル・ベイ監督への一種の義理立てです。というのも、まず、この物語がもともと変身オモチャから発想されたせいか、どうも馴染めないのです。何故、金属製の宇宙人が車に変身するのか。宇宙人のくせに、そんなに車が好きなのか、わかりません。さらにいえば、悪者と人類の味方の設定があまりにも単純ではないか等々、その世界観が納得できません(笑)。デザインもよくわかりません。金属性も老化すると、髭状のものが生えるのでしょうか。なんか、スクラップの寄せ集めの形状で笑えます。

3 さて、今回のストーリーは、人類初の月面着陸から始まりますが、そんなお膳立ても、竜頭蛇尾ともいえる展開です。途中のくだらないギャグやばかばかしい就活など目も当てられません。第一、ジョン・マルコビィッチがあの程度の役で何故出演しているのか、理解できません。しかも、新しいヒロインは、モデル出身だけに、スタイルだけは素晴らしいのですが、そんなポーズばかりの映し方のせいか、顔も演技もがっかりです。

しかし、特殊撮影は、このシリーズに期待していたとおり、かなりの迫力です。クライマックスの総攻撃のシーンは、かつて、少年誌で描かれた空想図を髣髴させるような、何隻もの宇宙船が飛来し、ビルを攻撃している絵柄です。感激です。屋上からの視点も素晴らしいし、ムササビのような降下シーンや地上を這う人々の目線からのビルを見上げるシーン、そして大蛇のようなメカニックも特筆の出来です。

惜しむらくは、・・というか、個人的に、悪役も含めて主人公たちのデザイン自体にどうも納得できないことが、この映画全体の評価の低さにつながっていることは否めません。悪しからず。

2011年7月24日 (日)

アイ・アム ナンバー4

4昨日、朝一番で観に行った 「マイティ・ソー」の劇場で、上映中の映画「アイ・アム ナンバー4」のポスターを発見しました。

この映画のことは全く知りませんでしたが、ポスターの絵柄と宣伝コピーになんとなく心惹かれるものがありまして、悩んだ挙句、ついに、その日の夜遅く、再び劇場を訪れました。

「ジャンパー」のような超能力者ものと勝手に思い込んでいましたが、実は、宇宙人漂流物語、すなわち複数の「スーパーマン」の物語だったのです。しかも、主人公が高校生という一種の学園ドラマです。それにしても、最近は、吸血鬼の「トワイライト」もそうですが、映画やテレビシリーズで、こういう人間外の主人公の高校生ドラマが流行っているのですね。

物語は、凶悪な宇宙人に滅ぼされた、ある星から超能力を潜在的に持つ9人の子供達が地球に逃亡してきたが、凶悪な追っ手に3番目まで殺されているという設定です。少し老けている(笑)高校生の主人公が「ナンバー4」、次に狙われる番なのです。しかし、まだ本来の超能力にも目覚めておらず、学園でのトラブルや恋愛も平行しながら、凶悪な宇宙人と戦うことになります。

ところで、主人公の守護者であるおじさんは、「ティモシー・オリファント」という俳優です。「ダイ・ハード4」のテロリストであり、「ヒットマン」の剥げ頭の殺し屋役の俳優です。上映中は、この人の雰囲気が全く異なっており、あとでパンフレットを見て気が付いた次第です。

ともかく、前半の学園ドラマと設定説明がほぼ終わり、後半になって、新たなヒロイン、ナンバー6が本格的に登場して、俄然話が面白くなります。なかなか颯爽とした美形です。そして、ロングコートに身を包み、頭に刺青した凶悪な宇宙人たちが巨大なモンスターを引き連れて襲い掛かってからは、一気にボルテージがあがります。SF侵略学園ものの傑作「パラサイト」の再現です。特に、ムササビの皮膜を持つブルドッグのような巨大モンスターは、なかなかの傑作です。味方のモンスター、キマイラはもう少しデザインを工夫して欲しいものですし、そして、もう少し主人公の思いやりが欲しいものです。

また、惜しむらくは、主人公の手からの懐中電灯ですな、あれはあまり感心できません。「気」にしては色が人工的すぎます。

結論としては、この映画は拾いものでした。期待しなかったのが良かったのかもしれません。続編が期待できます。

マイティ・ソー

Photo_2 今、話題の映画「マイティ・ソー」を劇場で見てきました。忙しくて、およそ1月ぶりの劇場鑑賞です。

まず、ひとこと劇場に対して文句を。3Dは高いぞ。効果も無いので、普通のバージョンも上映して欲しいものです。割引が適用されない料金体系もどうなっているのか、わかりません。すみません、つい興奮しました(笑)。

