モスラ50周年
今年は、モスラが公開されて50周年ということで、左のようなモスラ映画の特集雑誌も発売されています。
この最初の映画「モスラ」は、幼い頃劇場で観たことがあります。(いいかげん、歳がばれますが・・・(笑))ともかく、幼虫のモスラがでかくて、本物のような街を破壊していくことに驚嘆した記憶があります。あとで知ったのですが、この幼虫の縫いぐるみの頭部の中には、人が入って動かしていたとのことですから、周りの街の模型など相当なサイズであったでしょうから、映像でも迫力は出るはずです。
ともかく、この映画のインパクトはかなりのもので、いまでもインファン島の原発実験の放射能被害の悲惨な状況は、虹色のような放射能物質(対ゴジラ?)とともに、忘れられません。そして、東京タワーを倒し、そこで繭を作って羽化するなどという設定には、そのセンスの良さには感動します。実は、その後、形がそっくりな蚕の幼虫をもらって、繭まで育てていました。
さらに、あとあとまで尾をひいているのが、あのモスラの歌です。ザ・ピーナツの絶妙な歌声と意味不明な歌詞。インドネシア語だそうです。
モスラヤ モスラ
ドゥンガン カサクヤン
インドゥムゥ
ルスト ウィラードア
ハンバ ハンバムヤン
ランダ バンウンラダン
トゥンジュカンラー
カサクヤーンム
これを日本語に訳せば、「モスラよ/永遠の生命 モスラよ/悲しき下僕の祈りに応えて/今こそ 蘇れ/モスラよ/力強き生命を得て 我らを守れ 平和を守れ/平和こそは/永遠に続く/繁栄の道である」という意味とのこと。(インターネットより引用)
欠点としては、ニューヨークなどの街のミニチュアのチャチさとリアル感の無さです。あのころは、まだ、海外旅行など夢のまた夢の時代ですから、まあ、空想的になってもしかたありませんが、幼心にもお粗末に感じたことは覚えています。それに、もう一つ、太平洋から来たモスラが、山中のダム湖に出現するのはどうしても納得できません。(きっぱり・・。)
最後に、後年、どなたかの著作で読んだことですが、あのモスラの極彩色の羽の色は、天敵を驚かすための警戒色であり、あの巨大なモスラを食べる途方もなく大きな生物の存在を示しているという説です。・・・まあ、そこまでいう必要も無いじゃないですか(笑)。
最後に、モスラが登場する2作目の「モスラ対ゴジラ」は東宝怪獣映画として傑作です。モスラの幼虫の色が蚕色から茶色になったのは個人的には残念ですが、巨大なタマゴの漂着、双子の誕生、ゴジラの頬のゆれ加減(笑)など、感動場面は、枚挙に尽きません。星由里子も良い。
ところで、最初の総天然色の怪獣映画「空の大怪獣 ラドン」の50周年はどうなったのでしょう。ひっそりと過ぎ去ったのですネエ。残念です。印象が薄いのでしょうね。
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