アイ・アム ナンバー4
昨日、朝一番で観に行った 「マイティ・ソー」の劇場で、上映中の映画「アイ・アム ナンバー4」のポスターを発見しました。
この映画のことは全く知りませんでしたが、ポスターの絵柄と宣伝コピーになんとなく心惹かれるものがありまして、悩んだ挙句、ついに、その日の夜遅く、再び劇場を訪れました。
「ジャンパー」のような超能力者ものと勝手に思い込んでいましたが、実は、宇宙人漂流物語、すなわち複数の「スーパーマン」の物語だったのです。しかも、主人公が高校生という一種の学園ドラマです。それにしても、最近は、吸血鬼の「トワイライト」もそうですが、映画やテレビシリーズで、こういう人間外の主人公の高校生ドラマが流行っているのですね。
物語は、凶悪な宇宙人に滅ぼされた、ある星から超能力を潜在的に持つ9人の子供達が地球に逃亡してきたが、凶悪な追っ手に3番目まで殺されているという設定です。少し老けている(笑)高校生の主人公が「ナンバー4」、次に狙われる番なのです。しかし、まだ本来の超能力にも目覚めておらず、学園でのトラブルや恋愛も平行しながら、凶悪な宇宙人と戦うことになります。
ところで、主人公の守護者であるおじさんは、「ティモシー・オリファント」という俳優です。「ダイ・ハード4」のテロリストであり、「ヒットマン」の剥げ頭の殺し屋役の俳優です。上映中は、この人の雰囲気が全く異なっており、あとでパンフレットを見て気が付いた次第です。
ともかく、前半の学園ドラマと設定説明がほぼ終わり、後半になって、新たなヒロイン、ナンバー6が本格的に登場して、俄然話が面白くなります。なかなか颯爽とした美形です。そして、ロングコートに身を包み、頭に刺青した凶悪な宇宙人たちが巨大なモンスターを引き連れて襲い掛かってからは、一気にボルテージがあがります。SF侵略学園ものの傑作「パラサイト」の再現です。特に、ムササビの皮膜を持つブルドッグのような巨大モンスターは、なかなかの傑作です。味方のモンスター、キマイラはもう少しデザインを工夫して欲しいものですし、そして、もう少し主人公の思いやりが欲しいものです。
また、惜しむらくは、主人公の手からの懐中電灯ですな、あれはあまり感心できません。「気」にしては色が人工的すぎます。
結論としては、この映画は拾いものでした。期待しなかったのが良かったのかもしれません。続編が期待できます。
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