さて、内容ですが、どうも違和感がありすぎます。アメコミの実写化というのはわかりすぎるほどわかっているのですが、アンソニー・ホプキンスやナタリー・ポートマン、そして浅野忠信が出演する映画です。さらに、ローレンス・オリビエ亡き後現在最高のシェークスピア俳優といわれるケネス・ブラナーが監督するという映画です。観に行かざるを得ないのではないですか。

左の700円もするパンフレットにある評論家の面白いコメントがありました。所詮、タイツをはいた大男の殴り合い。どうしても幼稚になる。しかし、アメコミは、現代のシェークスピア劇ともいえる。そのため、シュークスピア俳優の演出もよく似合うというような趣旨です。・・・いやあ、驚きです。こんな高尚な映画とは思いません。

ともかく、神の国のデザインも違和感満載です。どこもかしこも金ぴかの神の国の虹の橋を馬で走るシーンにはのけぞりました。そして、田舎町に4人の神があの衣装のまま降り立ったシーンの違和感。コスプレ以外、何ものでもありません。なんか神々しい映像効果を考えなかったのでしょうか。違和感満載です。思えば、「スーパーマン2」の3悪人が田舎街に登場したときの爽快さと面白し味は絶品でした。ユーモア度の違いなのでしょう。それに、地球人の女科学者の気持ちがぜんぜんわかりません。どのシーンで恋愛感情がわくのでしょう。あの鍛えぬいた肉体美のためでしょうか。なんか違和感いっぱいです。最後に、壊れた「虹の橋」ぐらい、万能の神なら直せよ、第一、誰が最初に作ったのですか?と突っ込みを入れたくなりました。

まあ、拾いものは、炎を吐く巨人「デストロイヤー」の造型と、英国演劇界のシュークスピア俳優らしい「ロキ」の演技ですか。少し疑問もあります・・・。

モスラ50周年

Photo 今年は、モスラが公開されて50周年ということで、左のようなモスラ映画の特集雑誌も発売されています。

この最初の映画「モスラ」は、幼い頃劇場で観たことがあります。(いいかげん、歳がばれますが・・・(笑))ともかく、幼虫のモスラがでかくて、本物のような街を破壊していくことに驚嘆した記憶があります。あとで知ったのですが、この幼虫の縫いぐるみの頭部の中には、人が入って動かしていたとのことですから、周りの街の模型など相当なサイズであったでしょうから、映像でも迫力は出るはずです。

ともかく、この映画のインパクトはかなりのもので、いまでもインファン島の原発実験の放射能被害の悲惨な状況は、虹色のような放射能物質(対ゴジラ?)とともに、忘れられません。そして、東京タワーを倒し、そこで繭を作って羽化するなどという設定には、そのセンスの良さには感動します。実は、その後、形がそっくりな蚕の幼虫をもらって、繭まで育てていました。

さらに、あとあとまで尾をひいているのが、あのモスラの歌です。ザ・ピーナツの絶妙な歌声と意味不明な歌詞。インドネシア語だそうです。

 モスラヤ モスラ
 ドゥンガン カサクヤン
 インドゥムゥ
 ルスト ウィラードア
 ハンバ ハンバムヤン
 ランダ バンウンラダン
 トゥンジュカンラー
 カサクヤーンム
 これを日本語に訳せば、「モスラよ/永遠の生命 モスラよ/悲しき下僕の祈りに応えて/今こそ 蘇れ/モスラよ/力強き生命を得て 我らを守れ 平和を守れ/平和こそは/永遠に続く/繁栄の道である」という意味とのこと。(インターネットより引用)

欠点としては、ニューヨークなどの街のミニチュアのチャチさとリアル感の無さです。あのころは、まだ、海外旅行など夢のまた夢の時代ですから、まあ、空想的になってもしかたありませんが、幼心にもお粗末に感じたことは覚えています。それに、もう一つ、太平洋から来たモスラが、山中のダム湖に出現するのはどうしても納得できません。(きっぱり・・。)

最後に、後年、どなたかの著作で読んだことですが、あのモスラの極彩色の羽の色は、天敵を驚かすための警戒色であり、あの巨大なモスラを食べる途方もなく大きな生物の存在を示しているという説です。・・・まあ、そこまでいう必要も無いじゃないですか(笑)。

最後に、モスラが登場する2作目の「モスラ対ゴジラ」は東宝怪獣映画として傑作です。モスラの幼虫の色が蚕色から茶色になったのは個人的には残念ですが、巨大なタマゴの漂着、双子の誕生、ゴジラの頬のゆれ加減(笑)など、感動場面は、枚挙に尽きません。星由里子も良い。

ところで、最初の総天然色の怪獣映画「空の大怪獣 ラドン」の50周年はどうなったのでしょう。ひっそりと過ぎ去ったのですネエ。残念です。印象が薄いのでしょうね。

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